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声楽の発表会でした その3 結局、音楽の神様がおりてきた…編

 さあ、発表会は第二部になりました。歌劇団の全員で「乾杯の歌」を歌います。

 練習どおり、団員全員で(本当はスポーツ飲料だけれど)シャンパンを注いだ(本当はプラスチック製だけど)高級グラスを持って、舞台に登場です。「乾杯の歌」は、本来は男女の二重唱です。ですから、男声のパートを私とYテノールさんで分け合い、女声パートの残りのメンバーで分け合って歌いました。

 歌う直前に個人的に気をつけた事。それは…1)この後、二重唱とアリアが残っているので、ここはできるだけ声をセーブして歌うこと。2)ただしソロの部分では、痛くならないギリギリのところまで踏んばって、声をセーブしながら歌うこと。…です。歌いだしは私のソロからでした。

 実は手元に私たちの演奏を録音した音源があるので、それを聞きましたが、ううむ…確か、声をセーブして歌ったはずなのに、私の声って、バッチリ、クリアに録音されているよ。

 今回の私のプライベート用録音機は(会場が大変混雑していたため)客席側に置くことができなかったので、舞台袖から舞台を狙った形にして置いてみました。なので、ピアノの背中あたりに置いたわけです。ですから、一番大きく入っているのは、もちろんピアノでして、そのピアノから遠ざかる形でメンバーが並び、一番奥の、一番ピアノから遠いところで私は歌っていました。ですから、本来ならば、私の声などは、ピアノや他のメンバーの歌声にかき消され、一番録音されていないはずなのですが…ううむ、バッチリ録音されてますね。

 もちろん、大声は出していない(出せない)状況ですから、それだけマイクで拾いやすい声で歌っているって事なのかもしれません。トゥッティ(全員歌唱)の部分でも、私の声はしっかり聞こえますね…。妻曰く「だから(どんなに小さな声で歌っても、絶対に声が通るんだから…)あなたは合唱ができないのよ」だそうです。ううむ、この録音を聞くと、あながちそれは間違いではないかもしれないような気がします。

 ま、歌劇団の皆々様の歌唱は、なかなか良い歌唱だったと思います。

 で、一度舞台に引っ込んだ後、ちょっとだけ心を静めてから、二重唱を歌うために、舞台袖に入りました。

 私たちの出番になり、妻が舞台に出て、板付きの状態になり、ピアニストさんが最初の和音を弾きました。その和音を聞いて私が舞台に飛び出して歌い始めて二重唱が始まるのですが…やっべー、最初の音が取れない(汗々)。本番だもん「もう一回、音くださ~い」なんて言えないじゃん。ええい、ままよ、とりあえず歌っちゃえ~。

 音が取れないまま歌いだしたので、かなり音程が甘くなってしまいましたが、まあ、これくらいなら許容範囲と見なしてもらいましょう。

 ノドが痛い事は忘れていました(アドレナリンが出ていたのでしょうね)が、ノドをかばう気持ちはありましたので、歌い始めは、かなり優しく押さえて歌っていたのですが、途中からテンションがドンドンあがってしまい、最後の方は、歌い飛ばすというか、もう吠えちゃいました。声が出づらかったという事もありますが、力押しで歌っちゃいまして、これはダメな見本のような、荒々しいネモリーノ君になっちゃいました(反省)。

 だいたい、歌と言うものは、荒々しく歌って良い事は実はあまりなく、乱暴に歌う事で、数カ所で音程が届かず、数カ所で声が割れて、表現も一本調子になりましたが………でも、これもご愛敬かな? アマチュアだもん、キズあり演奏も良い思い出です。ま、冷静に評価すれば…普段の練習の8割程度の出来かな? まあ、良しです、こんだけ出来れば合格じゃないですか? …しかし、こんな歌を聞かされるお客さんは、たまったもんじゃないかもですね(謝)。

 二重唱が歌い終わったら、そのまま続けてアリアを歌います。二重唱の最後の最後は、男女の言い争いですから、多少荒々しくても許されます(?)が、アリアはロマンチックな独白曲なので、ここは一度気持ちをリセットして、再び優しい声で歌い始めてみました。……ってか、もう、パワフルに歌える体力なんて残ってません。

 いつもなら、曲が進むにつれ、崩れていくアリアですが、今回はなぜか違いました。やはり本番は練習とは違うのです。

 アリアを歌いだした途端、音楽の神様が私に下りてきてくださったのかもしれません。曲が進むにつれ、あれほどダメだった調子が少しずつ右肩上がりになってきたのが分かりました。もう声は残っていないはずなのに、なぜか曲が進むほど声が出てきます。いつも練習ではコケてしまうところもコケずに、ドンドン歌が前に進んじゃいました。

 結局アリアは、私が個人的に「これくらい歌えたら合格だね」と思っていた出来よりも、うんと良い出来で歌っちゃいました。なにしろ、練習で出来なかった事がヒョイヒョイ出来ちゃうんだもんなあ。まさに(レベルは低いけれど)神がかり的な出来だね。いやあ、私って、ほんと、本番に強いなあ。

