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2025春のお出かけ その4 動き出す浮世絵展

 またも出かけてきました。今度は「動き出す浮世絵展」てす。「動き出す浮世絵展」とは、今流行りのイマーシブ展覧会です。そんなものに行ったことがなかったので、これがいいチャンスと思って行ってきたわけです。

 混雑が予想される事と、イマーシブ博覧会は、スカスカの会場で見ないと没入できないので、なるべく空いている時間帯を狙って、開場直後に行ってきました。で、開場は朝9時半だったので、そこを目指していきました。

 私が行ったのは、東京会場で、天王洲アイル駅そばにある寺田倉庫でした。そうです、港近くにある大きな倉庫で行われていました。まあ、倉庫で行われていたと言っても、内装などはちゃんとしていましたよ。

 で、肝心の費用は…1人、2700円でした。開催地ごとにお値段は違いますが、正直、2700円は高いなあ…と思いました。

 基本的な内容は、9本のショートムービーを巨大スクリーンで見る…と言うと、だいたいのイメージが湧くと思います。で、そのショートムービーが浮世絵を題材としているので「動き出す浮世絵展」ってなっているわけです。

 会場が倉庫なので、いくらスクリーンが巨大でも、その会場内のあっちこっちに太い柱がデデン、デデンと林立していて、会場によっては、巨大スクリーンが柱の影になって、きちんと見えなかったりします。これがまあ原因で結構没中しづらかったりします。まあ、太い柱なんて邪魔でしかないものね。

 後は、趣味の問題だけれど、やっぱり浮世絵は動かしちゃダメかも…ンて強く思いまし。。いや、動かし方にもよるのだと思います。美人画を動かしたステージは、何とも微笑ましい感じで良かったけれど、魚たちを泳がせたステージは…全然浮世絵らしくが無くって、ただの魚が泳ぐ3D動画を見せられているような気がしました。

 やはり、動画の制作者たちのセンスの問題と言うか、作られた動画を見ていると、動画制作者が、浮世絵や浮世絵作家をどれだけリスペクトしているかって、分かるんだよね。浮世絵をただの題材として、おのれの3D技術を見せつけているモノって、イヤらしさが匂い立って、臭くてたまんないね。一方、浮世絵の世界観をリスペクトしている動画は、見ていてそれが伝わってきます。

 なので、そんな感じで、動画作品の質は、玉石混交だし、柱は邪魔くさいし、ベンチ(座席)の数は少なくて、結局、ほぼ立ち見状態なので、それで2700円ってのは高いなあって思ったわけです。ハリウッドの大作映画だって2000円前後で座って見られるわけだしね。2700円という価格設定だとIMAXよりも高くない?

 それに…動く浮世絵なら、毎週「べらぼう」のオープニングで見ているし、なんなら「べらぼう」の方がクオリティ高いし…とかで、目が肥えてしまっているので、いまさら「動き出す浮世絵展」程度じゃ驚かないってか、お高くとまっているなあ…って、感じちゃうんだよね。

 ちなみに、この東京開催はすでに終わっていて(私は終了間際の日程で出かけたのです)、次は福岡で開催されるそうです。福岡では2000円で見られるそうなので、それならまあ「そんなもんだよね」って思える値段設定です。東京は…高すぎるのです。

 そんなわけで、初めてのイマーシブ展覧会でしたが、肝心の巨大スクリーンの動画に、そんなに心惹かれる事はありませんでしたが、そんな巨大スクリーンの間々にある小部屋に、本物の浮世絵が解説込みで展示されていて、そっちは楽しく拝見しましたし、そっちは楽しかったです。贅沢を言うと…会場が暗くて、展示されている浮世絵がよく見えないし、解説も読みづらかったです。イマーシブな会場はプロジェクターを使用しているので、暗くないと見えないので仕方ないけれど、浮世絵を展示している部屋は、もっと明るくして欲しかったなあ…と思うけれど、明るい部屋と暗い部屋を交互に出入りすると、目が慣れずに危険だし、事故が起きやすくなるだろうから仕方ないのかもしれません。あと、会場が倉庫で、屋根がそこそこ高くて、天井まで各部屋の仕切りあるわけじゃないから、明るい部屋を作ってしまうと、そこから光が漏れて、他の部屋を暗くできなくなってしまうわけだし…ねえ。

 そんなわけで、お値段と内容が釣り合っていないと思ったものの、決してつまらなかったわけではありませんし、これを見終えたところで、手元のiPadに浮世絵集がたくさん入っているので、それらで元になった浮世絵を改めて確認したりしました。

 てなわけで、それなりに楽しんだ「動き出す浮世絵展」でしたし、イマーシブ展覧会ってものに、ちょっと過度な期待をしていた…というか、ちょっぴり夢を見ていたわけですが、現実だと「こんなモンか」というのが知れたので、良い経験ができました。

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