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歌の仕事の依頼を受けました!…な~んて気分です

 ガラコンサートが終了した翌日の月曜日は、私は絶不調でございました。数日前からロクに寝ていなかったし、当日の日曜日は朝から夜遅くまで気分はアゲアゲだったし、それなのに、月曜日はいつもどおり朝早く起きて、ご出勤なされた私です。

 当然、仕事になりません。“いるだけジャマ”って感じだったので、やるべき事とやらないとマズい事だけをサッサと済ませて、お昼で仕事を早退して、ウチに帰って寝ました。…寝ましたと言っても、不眠症は継続していましたので、寝ているんだか起きているんだか分からない、中途半端で浅い“眠り”と言うよりも“まどろみ”って感じでグダグダしていたわけです。休んでいるのに、全然休んだ気がしないと…っていう状態でした。

 不眠症、ナメたらアカンです。

 そんなグダグダな状態で、宵を越えて、ボケ~とした頭のまま、居間に行ってみた所、妻が「ねえねえ、今度の土曜日、一緒に歌ってみない?」と言ってきました。

 話が全く見えなかったので、詳しく聞いてみたところ、次のような感じでした。

 実は、妻はウェブ系の仕事をしているのですが、その顧客の中に、副業がピアノ教師という方がいらしっゃって[いや、ピアノ教師が本業で、会社経営の方が副業か?]次の土曜日に発表会をする事になっているんだそうです。

 で、妻がその方とネットで、おしゃべりだか仕事の打ち合わせだかをしていた時に、ガラコンサートの話でもしていたのかな? とにかく、よく分からないけれど、妻が歌う人だって話になったらしいです。

 実は、そこのピアノ教室では、発表会の後、パーティーを開くんだそうです。が、そのパーティーの余興が何やら物足りない状態だったそうなので、妻にパーティーのゲストとして「だったら歌ってくれない?」って話になったのだそうです。つまり「パーティーの余興芸人として仕事(?)の依頼が来た」ってわけです。

 条件は“伴奏が簡単な曲”ってだけで、後は要相談って事らしいのです。実に乱暴な話です(笑)。

 で、妻は「土曜日だし、どうせ主人と一緒にお伺いする事になるだろうから、いっそ、主人とデュエットをしてはダメかしら?」と返事をしようと思って、私に「ねえねえ、今度の土曜日、一緒に歌ってみない?」って、持ちかけてきたわけです。

 「今日が月曜日(の夜)で、そのパーティーは土曜日でしょ。今から新曲は用意できないから、デュエットと言えば…“All I ask of you”ですか? まあ、いいんじゃない?」…というわけで、妻にOKの返事をしました。

 その後、妻とその方で、何度か打ち合わせをした結果、デュエットではなく(デュエットだと合わせが難しい…と判断されたのでしょうね)、私と妻がそれぞれ一曲ずつパーティーの余興として歌う、という事になりました。

 レパートリーの少ない私は、数少ない持ち歌の中から、伴奏が簡単な曲?を選ぶ??…ってわけで、スカルラッティの『Gia il sole dal Gange/陽はすでにガンジス川から』を選びました。妻は同じくイタリア古典歌曲からカルダーラの『Sebben, crudele/たとえつれなくても』を歌う事になりました…ってか、妻の場合「『Sebben, crudele/たとえつれなくても』をぜひ歌ってよ」と、先方からのリクエストがあったそうです。ま、ネアカな曲とネクラの曲の組み合わせなので、いいかもね。

 と、ここまでが火曜日までの話です。

 さっそく翌日の水曜日から、土曜日の本番に向けて、練習開始です。なにしろ、前日の金曜日は声を休めるために練習できませんから、水曜日と木曜日のたった二日間でワンステージ(と言っても、1曲ずつ)の準備をしないといけないわけです。まあ、冷静に考えると、大したことはないでしょう。しかし、あっさり返事をしたものの、実は私にとって、この話は、始めての“歌の依頼仕事”なわけで、なんか気分がまたまた高揚してきました。

 その方と妻は、仕事上の知り合いでしょうが、私は全く面識がないわけだし、そのピアノ教室だって、どんなお教室なのか、全然知らないわけだし、でもピアノ教室のパーティーで歌うって事は、音楽に興味感心のあるお子さま(主に女子)とそのお母様方をお相手に歌うわけだから、完全アウェーの環境だし、場所は鎌倉芸術館だし、ゲストとしてお招きいただいている以上、下手な歌は聞かせられないわけだし、当たり前の話ですが、真剣勝負でして、少しの気も抜けません。最高の歌を披露しないといけませんね。頑張って、準備しよっと。

 てな調子で水曜日、木曜日と、頑張って準備に励んだわけです。

 ま、そんなこんなで、ピアノ発表会のパーティーで歌ってきた私たちですが、金曜日から、当日の土曜日の話は…また明日します。
 
 
 しかし、ガラコンサートが終わったら、しばらく歌はお休みしようと思っていたのに、さっそくの依頼仕事で、息つく暇もなく、次の準備に取りかかる事になりました。歌の神様は、私たちを休ませるおつもりなんて、サラサラ無さそうです。

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