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ウチの近所の某大手楽器店の音楽教室が、オトナ向けの“歌”のレッスンを始めたのだけれど…

 実にこれが、健康に良さそうな内容なのです。

 配っていたチラシを見ただけなのですが、レッスンはグループレッスンで“ウォーミングアップ(準備体操)、ブレス&ボイストレーニング(呼吸筋を鍛える)、リズムエクササイズ(座って体操)、ハーモニーエクササイズ(発声練習&大声を出す)、レパートリー(名曲の数々を楽しく歌う)、クールダウン(整理体操)”という内容なのです。ね、健康に良さそうでしょ? ちなみに公式ホームページはこちらです。

 一つ一つの具体的内容、例えば、ブレスの練習と言っても、何をどの程度までやるのかは書かれていませんが、添えられているモデル写真などを見ても、ターゲットは、家庭の主婦と引退高齢者かな…と思われます。ま、普通に市民合唱などを楽しんでいる層とカブるわけで、おそらく、あの世代の合唱予備軍あたりを具体的に狙って開講しているのでしょう。

 楽器店の音楽教室って、楽器を販売するために行っているのですから、歌が取り上げられる事って、珍しいのですね。だって、歌なんて楽器店で教えても、楽譜ぐらいしか購入してもらえないものね。楽器店的には利が薄いのです。それなのに、歌のレッスンを開講してもらえるなんて、うれしいじゃありませんか? 理由はなんであれ、歌を学ぶ人が増える事は、とてもうれしい事です。

 まあ、内容が健康志向で、対象が高齢者だから、私はターゲット外なんだけれどね(汗)。

 ちなみに、ウチの近隣のその他の音楽教室をググってみても、歌を教えてくれるところは少なくて、あってもポピュラー系のヴォーカル指導が大半でした。そういう意味では、健康を絡めて高齢者対象の歌のレッスンって、目の付け所が良いですね。そして、私のような、ガチなクラシック声楽を学びたい人が学べる音楽教室って、本当に少ないのだなあって思うわけです。

 それにしても、確かに歌を学ぶって、絶対に健康にいいよね。歌は、ジャンルは何であれ、呼吸筋を鍛えます。呼吸は大切だよね。呼吸が出来なくなれば、文字通り『息が無くなる』わけだからね。それくらい呼吸は大切。高齢者が呼吸筋を鍛えるために、歌を習うのは、とても健康にいいと思うよ。

 でもまあ、レッスン内容をざっと見たところ、健康にはなれるだろうけれど、歌が上手くなるという事は…かなり厳しいかも? その代わりに、仲間は増えると思うよ。健康になって、仲間が増えれば…こんなに幸せな事はないでしょう。それに合唱ではないので、歌の経験の有無は問われないだろうし、変な声を出して他の人の迷惑とかは、あまり考えなくていいので、入門のハードルは低いでしょう。

 ほんと、目の付け所が良いと思うけれど、楽器も売れないのに講座を開くなんて、音楽教室って生徒難なのかな?

 それはそうとして、私はいつまで歌えるのでしょうか? 鼻歌程度なら、死ぬまで歌えるでしょうが、人前で歌を披露できるのはいつまでなのか? キング先生には「テノール歌手は50歳まで!」と言われていましたが、そこはとっくの昔に通りすぎてしまいました(笑)。とりあえず、まだしばらくはイケそうだなとは思います。とは言え、歌い続けるために、まず健康でないといけません。歌を続けるためには、まず健康第一。大切だね。

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コメント

  1. アデーレ より:

    ふむふむ。いいかもね、楽器は買わないけど、けど、歌もハマるとなかなか病みつきになるしね。生徒さんはコーラスの叔母さまやカラオケがわり?に習うもいいじゃないの!師匠についてならうのが声楽は多いから、街の音楽教室ならば、始めるも辞めるの気が楽ね!ま、大概、そこから初めて、次第に物足りなくなり、師匠を探すんだけどもね(笑)

  2. すとん より:

    アデーレさん

    >ま、大概、そこから初めて、次第に物足りなくなり、師匠を探すんだけどもね(笑)

     私的には、そう願いますが、現実的に考えると、健康増進と友達作りを目標に始める人が大半で、別に歌が特別好きってわけではない集団がターゲットだと思います。それこそ“新規顧客発掘”が目的だと思いますよ。歌好きの人たちは、すでに合唱やっていたり、師匠について学んでいるでしょうからね(笑)。

     お祖母ちゃんが歌を習って、楽器店と顔を繋いで、孫にピアノを買ってあげるとか、娘にオトナのレッスンを薦めるとか、そういう波及効果を狙っているんじゃないかなって思ったりしています。

     ま、それでもいいじゃんって思ってます。人生の最終幕で、歌い始めるというのは、絶対に良いことだし、楽しいことだと思うからです。

     別に、オペラアリアだけが歌じゃないですからね。愛唱歌だって、立派に心にしみる音楽ですしね。

     歌は、その人のレベルに合わせて、思い立った時から学べるのが良いですね。

  3. ことなりままっち より:

    あ、それはひょっとして「健康と歌」のプログラムでは?
    私は直接関わっていませんが、某大手の先生の中には音楽療法士の方もいらっしゃるから、そういうコースなんじゃないかなって思います。

    ちなみにですが、ずばり、音楽教室は生徒難です。
    うちに出入りしている某大手音楽教室の営業さんから、「今年はグループレッスンの入会者が少ない」とぼやかれましたから。
    これは、1つにはその大手さんのグループが「親子同伴」で、共働きが多くなって平日夕方のレッスンは敷居が高い、っていう事情があるからのようです。
    (土日休みの親御さんの場合、土曜日クラスに入れることが多い)

  4. すとん より:

    ことなりままっちさん

     「健康と歌」…そうかもしれません(笑)。いいプログラムだと思うし、目の付け所が実に良いと思います。

    >ずばり、音楽教室は生徒難です。

     …でしょうね。随分前から、以前のように、子供相手だけじゃ商売が成り立たず、オトナの音楽教室を始めて、随分たちますからね。で、ついに、オトナの趣味人の取り込みだけじゃ足りなくなって、他ジャンルの人たちである健康オタクの取り込みを始めたというわけです。

     商売熱心だなあ、アタマが下がるなあ…。会社を経営していくって、大変なんだなあ。社員とその家族を食べさせていくって、大変なんだなあ。

    >(土日休みの親御さんの場合、土曜日クラスに入れることが多い)

     まあ、そうだよね。平日のクラスだと、専業主婦か自営業の家庭しか入れないからね。いまや(特に都心部では)勤め人が大半だから、そういう地域では、本当に厳しいでしょうね。

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