声楽のレッスンの続きです。
歌の練習になりました。ブッツィ=ペッチャ作曲の「Lorita/ロリータ」です。歌の練習であると同時に、歌を使った発声練習でもあります。
先生がおっしゃるには、この曲よりも発声練習の方が歌っていてキツイはずなのに、曲の方がシンドいと感じるのは…歌う際に無駄な力をたくさん使っているから…なんだそうです。うむ、たぶんそうだよね。
このくらいの歌は、ほんと、もっと軽々しい感じで楽に歌えないといけないわけで、楽に歌っていれば、最後の高音ラも何て事無いはずなのだけれど、実際、一声一声に気合と力が入って、体力の無駄遣いをしながら歌っているので、曲の終盤は疲れ切ってしまっているのです。
大切なのは、如何に疲れずに体力を温存しながら歌っていけるか…なのです。実際、オペラの舞台とかだと、1時間くらい歌い続けることだってあるわけだから、たかが3分程度の曲で疲れきっちゃいけないわけです。スタミナ大切、体力温存は優先事項です。
ただし、楽に歌うのと、手抜きで歌うのは違うので、楽に歌うにしても、しっかり腹筋を使って、しっかりと息を吐いて歌う事は最低限なのです。その上で、無駄な力を使わずに楽に歌っていくわけで、今の私は、使うべき筋肉がうまく使えず、弛緩すべき筋肉に無駄力が加わっているわけです。まあ、素人丸出しな歌い方なわけです。
高音ラだって、きちんと手順を踏んで、無駄な力を加えなければ、なんとかなります。ただし、無駄な力を加えてしまうと、途端にノドが蓋されて声が出なくなります。このノドに蓋って現象は、キング先生のところで歌っていた頃からの症状なのですが、その原因は無駄なノド力が原因のようなので、ノドをしっかり脱力するのがノド蓋回避の最低条件なのですが、これがなかなかに難しいのです。やはり高音が近づくと、無意識に身構えてしまい、力が入るとノドに蓋されてしまうわけです。
ノドに蓋をしないで歌う癖を早急に身に付けないといけませんね。
次は、シューベルトの「Der Lindenbaum/菩提樹」です。依然としてドイツ語は難しいですが、そこは日々の家庭練習でなんとかしています。現在の取り組みは、歌詞の内容に応じて、声色の使い分けをする事です。
イタリア系の曲は、役柄になりきって歌う事が多いので、曲を一色の声で歌うのが原則です。なにしろ、同じキャラですからね。でもドイツリートは、詩の朗読のようなものなので、歌詞の内容に応じて声色を変化させて歌うのが原則のようです。だから、ドイツリートでは声色のバリエーションが必要です。
なので、今回はフレーズに応じて、声色を使い分けて歌ってみるという点を重視して歌いました。まあ「魔王」を歌った経験があるので、あれの応用だなと思って挑戦しています。
それにしても、同じクラシック系声楽曲だけれど、イタリア系の曲とドイツリートでは、同じようでもあれこれ歌い方が違っているのが面白いと思いました。まあ、ヨーロッパの中で、ドイツは北国で、イタリアは南の国なので、歌に関する関心や興味や様式が異なっても、そりゃあ仕方ないのでしょうね。
頑張っていきたいと思います。
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