 事前に「アリアは出来が悪くて公開できないかも…」と散々ブログで言ってましたが、歌の出来で言えば、キズやミスはあっちこっちにあって客観的に聞けば???な歌唱だけれど、私的には公開しても、まあ大丈夫?なレベル(当社比)で歌えました。やったねー。

 実際、アリアを歌い終えて、舞台袖に戻った時は、拍手で迎えられた私ですもの。終わりよければ、すべて良しですって。とりあえず満足と言うか、次につながる歌唱でした。

 であっても、今回の音源は公開できません(謝)。その理由は……私の歌の出来のためではなく、録音機を舞台袖に置いたため、私が歌っている間、舞台袖で話されていた“楽屋話”が録音されてしまっているためです。いやあ、歌は公開してもいいのですが、楽屋話を公開しちゃあ…マズイでしょう。この楽屋話、DVDに付いている音声解説付きのようなもので、私の歌を聞きながら、楽屋にいる人たちが一喜一憂している様子が録音されていて、私は聞いていて楽しめますが、本来はオフレコな発言ですから、やはりお蔵にしまっておいた方が良さそうです。

 で、上機嫌で楽屋に戻って、少しばかり休憩を入れたら「ハバネラ」のバックコーラスです。機嫌が良い時は何をやっても良いものですね。うふふ。

 そんな感じで発表会を終えた私です。

 次回の発表会は再来年かな? ウチの教室の発表会は、二年に一度と決まっていますからね。それはそれで楽しみ。でも、その前に、来年の今頃にもう一つ本番をやりたいと思ってます。

 それは歌劇団主催の「ガラコンサート」です。出演者は、歌劇団のメンバーとキング門下の中から、数名の有志を募り、一人一人の持ち時間を多めにして、舞台でたっぷり歌ってもらう演奏会です。今のところ、一人の持ち時間を15分って事にして計画をしています。つまり、15分のミニコンサートを、いくつも続けて行うパッケージコンサート、ってイメージです。

 ま、聞く方は体力勝負かな? でも、アマチュアの歌を聞くのが好きな方には、こたえられないと思いますよ。また歌う方にしても、一人で15分も歌えるんだよ。オペラなら、ワンシーンを丸まる歌えます。アリアなら3~4曲歌えます。今回の私の「二重唱+アリア」のセットが10分強の演奏時間ですから、15分あると「二重唱+アリア2曲」なんて感じになるかな? ううむ、これは楽しみ、準備のしがいがあると言うものです。

 今から、ガラコンサートに向けて、大雑把に選曲をして、楽譜の手配とかしないとね。おっと、出場者枠に上限があるわけで、希望者が全員出演できるわけじゃないんだから、まずは何とかして、出場者枠を勝ち取る(?)ように準備しないとネ。

 発表会、楽しかった。ガラコンサート、楽しみだな。

コメント

  1. おぷー より:

    わーい!o(*^▽^*)o おめでとうございます。
    この日記を読んで、ほっとしました。
    次回も頑張って下さい。

  2. すとん より:

    >おぷーさん

     ありがとうございます。次回は…私なりの野望を持っていますが(笑)、その野望は実現できるでしょうか? とにかく、精進あるのみです。

  3. 婆猫 より:

    素敵な声楽発表会でしたね。
    すとんさんの持ち声の素晴らしさにビックリ!
    甘い良く通るお声ですね。少々緊張されていたようで
    硬い感じがしましたがこれからの勉強しだいで素晴らしいテノールに
    なられるのではないでしょうか。
    キング先生もお優しそうで、先生とのレッスンはきっと楽しいでしょうと
    思いました。最後に先生の情感のこもった豊かで感動的な歌声に大満足でした。

  4. すとん より:

    >婆猫さん

     どうも、わざわざお聞きいただき感謝感謝です。つたない歌唱でお耳を汚しました事、お詫びしておきます。

     “緊張”をしていたように見えたのかもしれませんが、実はそうではなく“追い込まれて”いたんです。「舞台だー、怖いなー」ではなく「本番なのに、ノド壊したー、声出ねー、どうしよう…」という追い込まれ方だったんです(最悪ですね…)。私、基本的に人前で出ると、緊張するタイプではなく、うれしくて舞い上がるタイプなんですが、舞い上がれないほど追い込まれていたわけです。

    >これからの勉強しだいで素晴らしいテノールになられるのではないでしょうか。

     ありがとうございます。ほんと、これからの勉強次第、努力次第だろうと願っています。

     キング先生は優しくて、懐の深い先生ですよ。私は、もし先生と出会わなければ、たぶん、これほど歌が上達していなかっただろうし、先生と一緒だから、まだまだやれる、頑張れると思ってます。

    >最後に先生の情感のこもった豊かで感動的な歌声に大満足でした。

     そう言っていただけると、先生も大喜びでしょうね。先生は8月に渋谷でリサイタルをやられます。イタリアものばかりを歌われるそうなので、私は今から楽しみにしています。

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