スポンサーリンク

しっかり支えながら脱力をしていきます

 声楽のレッスンの続きです。まだカッチーニの「Amarilli/アマリッリ」を歌っています。
 この曲は古典歌曲なので、本来ならば人前で歌う際に、適切にアドリブを入れて歌うのが本来の歌い方です。で、その事について先生と相談をしましたが、先生のご意見は「信頼できる歌手さんのアドリブを丸々コピーして歌うならOK」と言われました。つまり、自分勝手なアドリブは歌の様式から考えて適切ではないから、やめた方がよいでしょう。やるなら、ちゃんとしたプロのマネをしなさいってところです。いかにもクラシック系の演奏家の発想だと思います。
 ジャズ系の先生なら「一発、好きなようにぶちかましてきなさい」って言ってくれると思うのですが、まあそこはそんなモンです。ちなみに、昨今の古典曲の演奏は、ジャズプレイヤーがジャズ的な発想でアドリブをぶちかまして演奏するのが流行っていますが、まあ、それはそれ、これはこれってところなのでしょう。
 というわけで、今回の私の歌唱では、アドリブは無しの方向で、ひたすら楽譜通りに歌っていこうと思いました。勉強ですからね。人前で歌う発表会でなければ、ひたすらアドリブをかましまくってやろうと考えるところですが、今回はおとなしくする事にしました。
 ただ、曲の最後に書かれている、書きアドリブの部分は、このままだと、ちょっと息が足りなくなるので、途中にブレスを入れて、歌詞もほんのちょっとだけ変える提案を受けました。まあ、楽譜と違うのは、それくらいです。
 とは言え、本番の舞台の上でノリでアドリブを入れちゃったらゴメンナサイって感じです(笑)。
 さて、次はドニゼッティの「愛の妙薬」のテノールアリアの「Quanto e bella/なんと彼女は美しい」です。
 この曲もしっかり支えを入れて歌う事を確認しました。特にこの曲は、そんなに高い音程の曲ではないので、支えなんて無くても歌えるんですが、それでは勉強になりません。支えがなくても歌える程度の歌であっても、しっかりと息を支えて歌わないといけません。それが勉強なのです。特にフレーズの出だしの音は低めの音程なので、支えをせずに、声を掘って出してしまいがちなので、それは絶対に避けるように言われました。
 私は低めの音程の音があまり得意ではありません。なので、ついつい無意識にしっかり鳴らそうとして、声を掘って歌いがちですが、それはあまりに美しくないので、声を掘って歌ってはいけませんと注意されるわけです。でもほんと、無意識だと、ついつい掘っちゃうんですよ、情けない。
 掘るのをやめるには…ノドをしっかり脱力して支えを入れて、声をまっすぐに前に出していく感じで歌えばいいのですが…それが難しいのです。いっそ、上アゴをしっかり開けて、響きも高くして、声を上方向に出して歌うのもアリですが、やはり意識が抜けると掘っちゃうんですよ。
 先生からは「声量は十分にあるのだから、必要以上に大声で歌わないように。それよりも声を掘らない方が大切です」と注意されました。
 全般的に歌に力が入り過ぎと注意を受けました。もちろん、支えはしっかり入れないといけませんが、ノドに力が入ってはいけないし、声に力が入ってもいけません。どのフレーズも脱力をして、楽に楽に歌う事が肝心です。特に私、曲の後半に入ってくると、どんどん歌に力が入っていき、歌っていってアレコレ厳しくなるのも、無駄に力が入っているからなのです。脱力大切です。でも支えをきちんと入れた上での脱力が大切なのです。これがなかなか難しいのです。
 これが達成できれば、最高音のAも楽に歌えるんですよね。ううむ、脱力はほんと、難しいです。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ

にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました