秋田空港に着きました。いやあ、秋田は涼しいです。あと、空気がカラっとしています。もはや空気は秋なのです。
50人乗りのバスに、お客さんは21人です。いやあ、バスもスカスカです。最初に向かった先は、秋田県の角館(かくのだて)です。武家屋敷がたくさんある街です。
ここでの滞在時間は100分でした。その間に、昼食を食べて、街を見物するわけです。自由昼食なので、自分で飲食店を見つけて注文して食べるわけですが、角館にある飲食店は、どこもここも“うどん店”でした。うどん…と言っても、稲庭うどん…ですね。角館と稲庭は全然違う街ですが、同じ秋田県なのでセーフという事にしておきます。
稲庭うどん…正直に書いちゃうと、ほぼ、そうめんですね。うどんと言うと、讃岐うどんをイメージしがちですが、全然違います。「うどんって言うけれど、そばより細いじゃん」ってのが、私の第一印象でした。汁も甘みの強い甘辛でした。三つ葉のような緑の香りが強いのが特徴かな? 比内地鶏の切り身がたくさん載った肉そばを食べましたが、美味しかったですよ。
食後は、青柳家という武家屋敷を見物しました。当時の建物や庭がそのまま残っていて、家の中は博物館になっていて、とても楽しめましたが…食事と武家屋敷見物で100分というのは、無理のあるタイムスケジュールでした。私が青柳家を半分ぐらい見たところでタイムアップになり、残り半分の見学を諦めてバスに戻らざるを得なくなりました。ああ、ここは3時間程度の時間が欲しかったです。
青柳家では、小田野直武という画家(解体新書の図版を描いた人)が角館出身という事で、彼の偉業をまとめたコーナーもあって、とても勉強になりました。小田野直武に興味のある人は、みなもと太郎の描いたマンガ「風雲児たち」を読むと良いです。すごい人です。
あと、青柳家の蔵にあった、SPレコードコレクション(大半はクラシック音楽で、それも声楽やオペラが数多くありました)には圧倒されました。ここだけでも丸一日は過ごせるって感じのコレクションでした。ああ、もっとゆっくり見たかったなあ。あと、SPの音も聞きたかったよ。
…みそたんぽ、時間切れで食べられなかったよ(涙)。
泣く泣く角館を後にした我々は、同じ秋田にある、乳頭温泉郷の大釜温泉に行きました。いわゆる山の中の秘湯って感じの温泉です。温泉の建物は、昔の小学校を移築したもので、なんとも風情がありました。お湯は白濁系の熱湯で…内湯は本当に熱湯で熱かったです。露天の方は井戸水でジャブジャブ割っているので、ほぼ水風呂で、どちらも極端で困りましたが…あえてどちらが好きかと言えば、私は熱い風呂が好きなので(これでも江戸っ子の末裔です)内湯にゆっくりと浸かりました。ふう。
この日の観光は、これでお終いです。その後は、本日のお宿である、岩手県の雫石プリンスホテルに行きました。雫石のプリンスホテルは、とってもとっても良いお宿でした。ぜひまた訪れたいホテルでした。
まず食事が素晴らしかったです。朝も夕もバイキング形式でしたが、料理の種類も多く、郷土料理や地元の食材を使った料理がたっぷりあって大満足でした。多くの客さんは、食べ放題のカニ足を食べていました。一家で何皿もおかわりして、テーブルをカニ足だらけにしているところもあっちこっちにありました。このカニ食べ放題がここのウリのようでした。ま、甲殻アレルギーな私には関係ない話だけれどね。
メインのカニを食べなくても、ひっつみ汁は飲んだし、わんこそばもじゃじゃ麺も冷麺をいただいたし、ホテルの夕食では定番のローストビーフやローストポークもいただいた。私的には十分に満足だね。
お風呂も温泉で、お湯も良い感じですが、なにより良いのが、お風呂は露天で湯船と池が接していて、それが同じ高さの水面で、手の届くところで鯉が泳いでいるのです。ここの鯉たちは人が好きみたいで、湯船に人が入っていると、わらわらと寄ってきます。なんかもう、鯉を眺めているだけで、長湯になってのぼせてしまいそうです。なので私は夜、入浴したのは当然ですが、翌朝も鯉たちを眺めるために入浴してしまいました。ああ、お魚さんって見ていて飽きないんだよね、ほんと幸せ。
夕食後は、ホテルのロープウェイに乗って、山頂付近での星空見物も素晴らしかったそうですが、私たちはテレビで大河ドラマを見たかったので不参加でした。星空は…湘南だって浜辺で見上げる星空は素晴らしいので、別に気を惹かれなかったという事もあります。
ちなみに今回の旅行の隙間の時間は、ずっと読書三昧していました。昔なら旅先で読書すると、本が荷物になって困りましたが、今はタブレット1枚あれば、図書室を持ち運んでいるようなものなので、気軽に読書三昧できちゃうのが、うれしくもあり、困ったりしています。あと、紙の本はバスの中で読んでいるとバス酔してしまいますが、タブレットでの読書だと全然酔わないのは不思議です。タブレットでは、文字をかなり大きくして読んでいるので、目への負担とか、読書への集中度とか、なんかあれこれ違っていて酔いづらいのかもしれませんね。
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