ゴールデン・ウィークです。実は、ひっそりと、昨日から“ゴールデン・ウィーク特別進行”に突入した、老犬ブログでした。と言うわけで、本日は土曜日で、本来は「金魚の日」ですが、変則進行でいきますよ。
とにかく、ここんところ、声楽のレッスンが立て続けにございますので、まずはレッスン記録をアップしたいと思います。
では、参ります。
まずは、前回のレッスンのリベンジから。そう、アリアの歌詞をきちんとセリフとして読める…ってあれです。あれのリベンジからレッスンが始まりました。
結果は…まだまだ足りませんでした。それでもだいぶ前回よりは、イタリア語のセリフらしくなってきましたが、まだ全曲分の暗唱(歌詞の暗譜ですわな)ができてませんでした。メロディが付いているなら、暗譜も楽勝なんですが、メロディ抜きでの暗記は、なかなか難しいですし、感情の入れ方も難しいです。
でも、歌詞の暗唱ができて、始めて“暗譜できた”と言えるそうなので、頑張りますよ。次回のレッスンまでには、きちんと暗唱できるように頑張ってきたいと思います。
ちなみに、なぜ「歌わずに歌詞読みだけをする」という宿題を、先生が出されたのか? その理由は…
1)イタリア語をきちんとカラダに入れるため。
2)力んで歌う癖を忘れさせるため。言葉中心で勉強して、歌も言葉メインで歌えば、自然と力まなくなるから。
…なんだそうです。確かに、私には力んで歌う癖がありますが、力んでしゃべる癖はありません。しゃべりに発声がシフトしたら、そりゃあ力まずに済みますが…でも意識が歌モードに入ってしまうと、やっぱりまだ力んでしまうのが、難しいところです。
私がなぜ力んで歌うのかと言うと…合唱をやっていたから…ですね。合唱のテノールをやっている人って、もちろん全員とは言わないけれど、かなりの数(それも下手くそを中心に)力んで歌う傾向があります。その理由は…、一つには、少ない人数(どの合唱団もテノールが一番人数少ないのです)で声量を稼ぐために、一人一人が大声で歌わないといけないから、ついつい力んでしまうのです。もう一つの理由は、高い声(テノールパートに高い声は付き物です)を勢いで力任せにして出すためです。
上手な合唱団とか、指導者がしっかりしている合唱団に入っていれば別でしょう。また、もちろん、きちんと専門教育を受けているとか、そうでなくても、天賦の才能の持ち主とかも別です。本人に才能がなかったり(ま、私はこのパターンかな)、才能があっても、指導者がいなかったり、素人に毛の生えた程度の人間が指導していたり、ピアニストが指導していたり、テノール以外の声種の人が指導していたりする団では、多くの場合、テノールは放置プレイになる(テノールの発声指導って難しいんです)ので、みな自己流で歌うわけで、その結果、なんとか声量を稼ごうとし、なんとか高音を出してやろうとして、その結果、とりあえず、力んで歌う人が続出するわけです。
一度身に付いた悪い癖は、なかなか取れないものです(汗)。いや、ほんと、癖を取るのって大変です。
コンコーネは17番でした。この一週間、先生の言いつけを守り、しゃべる練習ばかりやっていたので、コンコーネの譜面を開くのは、本当に一週間ぶりでした。譜面を開いたら、きれいに曲を忘れていました(オッサンの記憶力なんて、そんなモンです)。ですから、必死に音符を追って歌っちゃいました。もう必死です。気合も何も、そんなもの、入れる暇も余裕もなく歌いました。結果、力まずに歌えたようです。で、力まずに歌えたのでOKになりました。
世の中、何が幸いするか分かりませんが、まさに、先生の目論見どおりになりました。
その調子でコンコーネ18番に行きましたが、こちらは、完璧にメロディを忘れていました。いやあ、人って、ここまでモノを忘れられるんですねえ(遠い目)。…当然、ボロボロでした。(次回のレッスンではコンコーネはやらないので)次々回は18番と19番が宿題になりました。譜読みをしっかりして来ないと…。
さて、アリア。アリアは歌だから歌うのだけれど、しかし、しっかりとしゃべりながら歌うこと。メロディを歌うことも大切だけれど、やはり、言葉をしっかりとしゃべる事が歌でも大切です。なぜなら、歌だから(笑)。器楽じゃないんだから、言葉を生かして、しっかりしゃべって歌わないとね。
とにかく、言葉をきちんとしゃべりながら歌うと、たとえ特定の音での発声をヘマしても、言葉を言うことで、ヘマったポジションがすぐに元に戻り、ヒドイことになりづらく、リカバリーが容易になるそうです(実際、そうでした)。今回、しゃべりながら歌ってみたら、割と出来がよかったそうです。途中、数カ所でヘマをしましたが、すぐにリカバリーがかかり、大事故にならなかったようです。と言うわけで、カデンツァの直前までは、まあまあの出来だったそうです。
つまり、残った問題は…カデンツァ部分ですね。はあ~、どうしましょう。
まあ、しゃべる練習は効果大という事が分かったので、まだしばらく……少なくとも、次のレッスンまで、やっぱり歌わないで、歌詞読みの練習だけを続行する事となりましたので、がんばって、歌わない練習を継続します。
そして、二重唱。こちらも、とにかくしゃべる練習です。二重唱は芝居なので、感情を入れてしゃべるわけです。
今回のレッスンは、レチタティーヴォを中心に、言葉周りを徹底的にやりました。言葉を、よどみなくしゃべるのはもちろん、言葉と言葉の間、セリフとセリフの間を、大切にするように言われました。とにかく、性急になり過ぎないこと。余裕を持って、しゃべる事に気をつける事。とにかく、レチタティーヴォはセリフ唱なので、徹底的にしゃべり倒す事が肝心なのです。
二重唱はレチタティーヴォだけでなく、もちろん、歌(アリア)の部分もあります。
二重唱の中で、テノールの歌の部分は、二回あるけれど、最初の時は、まだ二重唱の途中なので、良いメロディだけれど、まだ歌い上げることはしないで、楽に流し気味で軽く軽く歌ってみること。まだまだ芝居は序の口だから、盛り上げ過ぎない事が大切です。テクニック的には、ブレスの回数を減らして、なるべくゆったりと滑らかに歌うことが肝心です。
二度目の歌パートは、歌だけれど、メロディーラインが今のラップのような感じで、とにかく言葉を畳みかけるタイプの曲なので、歌だけれど、歌うよりも、やはり、しゃべり中心で行くべきだそうです。つまり、結論を言えば、この二重唱では、テノールが歌い上げる箇所はないのです。え、そうなの? そりゃあ残念。(だから、二重唱なのに、短いバリエーションがあって、ほんの一瞬だけ、テノールが声をひけらかせる箇所があるのは……そういう理由だったんですね。)
それに、ソプラノと一緒に歌っている箇所も、テノールを歌を聞かせると言うよりも、ソプラノ(こちらはかなり難しい事をやってます)のリズムキープのために、合いの手を入れているものと思う事…なんだそうです。つまり、出過ぎない事、が肝心って事ね。
ま、歌い上げるのは、アリアで歌い上げればいいのだから、二重唱は、自分を抑えて、音楽優先で歌うように心掛けるわけです。うん、これも勉強、勉強、だね。
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