ピアノ発表会を見ていると、同じように見える発表会でも、実はやはり教室ごとのカラーってのが感じられます。
例えば、テンポの揺れる生徒さんの多い教室とか、ミスタッチのやたらと多い教室とか、すぐに音楽が止まってしまう教室とか、なぜか演奏をやり直す生徒さんの多い教室とか、全員すごい前屈みになって演奏する教室とか、上体を前後に激しく振りながら演奏する生徒さんの多い教室とか、良く言うと華やかな(悪く言うと乱暴な)演奏する生徒さんの多い教室とか、もうそういう意味ではどこの教室も個性的です。
で、この個性はどこから来ているのかと言うと、大抵の場合、発表会の最後に演奏する大人の方から来ているような気がします。この最後の方がどんな立場の方なのかは、どこのプログラムにもなぜか書いてませんが、きっとその教室の一番偉い先生なんだろうと思います。で、この最後の演奏者の演奏を聞くと「ああ、あの演奏をすごく稚拙にすると、生徒たちの演奏になるわな…、納得」って感じです。
別にこれはピアノ教室を揶揄しているつもりではなく、むしろ子どもって恐ろしいなあ…と言う意味です。子どもって、師匠の良い点はもちろん、欠点もそのまま吸収するんだなあと思います。振り返ってみて、自分は自分の教え子たちに、私の欠点を真似させて学ばせていないだろうかと心配になってしまいます。
「人のふり見て我がふり直せ」とは全くもって、このことです。
蛇足。
ある発表会で、最後に出てきた大人の方がオペラアリアを歌っていた教室がありましたが、あれはあの歌手の方がピアノの先生だったのかしら? それとも歌手の伴奏をしていた方がピアノの先生だったのかしら? 未だに分かりません。
コメント
やっとPCが直りましたので・・・
最後にオペラアリア・・・
おそらくそこの教室の先生が声楽出身の先生で伴奏はお友達・・・と思われます。
私の友達でそういう人がいますので・・・。
発表会を見るのって本当に重要ですよね。
会場が騒がしいかどうかも検討ポイントのひとつのようです。
上体を前後に激しく揺する演奏・・・・とっても気になります。
コンクールでもとても多いのですが、あれは演奏に反映されているのでしょうか?
冷ややかな意見もあるようですが・・・。
PCの復活おめでとうございます。
やっぱり歌っている方が先生ですか…。おそらく声楽科出身だけど町のピアノ教室をやっているのでしょうね。外語大のドイツ語科やフランス語科や中国語科やインドネシア語科を卒業して、学校の英語の先生をやっているのと同じですね、納得。
町を歩いていて時々見かける「クラリネットとピアノ教えます」とか「フルート・ソルフェ・ピアノ」とかは、クラリネットやフルートがその先生の本来の持ち楽器なんでしょうね。