私は金魚を飼っています。今の子たちは、結構丁寧に飼っているつもりですし、愛情も結構そそいでいるつもりです。ですが、きちんと金魚を飼いきれているか尋ねられると、ちょっと不安になります。だって、ウチでは金魚の命って、そんなに長くないものね。
短い子で数ヶ月ですが、これはウチの水槽の水が合わなかったとか、元々弱い体質であったとか、病気を持っていたとか、などの原因が考えられますが、長い子でもせいぜい3~4年程度の命だと思います。おそらく、今いるサクラなどは、かなりの長老さんになるんじゃないかって思います。もしかすると、この子は我が家の歴代長寿1位になってしまうかもしれません(ブログを付け始めてからの子は、ブログを丹念に調べていくと、寿命が分かるのですが、今はブログをチェックする元気がありません:笑)。
なので、私は金魚を飼うのが、あまり上手な飼い主ではないのかもしれません。
私、実は金魚って、今回始めて飼っているわけではありません。子どもの頃から何度も飼ってました。
その中でも思い出深いのが、小学校の高学年の頃に飼っていた子たちです。
例によって、金魚すくいの金魚だったのですが、その頃の金魚すくいって、今と違って、割と金魚の種類にもバリエーションがありました。ある年の夏、五匹の金魚が私にすくわれて、我が家にやってきました。いわゆる素赤和金が2匹、黒デメキンが1匹、鉄魚が1匹、らんちゅうが1匹という、なかなかにアンバランスの組み合わせの5匹でした。
飼育環境は、父が数年前に放棄した熱帯魚水槽をもらって、水槽も濾過装置も砂利ももらったものを、そのまま使って金魚たちを飼い始めました。
水槽が置いてある場所が玄関で固定されており、大きさも60cmという大きな水槽だったし、当時の私はまだまだ子どもでしたので、今の子たちのような丁寧な飼い方でできず、結構、雑な飼い方をしていました。
エサはとりあえず、毎日与えていました。1日一回です。たまに忘れることもありましたが、当時の子たちは人にエサをねだる事はなかったので、こちらも気にすることはありませんでした。それにだいたい、与えるエサも子どもの小遣いで買うのですから、当時一番安いエサ(一箱100円程度の本当に安いエサです)でした。それをケチって、ちょびちょびとしかあげませんでした。
水替えは…しませんでした。いや、一度は試みたかな? でも、小学生に60cm水槽の水替えは無理でした。なので、水替えはやった方が良いとは知りつつも、水槽の水が減ってしまった時に、水道水をドバドバと入れてやる…くらいしかできませんでした。また、濾過装置のフィルターも換えませんでした…というか、フィルターって、換えるモノだという知識がなかったんですね。
水草も入れてやらず、貝類もいなければドジョウもいなくて、60cm水槽に砂利を敷いて、ただ、水が入っているだけの空間に金魚がポツンと5匹泳いでいたわけです。ただ、それだけ。実に殺風景。
そんな環境ですから、やがて水槽のガラス面に緑色の藻が生えます。藻が生えると、中が見えなくなって、なんとなく汚らしく感じるので、たまにガラスの掃除をしてやりましたが、やがて私も中学生になると、日々の生活が忙しくなり、それすら面倒に思うようになって、やがてガラス掃除をさぼるようになり、ごくたまにしか掃除をしてやらなくなりました。水槽の水もやがて濃い緑色になってしまい、中に何がいるのかよくわからなくなりました。それでもエサだけはやりました。だって、食べる子がいるんですからね。
たまに金魚がガラス面近くを泳ぐと、そのカラダが見えましたが、どの子も30cm近い巨体になってました。巨大金魚が5匹、緑色の水の中で悠々と泳いでいたのです。
そんな劣悪な環境にも関わらず、金魚たちは1匹も星になる事もなく、実に10年以上の年月を我が家の水槽で暮らしたのです。
小学生の時に飼い始めた金魚たちですが、私が結婚をして家を出るまで、私のズボラな管理下にいましたが、さすがに結婚して家を出るとなった時、金魚たちを連れて行くという発想もなかったので、その世話を弟たちに頼みました。
たぶん、三ヶ月ぐらいして、実家に戻ったら、玄関の水槽がモヌケのカラでした。どうやら、私が家を出てしばらくして、金魚たちが全滅したようですが…どうも弟たちが何か余計な事をしたのが、その原因らしいので、詳しく聞きませんでした。
おそらく、水槽が見苦しかったので、キレイに掃除をして、水も替えてやったんじゃないかな…って思います。そして金魚全滅。まさに『水清ければ魚棲まず』です。
金魚って、環境の激変に弱いからなあ…。それに、人間にとってのキレイと、魚にとってのキレイは、おそらく違うんだと思います。
今思うと、金魚って、案外、雑に飼っても…というか、雑に飼った方が、彼らにとっては幸せなんじゃないかな。ガラス面に藻が生えて、水も緑色になるくらいの方が、きっと金魚にとっては好都合なんだろうと思いますが、それでは飼育者&鑑賞者である人間の目からは汚らしく見えるんですよね。人間にとってもキレイで、金魚たちも住みやすい環境作り…今でもそのバランスに悩んでいる私です。
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コメント
こんにちは。
金魚が30cmですか(驚)
実は鯉の稚魚だった・・・なんてことはないですよね。
Yokusiaさん
>実は鯉の稚魚だった・・・なんてことはないですよね。
ないない(笑)。鯉なら、ヒゲが生えているので、間違えることはないです。
金魚って、どの種類であれ、きちんと育ててやると、30cm前後になりますよ。もちろん、そのために必要なのは、広い場所と豊富なエサですが…。水槽でも60cm水槽で買えば、それくらいになりますよ。
我が家の飼い方は雑だなぁ。
というか、雑に飼っても大丈夫な個体が合う家庭かもしれん。
金魚にしてもハムスターにしてもメダカにしても。
去年のラジオ体操の景品だったメダカっちが、1.5倍になっております。
ちなみに、うちの金魚たちについては、あまりにも水槽が汚れると飛び跳ねて抗議する奴がいるので、仕方なく主人が掃除してる感じです(^_^;)
ことなりままっちさん
人間もそうですが、少々乱雑な環境に育った方が強くなるようですから、金魚も適度に雑な飼い方がベストなんだと思います。
>あまりにも水槽が汚れると飛び跳ねて抗議する奴がいるので、
ううむ、それはすごい。ウチは水替えをすると、不機嫌になる奴がいます。きっと彼ら的には、適度に汚れた水の方がいいんだろうなあ…。