ここ数年、旅行に行きたいと思うようになりました。で、実際に出かけています。
で、先日「なんで私はこんなに旅行に行きたがるのだろうか? 若い時は旅行に興味なんてなかったのに…」と思い、少しばかり考えてしまいました。
分かった事は、別に若い時は旅行に興味が無かったわけではなく、単純に忙しかっただけで、そのために旅行に行く余裕がなかっただけなのです。忙しくて余裕がなかったから「旅行に行きたい」と思うことすら無くて、とにかく休息したいばかりで、それで旅行に行かなかっただけの話なんだろうなあと思った次第なのです。
おそらく、若い時に余裕があれば、旅行に行っていたんだと思います。この場合の余裕というのは、金銭的な余裕はもちろん、精神的な余裕や体力的な余裕も無かったんだろうなあと思います。とにかく、若い時は生きるのに忙しかったです。同僚たちが海外に旅行に行っている姿を見ても、全然うらやましくもなかったし、自分も出かけよう…なんて気持ちにならなかったのです。そんな暇があったら、休みたいと思ってました。
余裕が無さ過ぎて、ちょっと立ち止まって、自分の人生を考えるなんて余裕も全然無く、自分が旅行に行きたいという気持ちを持っていた事にすら気づかなかっただけなんだろうと思います。
年を取って自分が抱えていた仕事を、次々と若い世代に譲り渡していくと、自然と身軽になっていきます。子どもも成長して手がかからなくなってくると、家庭でも余裕が生まれてきます。妻とは良い意味で、互いに空気のような存在になっているので、いらぬ気遣いもしなくなってきます。そうすると、自然に余裕が生まれてくるわけです。
その上で、人生の終わりも意識していますので、自分に残された時間の少なさもひしひしと感じるわけで、無意識に“人生の心残り”を片付けようとするのだと思います。
私にとっての旅行とは、おそらく“未知との遭遇”なんだと思います。知らない世界を見てみたい。だから単純に“旅行に行って美味しいものを食べたい”のではなく“見知らぬ場所に行き、見知らぬ文化や習慣と接し、味わった事のないものを食べたい”と思うわけです。
だから、行ったことのない土地に行きたいのです。
そう考えると、私の“人生の心残り”とは“この世のすべてを知りたい”という、知識欲なんだろうと思います。ただ、すべてを知ることは現実的には無理なので、可能な限りたくさん知りたいと思い、その思いが「旅行に行きたい」という思いとなって、現れるのだろうと思います。
「もうすぐ、定年退職するんだから、時間なんていくらでもあるじゃない。これからは旅行三昧できるじゃない」
定年退職すると、時間はできるだろうけれど、収入が激減してしまい、金銭的な余裕が無くなってしまうのですよ。で、そうこうしているうちに、体力すら無くなって、どうにもならなくなってしまうのだろうなあと思います。
結局“お金がある時は時間が無く、時間がある時はお金が無くなる”…というわけで、お金も時間もあるという局面は、私の人生では、結局、ありえないのかな?と、半ば諦めるしかないんだろうなあと、愚痴るのです。
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コメント
「旅行」というお題に触発されたので、私も、
「旅」について書きますが、
すとん様のお話とは無関係ですので、
読み捨ててくださいませ。
旅って、4種類に分けられると思います。
①団体旅行(例:修学旅行)
②仲良しとの少人数旅
③1人旅
④その他
①留学旅行って、小中高、全て行きましたが、
行って良かった、と思ったことは1度もありまへん。
全て「行かなきゃ良かった」って感じ。
団体行動って、ほんと、苦手、かつ、嫌いです。
②仲良しとの少人数旅、これって最高ですな~。
ニューヨークが大好きで、何度も行きました。
ミュージカル・カラオケ・ジャズ。
かの有名なブルーノートで、
かの有名な、フルートの大家デイブ・バレンタインのライブがあって、
行ったら、廊下で、たまたま、彼とすれ違って、
握手を求め、会えてうれしい旨(一応、英語で)伝えたら、
バレンタイン氏「オーケー、オーケー」と応じてくれました。
(ちなみに、同じくフルートの大家ハービー・マンとは
東京ブルーノートのライブで、握手。旅とは無関係に、ただ、自慢!)
③1人旅、やっぱ、ニューヨークですな~。
大昔、アメリカの田舎に住んでいて、
ニューヨークには1人で何度も行きました。
ニューヨークに限らず、
私にとって何よりも大事な「自由」
これを謳歌するのが1人旅、です!
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
私は逆で、たぶん一人旅は寂しいし不安なので無理です。団体旅行は…楽なので好きです。だって何も考えずに、適当な所に連れて行ってくれるのがいいなあと思ってます。ただ、団体の中で孤独を感じるのはイヤなので、妻同伴がベストですね。
私の場合、見知らぬ所に行って初めての体験ができればいいので、何処へ行くとか、誰と会うとか、何を食べるとかは、まあ二の次三の次なんです。
海外には行ったことが無いので、行ってみたいという気持ちはありますが、どうしても行きたいとまでは思ってません。そういう意味では、願望のレベルが低いのかもしれません。