声楽のレッスンの続きです。
まずはハミング練習です。今回のハミング練習は、前回の妻のレッスンでF先生が推奨していた「歯を噛み締めたハミング」で行ってみました。うむ、久しぶり。最近は、クチビルは閉じているけれど、歯は大きく開けてハミングしていたからね。でも、ハミングとしては、歯を噛み締めている方が正統派だよね(?)。
で、久しぶりの噛み締めハミングでしたが、以前より、ずっと響きの場所が高くなっていて上達していた事を実感しました。ただ、歯を噛み締めている事もあって、ノドを開くのがちょっと難しいし、響きも心持ち低い感じがしました。こんな状況でもしっかりノドを開けられるようになるべきなんだろうし、さらに響きを高くしていかないといけないのだろうと思いました。
発声練習です。今回気づいた事は、ノドの奥を開けようとすると、ノドに力が入って、ノドが固まる癖が自分にある事です。ノドを固めちゃダメだよね。実際、この部分がガチガチに固まってしまうと、声が割れます。声を割らないために、ノドの奥を開けても、ノド自体はリラックスしたままで無いとダメかも。こりゃあ難しい。でも、出来るようになったなら、きっと世界は変わるはず。
さて、曲練習です。今回は「椿姫」は無しです。で、バーンスタインの「One hand, one heart/ひとつの手、ひとつの心」から始めました。
後半のハモるところを中心にさらいました。ううむ、まだ音程をきちんと覚えきってないのかも。何箇所が迷うんだよね。で、迷って、高く取りすぎてしまうみたいです。FでいいのにA♭で歌ってしまう箇所がありますが…A♭って意図的に出そうとすると失敗しがちなのに、こんな感じで無意識に出そうとすると、簡単に出ちゃうみたいです。不思議不思議。きちんと音程を意識しつつの歌い込みがもっと必要みたいです。
次は「エリア」の39番「Dann werden die Gerechten leuchten/その時正しい者は」です。この曲は、ゆっくり丁寧に歌うべきか、早めのテンポで歌い飛ばしていくかで迷って、ひとまず、ゆっくり丁寧に歌いましょうとなり、ゆっくり丁寧に歌ってました。
ゆっくり丁寧に歌うと…丁寧にはなりますが、疾走感がなくなり、逆にアラが目立ちます。特に高音がね、ほぼ失敗します。これはメンタルの問題です。ゆっくり歌っていると、高音が迫ってくる事を意識してしまい、それで力が入ってしまって失敗します。早いテンポだと考えるまもなく高音が来てしまうので、案外、いい結果になるわけです。
先生からは、先生方の視点で考えると、たとえ高音を失敗しても丁寧に歌った方がテクニカルな歌い方に聞こえるし、歌の形も壊れづらいのでオススメだけれど、素人のお客さんの視点で考えると、ゆっくり歌うと、高音を失敗し、アラの見える歌い方になり、下手くそと思われてしまうので、テンポを速くして歌い飛ばしてしまうのもアリですね、と言われました。
自分的には気持ちよく歌うなら、速いテンポだし、そっちの方が歌っていても気持ちいいし、アラも目立たないし、上手く聞こえるのかもしれないのだけれど、今回はゆっくりめで歌おうと思います。たぶん、ひどい歌になってしまうかもしれないけれど、それも私の実力なら仕方がないです。習ったテクニックを駆使して歌った方が、本来の発表会の主旨にも合うだろうし…ね。
覚悟を決めました。
先生からは、ゆっくりなテンポで歌っていて、こりゃダメだと思ったら、ひとまず顔を崩すと良いと教わりました(笑)。ブサイクな顔にして歌うと、案外声は良い方向に変わる事もあるのだそうです。すまし顔でできない事でも、崩した顔なら案外うまくいく事が多いんだそうです。うん、それはソプラノブスの世界の話だね。
テノールはバカと相場が決まっているのだけれど、バカの上にブスの上塗りをする手もあるという事を、胸に刻んでおきたいと思います。
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