かみつけの博物館を見た我々は、隣にある農協直営の販売所を冷やかしました。ここは地味な道の駅って感じの店で、地元の新鮮な野菜がたくさん販売されていました。それだけではなく、生活に必要な食品が一通り販売されていました。まるで食品スーパーみたいでしたが…おそらくこの周辺には商店というものが無い…んだろうなあ。だからこういう店が必要なのだろうなあ…と思いました。
で、この販売所の隣にある、群馬県立土屋文明記念文学館に行きました。隣、隣…と書きましたが、一つ一つの敷地が結構広大なので、隣の隣もかなりの距離があります。だって、かみつけの里博文館、販売所、記念文学館のそれぞれに路線バスのバス停があるんですからね(信じられません)。だいぶ距離感がバグってます。おまけにそのバスは一日に数本しか走っていないのです。結局、車移動が大前提なんだろうなあ…。
アララギ派の代表歌人である土屋文明は、ここ保渡田(ほどた:このあたりの地名です)の出身なんだそうです。
私は不勉強なので、土屋文明に関して知るところはほとんどなかったので、この文学館に来られて良かったです。
また、特別展として「文豪・谷崎潤一郎 美を求めて」が開催されていました。谷崎については、そこそこ勉強をしていましたが、今回特別展を見て、改めて「谷崎って、人間としてはクズだな」と思いました(ごめんなさい)。彼の人生と文学的功績が解説されていたわけですが、いやあ、彼は文学者としては一流だろうけれど、人としてはダメだよね、そしてその人間性は、やはり彼の文章にも現れるわけで、だから私は彼の文体を受け付けないのだな…と認識したのでした。
まあ、彼に限らず、大正~昭和初期にかけての文学者の幾人かは、人間的にダメな人が大勢いますね(特に自然主義文学者たち、ファンの方もいらっしゃるでしょうから、あえて個別に名前は挙げませんが、察してくださると幸いです)。
文学館の見学が終わると、実に良いタイミングで、1日にほんの数便しか走っていない路線バス(文学館から井田町西のバス停まで行くバス)がやってきたので、それに乗りました。(公式ホームページによると最寄りのバス停である)井田町西のバス停まで歩かずに済みました。ほんと、ラッキーでした。
井田町西でバスを乗り換えて、再び高崎駅に戻った我々は、ちょうど昼飯時だったので、パスタを食べることにしました。だって、高崎と言えば、パスタでしょ?
高崎駅周辺だと…“はらっぱ”というスパゲッティ屋さんが有名なようなので、その駅ビル店に行きました。お昼ごろに行ったのですが、すでに長蛇の列が出来ていました。
しかし、長蛇の列と言えども、みるみる列が消化されて、30分ほどで店内に案内されました。料理の注文は並んでいる時に済ませるので、座席に着くとすぐに料理が出てきます。
私は“赤唐トマトソース フライガーリック乗せ”をいただきました。これはこの店の人気定番メニューである“赤唐辛子とにんにくのトマトソース”に揚げたにんにくスライス(フライガーリック)をトッピングしたモノです。
このスパゲッティ、生まれて初めて食べた味です。美味しいは美味しいのですが、それよりも未知との遭遇って感じの方が強かったです。生麺なのでモチモチしているのは分かりました。分からないのはソースです。まずスープスパゲッティなのです。たっぷりのソースと言うかスープの中にスパゲッティがいます。
ソースは、トマトスープなのに辛いんです。唐辛子の辛さとにんにくの辛さのダブルな辛さが甘いトマトソースと合体するってのは、うむ、初めての味かもしれません。おまけに、そのスープには、山盛りの粉チーズが掛けてあり、その上をフライガーリックが覆っています。つまり、フライガーリック、粉チーズ、スバゲッティの3層構造になっています。
スパゲッティを注文したわけですから、最初こそは一番下のスパゲッティを食べていたのですが、次第にチーズがスープを吸ってトロトロになってきて、スパゲッティを食べているのか、チーズを食べているのか分からなくなりました。そこにトッピングのはずのフライガーリックまでスープを吸って、主張を始めるのです。
なんなんだ、この食感? こんな料理、食べたことありません。美味しくて癖になりそうです。これを食べるためだけに、高崎に来てしまいそうなくらいに、ハマりました。これ、すごいよ、ほんと。高崎はパスタの街ってのは、本当だね。
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