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練習のしすぎは結果が良くない

 声楽のレッスンの続きの続きです。メンデルスゾーンの「Auf Flügeln des Gesanges/歌の翼に」です。フレーズ終わりの音の響きが落ちやすいので、そこに注意を。響きはとにかく高く高くです。
 さて、「エリア」に戻って3番「Zerreißet eure Herzen/汝らの衣ではなく」です。
 大した長さの曲ではないのだけれど、この曲を歌っているうちに声がなくなってしまいました。ヤバいヤバい。
 この曲、レチタティーヴォだから、半分語りなんですよ。だから、入れまいとしても、どうしても声に感情が載ってしまいます。感情って、声を大きくすり減らすんだよね。おまけに、mp程度の音量で歌っているつもりですが、やたらと声が鳴っていたんだそうです。
 先生曰く、練習のしすぎ、歌い込みのやりすぎ…なんだそうです。すっかり曲がカラダに馴染んでしまい、声もよく出てしまい、よく鳴ってしまっているのだそうです。
 声が鳴ったり、練習をたくさんする事は、一般的には良いと思われている事だけれど、、それも限度を超えては問題がないわけではありません。
 なので、今まで積み上げてきたものは、ちょっと横において、初々しい気持ちで歌わないといけません…って、いけませんと言われて出来るモンじゃあありません。とにかく、息はしっかり吐いても、声はなるべくセーブして、声を鳴らさない方向で歌わなきゃダメで、そりゃあ難しいのです。でもそれをしないと、あっと言う間に声が無くなってしまいます。
 次は4番「So ihr mich von ganzem Herzen suchet/心をつくして求めれば」です。ただでさえ、声を消耗しやすい曲なのに、その前の3番で声を使い切ってしまったなら、この曲をまともに歌えるはずがありません。
 とにかく「もうダメだ」と思ったら、腹筋を思い出さなきゃいけません。もっと腹筋を使ってみる、もう一段回、腹筋を引き上げてみるなどの努力をしないといけまぜん。
 声を使い切ってしまった時は、なるべく閉じた声(カバーした声)で歌ったほうがアラが目立たなくて良いのだそうです。確かに高音は被せた方が良さげです。
 あと、声が無くなってしまうと、私はついつい声を押してしまいがちでし、大声に頼ってしまいがちです。押せば押すほど声がすり減ります。負のスパイラルが始まってしまいます。ダメにダメを重ねちゃうわけです。それは決定的にダメだよね。
 いつも冷静沈着で、テクニックで歌う歌手になりたいものです。
 もうじき本番だと言うのに、こんな感じで良いのだろうか?(いや、ダメです)。

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