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発声に関する覚書(2010年6月現在)

 最近は、フルートやらヴァイオリンやら、器楽関係の記事が増えて、歌関係の記事がめっきり減ってしまいましたが、別に歌っていないわけではなく、歌も4年やっていると、習い始めの最初ほど、顕著な成長が見られなくなるため、記事になりづらくなります。

 でも、顕著な成長が見られないだけで、全然進歩していないわけではないです。なので、たまには中間報告的な「ただいまはこんな感じ」という記事を書いた方がいいかな~って思ったので、ひとまず書きます。

 まず、現状を記します。音域は、記譜上は、五線の下のAから五線の上のAまでの二オクターブ。もちろん、音域の両端はかなり危なげです。きれいに出る時もあれば、全くお呼びでない時もあります。つまり、まだまだ安定していません。

 上はもちろん不安定極まりないのですが、下も五線の中のAより下の約一オクターブは、結構不安定です。普通によく使うところなんですが(笑)。ポジションの都合で、今はかなり出しづらいところです。なので、今は普通に気持ちよく出せる音域って、一オクターブもないのですが、修行中なので、そういうものと割り切ってます。

 声質は先生から、レッジェーロ~リリコくらいと言われてます。私の個人的な希望はドラマティコ(笑)なんですが、どうも、希望と現実にはかなりの食い違いがあるみたいです。実際、声は(自分的には)太めの高めに出していくよりも、細めの高めに出していった方が結果がいいみたいです。

 声に関しては“若くてハッチャけたイケメン男子”って線で行けたらいいのかな?って思ってます。リアルな姿とは全然違いますが(爆)。

 最近、歌う前に気をつけている事、そしてしばしば忘れてしまうので、要注意な事を書きます。つまり、自分自身に対する、注意喚起って奴ですね。
 
 
1)歌い始める前に、必ずハミングをして、声の通り道をしっかり確認すること。

 ハミング大切です。でも、すぐに歌いたいので、ハミングせずに歌いだしてしまうことがあります。そういう時って、ノドに負担がかかって良くないです。必ずハミングをして、声の通り道の確認をしましょう。もちろん、声が変なところを通っていたら、歌いだす前に修正しておかないと。

 そして、なるべくノドを鳴らさずに、ハミングで使うような声で軽く響き中心に歌いたいと思ってます。
 
 
2)首から上は、脱力をこころがけ、なるべく楽に楽にいく。

 さあ、歌おうとすると、首とかアゴとか肩とかに力が入ります。歌というのも、一種の戦闘なので、カラダが戦闘態勢に入ってしまい身構えてしまうのは仕方のないことですが、これは良くないですね。カラダに力が入ったまま歌いだしてしまうと、いわゆる「熱唱」になってしまいますが、これは演歌ならOKですが、クラシック声楽では御法度です。気をつけないと…。

 私の場合、特にノドに力が入りがちです。ノドに力が入ってしまうと、声が割れてしまいます。ノドの脱力が不可欠な私です。
 
 
3)口は縦開き。喉もカラダも縦開き。特に高いところほど縦開き。

 私の最大の欠点は、鼻声と平べったい声です。いやあ、典型的な日本人声ですね。鼻声に関しては、きちんとハミングをして声の通り道を確認することで回避することができます。平べったい声は、ネイティブな日本語話者なので、ある程度は仕方ないのですが、せめて歌うときだけでも、奥深い声を出したいものです。私の場合、口を縦開きにすることで回避できます。さらに口だけでなく、喉もカラダも縦開きにすると、より良いようです。

 本当は、歌うときは無意識のうちに縦開きになっているのが理想なんですが、現在は、まだまだ「無意識のうちに」というわけにはいきません。しっかり意識的に縦開きにできるように気をつけていきたいです。

 ただ、あまりに縦開きすぎると、今度はカラダが縦に塞がってしまいます。それはNGですね。「意識は縦開き、実際は全開」みたいな感じが最高なんだと思いますが…今は全開のつもりでやっちゃうと横開きになりがちなので、やはり気分は縦開きがいいのだと思います。
 
 
4)胸を下げるとか、腰を落とすとか、背中をちょっと丸めるなどがいい感じ。

 これは呼吸関係です。深い呼吸をするために、ちょっとこころがけた方がいいですね。ついつい高いところなど、背伸びをしてしまいがちですが、これは逆効果ですね。この前なんか、高いところを歌おうとして無意識でジャンプしちゃいました(笑)。さすがに先生に注意されました(汗)。
 
 
5)腹部(みぞおち周辺)に、きゅっと力を入れて体内に絞り込む。

 これは最近分かってきたことです。通常の腹筋で鍛える腹部中心部ではなく、腹部上部のみぞおちあたりが、どうやら発声の肝のようです。以前は、この周辺の筋肉に無頓着でしたが、歌劇団の練習でも、日々の自宅練習でも取り入れている、声楽体操の腹筋でこの周辺を鍛えて、意識的にこの周辺の筋肉が使えるようになって、始めて分かるようになりました。このあたりをきゅっと絞り込むと調子がいいですよ。
 
 
6)特に高い声は、一度頭に来た段階で後ろに引っ張る。

 みぞおちできゅっと絞った声は、そのまま口から外に出すのではなく、外を通る前に、一度、頭の中で、思いっきり後ろにひっぱった方が、良いです。特に、ソから上は、思いっきり引っ張ったあげく、頭の別のところで響かせてから歌う感じ。その感じを着実につかめるように練習したいです。そのためにも、絶対に“眉間にシワを寄せない事”。
 
 
7)とにかく、力まない、無理をしない。楽に楽に歌うようにこころがける。

 つまりは、ここですね。
 
 
 最近の私はこんな感じです。たかが歌ですが、何事もきちんとやろうとすると、難しいものです。

コメント

  1. Cecilia より:

    >若くてハッチャけたイケメン男子

    笑えました。
    私も若くてキャピキャピの高ピーなギャルをイメージした声を心がけると良い声が出せそうなのですがなかなかうまくいきません。
    どうしたらよいのでしょうか。(苦笑)

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

     ウケましたか? でも、レッジェーロ系のテノールの役なんて、所詮“若造”か“脇役”でしょ。ならば“脇役”よりは“若者”を目指すべきでしょう。「愛の妙薬」のメモリーノも良いけれど、「魔笛」のタミーノの方が好みなので『若くてハッチャけたイケメン男子』となるわけです。もっとも、メモリーノもタミーノも頭軽そうだけれど(笑)。 

     もっとも宗教曲にいけば“福音史家”という、おいしい役がありますが…。

    >若くてキャピキャピの高ピーなギャルをイメージした声

     まずはギャル語を理解するところから始めてはいかが?(なんてね)

  3. Cecilia より:

    まだ本番でミミやムゼッタを歌ったことがないのですが、ミミもいいけれどムゼッタも歌いたいので似合う声が出せるようになりたいのですよね。
    ギャル語は理解しているつもり・・・。

  4. すとん より:

    >Ceciliaさん

     ギャル語はご理解いただけてますか、それは頼もしい。あとは、ギャルっぽい考え方&行動ができれば“若くてキャピキャピの高ピーなギャル”まで、あとわずか(笑)。

     それはさておき、ミミよりもムゼッタですか。これはまた渋いところにきましたね。Ceciliaさんなら、ムゼッタよりもミミかなって思いますが、本人の希望はムゼッタなんですね。どちらにせよ、プッチーニは簡単ではないですよぉ~。

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