“河津七滝温泉”のバス停からバスに乗った我々は、一路、河津駅へと向かいました。で、バスを降りるや否や、駅前に停車していたタクシーに乗り込んで、今度はiZooに向かいました。
iZoo(イズー)とは、伊豆の動物園ですが、そこにいるのは、主に爬虫類と両生類です。哺乳類や鳥類は…ほんのわずかしかいません。それくらいクセの強い動物園ですが、実になかなかに楽しい動物園でした。
まず園内に入ると、イグアナがいました。それも一匹や二匹ではなく、多種多様な大小さまざまなイグアナたちが、やたらといました。たぶん、今までの人生で見たイグアナの数倍の数のイグアナを、この日に見てしまいました。それぐらいたくさんのイグアナを見ました。イグアナって、どいつもこいつも可愛いです。昔、イグアナブームがあって、家庭でもイグアナを飼っていた家があったようですが、その気持ちは分からないでもありません。
イグアナとバッと見で似ているトカゲやカナヘビもたくさんいました。でも…可愛さだけで考えると、トカゲやカナヘビは、イグアナほど可愛くはありません。やはり、イグアナって可愛い爬虫類なんだなあ…って思いました。ほんと、イグアナは可愛いです。
さらに進むと、次は蛇です。大小さまざまな蛇です。これもまた、今までの人生で見た蛇の数倍の数の蛇を、この日に見てしまいました。それも、主に毒蛇ばかり…。いやあ、無毒の蛇もたくさんいましたが、毒蛇なんて、そんなに簡単に見られるわけないので印象深かったのです。
ハブにマムシにコブラ…どいつもこいつも頭が三角形です。見た目は愛らしかったりするんですが、噛まれたらヤバい奴らばかりです。そりゃあ、そんなの見ないよね。道端で遭遇したら、ほんとヤバい連中ばかりです。
無毒の蛇もたくさんいましたが、記憶に残っているのは、毒蛇ばかりです。それぐらい、毒蛇ってインパクトが強いです。なにしろ、毒を持っていることを誇示しているのでしょうね、どいつもこいつも外見に癖があります。「オレってヤバいんだぜ!」って全身でアピールしているんですからね。
蛇のコーナーを過ぎて、さらに進むと、今度は足元注意の掲示がありました。「なんだなんだ」と思って歩いていると、通路にリクガメがいました。それも一匹や二匹ではありません。そりゃあもうたくさんのリクガメが通路に放し飼いになっているのです。
リクガメって、結構デカイですよ。ドッヂボールやバスケットボール程度のカメはむしろ小さい部類です。ぞれよりも、全然大きいんです。子どもが乗っても大丈夫なくらいの大きさの子もいます。実際、このフロアではなく外庭でしたが、30Kg以下の子限定で乗れるカメさんたちもいたくらいです。
カメって動きが鈍重ってイメージがあるし、実際、鈍重なのですが、人懐っこい個体もいて、お客さんの後をニコニコしながら後追いしていく子とかもして「ああ、カメも可愛いなあ」と思いました。
屋外展示に行くと、同じリクガメでも、人よりも大型なゾウガメがウヨウヨいました。また、人の子どもぐらいのサイズのイグアナもいましたが…やはり何と言っても、ワニですね。ワニは人よりも大きい…どころか、人間を捕食しちゃうくらいに大きいです。蛇もヤバいけれど、ワニはもっとヤバいかも…。毒はなくても、食われりゃあお終いだもの…。
エミューもたくさんいました。エミューというのは、ダチョウっぽい鳥ですが、たぶんダチョウよりも賢いと思います。エミューに対しては、エサを購入してエサやりが出来るのですが、エサを買わずに、ただ見ているだけの人間に対して、エミューがボディーランゲージで「エサを寄越せ、無料見は厳禁だよ」と言っているのが分かりました。私も散々「無料見はダメだ」とエミューに言われましたが「別に君を見に来たわけじゃない」と言って、、強い意志でそれを断りました。だってさあ、エミューってなんか獰猛そうで、怖いんだよ。エサをやろうとして、突っつかれても嫌だしね。脅迫されると、エサを貢いでやる気にはなれないのだよ。
エミューのそばに、丹頂鶴がいました。丹頂鶴はエミューよりもずっとおとなしいです。
さらに進むと、おそらく千匹以上はいる、ミシシッピアカミミガメの池がありました。いわゆる“ミドリガメ”って呼ばれる子たちです。この子たちは、元々はペットだったそうです。iZooでは、きちんとした手続きを経て、飼い切れなくなった爬虫類・両生類の引取を行っているそうです。詳しくはこちらのページを参照してください。
再び屋内に戻ると、今度はカメレオンがいたり、ネズミがいたりしました。また、現在、コモドドラゴンの展示施設を作っていましたので、近い内にそれらの展示も開始されるのでしょうね。
iZooは、立地的にはとても不便な場所にあります。我々も河津駅からタクシーを使うしかなかったのですが、その不便さを乗り越えれば、なかなかに楽しい動物園だと思いました。
まあ、iZooに限らず、地方の観光施設って、たいてい、どこもここもアクセスが不便な場所にあります。どんなに素晴らしい施設であっても、アクセスが不便ってだけで、人は寄り付かないものです。そこをどう乗り越えていくかが、地方の観光施設の抱える根本的な問題なんだろうと思います。
でもiZooは楽しかったので、また河津に行ったら、見に行っちゃうかもしれません(笑)。
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