声楽のレッスンに行ってきました。
最近の私の生活全般における意欲水準の低下について、その中でも、特に声楽の練習関係について、Y先生に相談しました。どういう事かと言うと…つまり「別に声楽がイヤになったわけじゃないし、レッスンにもきちんと通うけれど、家にいるとなぜか歌いたくなくて、全く練習できないのです」と言いました。ええ、発表会が近づいていて、きちんと準備しないといけないのに、全く、全然、ほんの少しも練習をしていないし、準備もしていないし、それじゃあマズいと頭では分かっているのに、心は「だってやりたくないんだもん」と思ってしまい、カラダは心に反応して、サボタージュの限りを尽くしている…という現状なのです。
実際、最近の私は、家では全く練習しませんし、歌いません。まったく気が乗らないのです。
だからと言って、歌がイヤになったわけでもないし、辞めたいわけでもないのです。発表会には出る気まんまんだけれど、練習はしたくないんです。練習を全くしないで、発表会に出演して、その後の打ち上げに参加したいのです(笑)。
なんとも、呆れた話ですよね。でも隠して誤魔化していても仕方ないので、正直に告白しました。告白された先生は…そりゃあ困ったはずです。やる気のない生徒を教えるのは苦痛ですからね。
「気持ちが戻るまで、思い切って休むのもアリですね」とおっしゃるので、今休んだら、おそらく数年休んじゃいますよ…と即答しました。いや、たぶん、そうなりそうな気がするんだよね。この意欲水準の低下って、一時的なもの…ってわけじゃなさそうな気がするのですよ。
どこかでカンフル剤を打つ必要があるのと…個人的には思ってます。でも無理矢理は、おそらくダメですね。
そういう時は無理にあれこれせずに放置するってやり方もあります。時間に任せるのです。だって、どんな問題でも「時が解決する…」って事があります。
あれこれ悩んだら、しばらく冷却期間を置く…というのは、確かにアリです。歌いたくないなら、素直に歌わないでいて、歌いたいという気持ちが戻ってくるのを待つ、そんな“気持ちの立て直し”を待つのも、一つの手です。
ただ問題は“気持ちの立て直し”は大切だけれど、歌の場合、歌っていないと声がダメになるという、メンタルに加えて、フィジカルの心配をしないといけません。
声楽って、ある部分、スポーツにも通じるところがあるので、しばらく歌わないでいて、筋肉が衰えてしまっては、やがて歌えなくなるわけです。メンタルの回復を待っているうちに、フィジカルがダメになってしまっては、元も子もありません。特に私のような高齢者の場合、フィジカルの衰えは目に見えて速く、その回復には嫌になるほどの時間が必要になりますから、フィジカル的なケアは、常に必要なのです。
「3日程度は歌わなくても平気だけれど、それ以上休むと、確実に声に影響、出ますよ」と、先生はおっしゃっていたけれど、少なくとも、ここ2週間(レッスンはほぼ2週間間隔です)は全く歌っていないし、これから先もしばらくは歌わないと思うんですよね。
とにかく、レッスンに通うのイヤでないのなら、レッスンには来る。そのたびに声の筋トレやメンテをして、フィジカルの衰えをなるべく食い止める。歌は…気持ちが戻ってきたら歌う。発表会は出たいのなら出る。ただし、何を歌うのかは、歌う気持ちが戻ってきてから考える。最悪の場合は、今すぐに歌える歌(つまり“レパートリー”)の中から選曲をして発表会に出る…事も視野に入れましょうって言われました。
現状追認の妥当なやり方…でしょうね。
あと、発表会は10月で、9月からピアノ合わせやらなんやら、本番に向けた打ち合わせが始まるので、気持ちがダウンしたままなら、8月下旬に合宿(つまり、集中的にレッスンをガンガン行う…って事ですね)をしましょう、とか言われました。うむ、もしかして、私を追い込んでいるのかな?
ひとまず、あと一ヶ月くらいは様子を見ましょうか…って事になりました。
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