カスミは漆黒の黒らんちゅうです。本当に全部真っ黒なのです。カラダも目玉も真っ黒なので、どこに目玉があるのか分からないくらいに真っ黒です。まるでカラスのような金魚です。
そんなステルス機能搭載なカスミですが、ある時、部分的に白くなっている事に気づきました。背中がモヤッと白くなっています。よく見ると、右腹下部もモヤッと白くなっています。最初はカビでも生えた（たまにカビの生える金魚はいます。まあ水虫みたいなモンですね）のかと思っていたのですが、どうやらこのモヤッとしたものはカサブタのようなものらしいと気づきました。つまり、カスミは皮膚が破れて体液が滲出するほどの怪我を負っているというわけなのです。
カスミはボヤっとしている子で、さほど活発ではありません。いつも他の子とは一定の距離を保ち、孤高な生活をしている子ですから、自分で怪我をするという事はありえません。
誰がカスミに怪我させた…！？
現場を見ていたわけではないので断言できませんが、一番怪しいのは…ラクだね。元“黒デメキン”で現“赤デメキン”のラク君。こいつは微妙に乱暴な性格をしているので、まずは第一容疑者です。
次は犯人の可能性としてはグっと下がるけれど…ロナです。ロナはラク以上に気性が激しい子だけれど、ロナはカスミの事を何とも思っていない…どころか、おそらく視界にも入っていないほど無視しているので、わざわざ怪我をさせるような事はしないと思うんだよね。ロナの攻撃対象は、専ら素赤琉金のアカリだからね。
他の子…アカリにせよ、ビジョ（最近のアリサことアツミは、そう呼ばれています）にせよ、性質はおとなしい（一応、この２匹は女の子だからね）ので、カスミを怪我させるような事はないと思うんだよね。
あるいは、金魚ではなく、ドジョウに怪我をさせられた？ ドジョウって、たまに後先考えずに高速で水槽の中を泳ぎ回って、自ら壁面に衝突して怪我をするくらいなので、それに巻き込まれて怪我をした…という可能性もゼロではありません。
どちらにしても、カスミの怪我は痛々しいので、一日も早く治ることを希望しています。
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