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またひとつ、呪いから解放されました

 声楽のレッスンの続きです。

 本日の課題は、腹圧の弱さの克服と、上アゴを十分に開く事です。腹圧の弱さを克服するには、意識的に筋トレを導入するしかありません。

 さて、上アゴを開くには…って、私は上アゴを開くという感覚が未だによく分かっていません。

 先生がおっしゃるには、意識ではなく、物理的に開かないとダメとの事です。物理的に開くためには、鏡で見て、歯が上に上がったり、頭が後ろに倒れたり、頬骨が上に引っ貼られたり、眼が見開いたり、眉毛がつり上がったり…という事が伴って、初めて物理的に上アゴが開くようです。

 目ウロコでした!

 実は前の声楽の先生であるキング先生の教えでは「発声と表情は絶対に切り離す事」と教えがあり、私は今まで、この言葉に取り憑かれていました。いや、呪われていたというべきかな? とにかく、歌う時はなるべく無表情で歌うのが正しくて、目を見開いたり、にっこりと笑顔で歌うのはダメなのです。何故かと言えば、そのような事をやっていると、発声と表情が連動してしまい、オペラ歌手として演技の幅が狭くなるから、絶対にやってはいけないと教えられてきたわけです。

 どんな表情をしてもベストな発声ができる事。そのためには、表情と発声を連動させない事。たから発声は、無表情、無感情でも、きちんと出来るようにするように!

 そう言われて、そう信じて、それを癖にして、今まで歌ってきました。

 発声と表情を切り離して歌えるようにする…確かに一理はあるのだろうけれど、でも、無表情で歌っていると、下アゴは重力に伴って下に開きますが、上アゴが開くことは無いのですよ。上アゴを動かすには、重力には頼れず、どうしても表情筋を使わないといけませんが、表情筋を使えば、無表情ってわけにはいきません。

 今回のレッスンでは、そのことに気付かされました。

 ダメだな、無表情で歌っては…。

 Y先生がおっしゃるような「物理的に上アゴを開く」ためには、顔の表情筋を使うしかないのです。おおげさに、目を剥く必要は無いかもしれませんが、目が見開いてしまうのは、ある意味、当然なのかもしれませんし、上アゴを開くために、頬骨を引き上げたり、眉毛がつり上がったりするかもしれません。

 パヴァロッティが高音を発声する時は…目を見開き、視線をやや上向きにし、上の前歯が見えるような笑顔になりますよね。あれって、上アゴを開いていたんだな。その事に、ようやく気がついた私でした。

 歌う時は、もっともっと表情筋を活用しないといけない事に気づきました。まだ、気づいただけだし、まだ私の表情筋はよく動かないけれど、これからは表情筋も動かして、上アゴが今よりも十分に開けるようにしないといけないよね。

 頑張ろうっと。

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