妻の病気の事もあって、最近は“死”について考えることが多い私です。先日も、もしも私が死んだら、葬式はどうして欲しいのかという事を妻と話しました。
葬式は、死んだ人間のためではなく、生き残っている人たちのために行うものだから、死んでしまった私的には、葬式は、正直、どうでもいいと思ってます。行ってくれてもいいし、やらなくてもいいです。
葬式をやるにせよ、呼ばなければならないような関係の人も、もはやいないし、親族以外に知らせないといけない人もいません。せいぜい、声楽の先生ぐらいに連絡すれば十分です。
…友達、いないからね(笑)。
葬儀について、妻があれこれ個人で動くと大変なので、葬儀社にある程度お願いするのはやむをえないと思ってます。
本音で言えば、火葬場からお墓に直行する、いわゆる直葬でいいのだけれど、まあ世間体もあるだろうから、家族葬ぐらいまでなら行ってくれていいかな?と思ってます。
葬儀会場は、自宅…というわけには行かないだろうから、近所の葬儀場やお墓に付属している会場でもどこでも、安いところでいいと思います。
葬儀に宗教をからめると、費用がかなり発生するのが悩みです。お金は生きている人の生活のために使って欲しいと考えているので、死人にお金をかけても意味はないと思ってます。なので、葬式は無宗教でいいのだけれど、残された家族が、葬儀に宗教をからめないとカッコがつかないと考えているなら、キリスト教式が一番コスパがいいので、それでお願いしたいと妻には伝えました。戒名とか位牌とか、そんな高価なモンはいらないのですよ。
たった一つだけ希望を言わせてもらえるなら、葬儀の時は、モーツァルトの「レクイエム」を会場にうっすらと流して欲しいです。別に演奏や録音にこだわりはありません。私のCD棚にあるヤツから適当なものを選んでくれれば、それでいいです。願いとしては、ささやかでしょ?
私の遺体は普通に公共の火葬場で焼いてもらって、遺骨は我が家の墓に入れてくれれば、それでいいです。樹木葬とか散骨とか、そんなおしゃれな事はしなくていいです。
遺骨をお墓に入れてくれたら、あとはもう、私の事なんか忘れてくれて結構です。別に“~回忌”みたいな事はしなくていいですし、そのためにもお寺とは縁を作りたくないです。
墓参りとかは、お任せします。お墓はただの骨置き場だし、別にそこに私がいるわけではないのですから、やりたければやればいいし、面倒ならしなくてもいいです。
…なんて事を妻には言っておいたのだけれど、肝心の妻の葬儀に関しては、聞きそびれちゃったよ。ダメじゃん。気持ち的には私の方が先に死ぬつもりだけれど、世の中は、そううまくはいかないからね。
今は定年退職をして、ハーフリタイアみたいな形で、軽く働いて、社会とのつながりを保って生活していますが、年金受給が可能になれば、完全リタイアをしたいと思ってます。リタイア後は、のんびりご隠居さんになって、数年程度で死んでしまえればいいかなあと思ってます。別に平均寿命まで生きていたいとかは思ってません。だってもう、十分楽しく生きてきたからね。あとは、死ぬまで元気で楽しく過ごせれば、残りの年数にはこだわっていないのです。
それより、下手に長生きすると、貯金が無くなってしまうから、貯金が無くなる前にさっさと死にたいとすら思ってますよ。貧乏はつらいよね。貧困老人はつらいだろうね…。それだけは回避したいので、そうなる前に、さよならしたいと願ってます。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村
コメント
>>>葬式は、正直、どうでもいいと思ってます。
全く同感です!
>>>葬儀の時は、モーツァルトの「レクイエム」を会場にうっすらと流して欲しいです。
私の場合は、ポール・ウィンター(ソプラノサックス)の「Sun Singer」です。
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
さっそく“Sun Singer”を検索して聞きました(今はすぐに検索して聞けるのでいい時代になりましたね)。うむ、穏やかな曲で、確かに葬儀向きかもしれません。ただ、葬儀って、結構長時間になりますから、これ一曲だと短すぎるかもしれませんよ(笑)。何度も何度も何度も会場で繰り返して流されちゃいますよ。
昔、知り合いの葬式で、モーツァルトの「レクイエム」を録音でなく、生演奏した葬式に参加した事があります。会場はカトリック教会で、きちんとオーケストラや合唱団に4名のソリストたちも揃っていました。私的には、かなり理想の葬儀でしたが…手間とお金はだいぶかかっていそう(オーケストラ等のギャラを考えると…頭抱えますよ)で、さすがはお金持ちの良家の方のお葬式だなって思いました。
もちろん、私には分不相応なので、私の「レクイエム」はCDの録音されたヤツを流しくれれば、それでいいと思ってます。
すとんさん、こんばんは。
モーツァルトのレクイエムではラクリモサが好みです。モーツァルトは最初の8小節しか書いてないらしいけど。
15年ほど前に叔父のお通夜でフルート奏者さんが1人、叔父が若い頃に好きだったグループサウンズとかフォークソングをゆっくりテンポで吹かれてました。あれは良かったなぁ。
アンサンブルのメンバーさんのお通夜では演奏会での録音が流れてて、これもまた想い出いっぱいで良かったです。
私は…バッハの無伴奏が良いかな。CDで充分です。
やこさん
そう、モーツァルトはレクイエムでラクリモーザまでしか書いていません。だいたい、全体の前半分くらいまでですね。ですから、色々な方が後半部を書き足したバージョンがあります。私はそのうち、6バージョンほどの録音を持っています(笑)。とは言え、それはオタクの趣味なわけで、基本的にはジュスマイヤー版と言われる一番有名なヤツ(普通に楽譜として入手できるはこれ)でいいです。
>私は…バッハの無伴奏が良いかな
バッハの無伴奏は…おそらくチェロの事だと思いますが、チェロの無伴奏曲はいいですよね。私も大好きです。昔、エヴァンゲリオンで取り上げられまし(笑)。一応、無伴奏は、そこまで有名ではありませんが、フルートもあるんですよ。「無伴奏フルートのためのパルティータ」と言います。楽譜を見たことがありますが…とても吹けそうにありません(笑)。
こんばんは。
こちらも葬儀とかお墓、をどうするか考える年齢となりました。
今は某宗教下の母の週5以上のデイサービスの送迎を管理する生活です。
こちらは何とか母より元気でいて、葬儀司式と会場は確定、納骨(墓地も確定)立ち合いまで、というところです。(って書いていいのかな、とりあえず母より長く生きないと)
こちらの葬儀は焼き場直葬が一番シンプルです。詳細詰めていませんが氏名を石に刻んでもらう必要はありません。
音楽流せるか確認していませんが、流すとしたら以前FMの朝のバロックのテーマだったランパルのヴィヴァルディ伝「忠実なる羊飼い」です。
失礼しました。
tetsuさん
何はともあれ、葬儀関係はある程度目安が付いているといいですね。亡くなってからバタバタする…というケースもあります。まあ、病人/老人が生きているうちに葬儀の話はしづらいの私も分かるので、元気なうちにあれこれ目安を付けておく事が大切です。
…とは言え、たとえ元気でも、葬儀関係の話を嫌がる人って、一定数いるから、その辺の空気は読まないといけませんが…。
>氏名を石に刻んでもらう必要はありません。
これは楽でいいですね。こっちは、俗名であれ戒名であれ、墓碑銘に刻む習慣がありますので、そこは墓地経由で石屋さんにお願いしないといけません。
葬儀関係は、本当に地方地方で全くやり方も習慣も違うのが、それを知るのは知的に面白いです。