階段を昇り降りするのが、日々…というか、段々とキツくなってきた私です。まあ、そういうお年頃なんだよなあ。
筋肉は使っている限り衰えない…とは言うけれど、年を取ると、ちょっと使う頻度が下がるだけで、筋力は愕然と衰えるのは事実です。大したことをしなくても筋力が維持できていた若い頃とは違います。毎日、バッチリ使っていれば衰えない筋力であっても、少しサボれば、あっという間に衰えてしまうのが老人だし、人間である以上、いつもいつもバッチリとカラダを酷使できるわけありません。いや、むしろ楽をして生活しようと無意識に行動選択をしてしまうわけです。
だから筋力と言うのは、かなり意識し続けていかないと、やっぱり衰えてしまうわけなのです。
そこで、発声に関する筋力について考えてみました。
一応、これでもクラシック声楽を趣味にしているわけだから、一般人よりは発声に関する筋肉は使っているけれど、それでもやはり、年を取っている以上、少しずつ少しずつ筋力が衰えていくわけで、その結果、私を待っているのは、どういった状態なのか。考えてみました。
1)高音が出なくなる 高音は筋力で出すものです。ここで言う“高音”というのは、ソプラノやテノールが命削って出しているレベルの高音です。今まで、なんとかギリギリ出せていた高音は、筋力の衰えと共に出なくなっていくでしょう。これは悲しい事だけれど、仕方のない事です。
ただし、男性が年を取って、男性ホルモンの分泌が弱くなってくると、自然と音域が上の方にズレていくそうですから、限界点近くの高音はともかく、歌う歌のキイは少し上げたほうが楽になるという話も無いわけではありません。
2)声量のコントロールが効かなくなる 声量のコントロールは腹筋で行いますが、筋力が衰えて、腹筋も衰えてくると、常にフォルテでしか歌えなくなります。これは腹筋で声を絞ることが難しくなり、大きな声を出すのは楽ですが、小さな声ってのは、腹筋を絞れないために出せなくなります。年寄の声が大きいのは、別に耳が悪いばかりが原因ではないのです。
また合わせて、腹筋が弱くなると、ブレスが持たなくなり、ロングトーンも難しくなります。
3)声がうるさくなる 腹筋が弱くなって、ブレスコントロールが効かなくなるだけでなく、年を取って筋力が弱くなると、声に芯が入らなくなります。散らばった声になり、同じ声量でも、だんだんと側鳴りになり、近くで聞くとうるさく感じるようになります。悲しいことですが、これもまた仕方のないことです。
また、これは筋力とは無関係ですが、ホルモン分泌が衰えたり、加齢のせいで粘膜が乾きがちになると、声に艶と張りがなくなり、かつては美声だった人も、そうではなくなってしまいます。
4)音程があやふやになる 音程も腹筋で作っていくわけですから、当然、音程を維持していくことも難しくなり、音程があやふやになっていきます。無自覚ですが、歌っているうちに、どんどんキイが下がってくるようになってくるのも、筋力の衰えた人にはありがちです。
5)滑舌が悪くなる 表情筋の衰えから、滑舌が悪くなります。あるいは、速いフレーズが歌えなくなります。昔は早口の弾丸トークだった人が、年とともに喋り方が穏やかになるのは、何も人柄が丸くなったからばかりではないのです。
筋肉は使わないと簡単に衰えるのが老人の特性ですが、使っていれば、なんとか維持、あるいは、衰えを遅くする事はできるわけですから、発声に関する筋肉が衰え切らないように、日々のトレーニングが欠かせないものだなあ…なんて、今さらながら思う私だったりします。
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