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ビートルズの“Now and Then”は聞きましたか?

 いくらライトなファンとは言え、この度リリースされたビートルズの新曲“Now and Then”は無視できません。何しろ、グループが解散したのが1970年ですから、解散してから53年後の新曲ですし、前回の解散後の新曲である“Real Love”のリリースが1996年だから、そこから数えても27年ぶりという、何とも「お達者な」新曲なのです。更に言うと、今回の新曲は、母国イギリスで54年ぶりにチャートの1位になったというではありませんか?

 単純に言って「すごいね」って話です。

 ちなみにどんな曲かと言うと、こんな曲です。

 音楽プロデューサーは、ポール・マッカートニーと、最近のビートルズ関連音源に関わっているジャイルズ・マーティンの2人と、1996年のセッション時に関わったジェフ・リンです。

 ビデオ監督は、ドキュメンタリー「ゲット・バック」の監督でもあるピーター・ジャクソンです。彼と彼のスタッフは「ゲット・バック」を制作するにあたり、AIを用いた機械学習プログラム「MAL(Machine Audio Learning)」を開発し、そのおかげで、いわゆる“デミックス”ができるようになり、この技術を用いて、今回の“Now and Then”は制作されています…ってか、この技術が無ければ“Now and Then”が制作される事はなかったのではないでしょうか?

 そういう意味では、ジャクソンは、我々ビートルズファンの大恩人というわけです。

 それにしてもデミックスという技術はすごいね。それは、アルバム「リボルバー」の新ミックス盤の時にも書いたけれど、この技術があれば、古い録音テープに録音されたモノラル音源を、最新デジタル録音された音声のように取り扱う事ができるわけです。

 今回の“Now and Then”が、一応、ビートルズ最後の新曲という事になっているけれど、ビートルズの未発表音源って、実はまだまだたくさんあります。少なくとも「ゲット・バック」セッションの時に録音された未発表曲って、いわゆる海賊盤で聞いても、カバー曲を中心にあるわけで、それらをデミックスする事で新曲としてリリースする事は可能でしょう。あと、おそらくマッカートニーは嫌がるだろうけれど、ビートルズ時代にお蔵入りした曲の断片ってのが、これまた海賊盤を聞けば分かるけれど、たくさんあるわけで、それらに手を加えることで、ビートルズの新曲がまだまだ量産できる可能性があるのです。

 もっとも、それらをファンの好奇心としては聞きたい気持ちがありますが、純粋な音楽ファンとしては「そんな墓掘り作業は止めるべきだ」と思わないでもないです。

 デミックス技術の恩恵としては、今回の“Now and Then”制作だけではなく、今回、新しいミックス盤として発売される、ビートルズのベストアルバム、赤盤と青盤があります。特に赤盤に収録されるビートルズ前期の名曲の数々が、デミックスされて、新しいミックスで聞けることは、とても楽しみです。

 私ももちろん購入していますが、まだ手元に届きません…ってか、いつになったら届くことやら? すでに日本盤は発売されて入手可能となっていますが、私が購入したのは(少しでも安い)輸入盤(おそらくアメリカ盤)で、大人気なために、なかなか配送されません。一応、青盤は今月中に届けられることになっていますが、赤盤は超人気アイテムのために、未だに配送予定が決まっていません。

 まあ、焦らずに首を長くして待つことにしています。私も年寄りで、年寄というのは気が長いので、待つのは大丈夫なのです。

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