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楽しくないなら、練習はやらない方がいいです

 フルートのレッスンに行ってきました。いつものように、レッスンは音出しからです。最近、この音出しが、ちょっとダメなんですよね。自宅でやっていても、なんかしっくり来ないんですよ。

 まずは音程がダメでしょ。どういうふうにダメかと言うと、どうにも音程が合わないのです。先生がおっしゃるには「(私の)フルートの音程が、なぜか、ぶら下がって聞こえる」のだそうです。

 頭部管の抜き差しでピッチを高めに合わせたところ、それでもやはりダメでした。どんな感じかと言うと、おそらくチューナー的には音程が合っているのだろうけれど、耳で聞くと、ちょっと違うような気がするのです。先生がおっしゃるには「…お腹の支えが足りない?」ので、機械的なピッチは正しくても、人間には正しく聞こえないだと言われました。確かに、お腹を(無意識でしたが)さぼっていた私です。

 そこでお腹を意識して音出しをしてみました。今度は「音程的に正しいし、さっきよりもだいぶ良いけれど、それでも、音色的に暗くて、ぶら下がって聞こえる…」という理由でダメでした。

 結論は…ちょっとやそっとでは直らないくらいに、音が壊れている、というわけです。

 実は私自身、自分の音が全くお話にならないくらいに壊れている事の自覚はありましたので、別に驚きませんよ、そうです、今の私、音が壊れているんですよ。

 ここんところ、ずっとフルートの音が壊れっぱなしです。ロングトーンをしたり、遊び吹きなどをして、音を治そうとしていましたが、全然効果が現れないんですわ。

 先生がおっしゃるには、壊れた音の「原因は心にありますね…」という事です。つまり、私自身、フルートが楽しくないと感じているから、フルートの音が楽しくならないで、壊れちゃった…という見立てなんです。

 いやあ~、私自身、そんな自覚ありませんでした。これでも結構フルート好きだし、練習も好きだし、だから毎日ピーピーやっているわけで「楽しく感じていない」とは思っていませんでした、本当にそうなのかな?

 でもね、確かに、私の場合、長いこと、アルテは13課でストップしていますね。レッスンでは、4月の半ばから取り組みだし、はやもう8月ですからね。1年の1/3も13課で戦っているわけです。正直、13課で苦労していますね。その状況をツライとか、辞めたいとか、そういう風には思ってませんが…本音の話、曲そのものに新鮮さを感じなくなった事は確かです。来る日も来る日も毎日毎日13課の曲を練習しているわけだし、さらに言っちゃえば、13課の曲って、レッスンが12課に入ってすぐのあたりから、自宅練習を開始していますから、何だかんだ言って、実質、もう半年くらい、13課を練習し続けています。

 この状態で、まだまだ新鮮さが維持できていたら、そっちの方が変でしょ。

 とにかく、アルテをは、楽しいとか、ワクワクした気分とかで練習しているわけではなく、何としてもアルテ13課という、この高い壁を乗り越えてやろうという気持ちで練習している事は…まあ、事実ですね。

 義務感とは違いますが、片づけなければならない大仕事に懸命に取り組んでいる…って感じですね。ちょっと辟易している部分は…あるかな。

 先生がおっしゃるには「レッスンでマルをもらおうと思って練習するなら、練習辞めちゃった方がいいですよ」とおっしゃるわけです。「…確かに練習はしないと上達しないけれど、練習を楽しく思えないなら、そんな練習なんて、いくらしても無駄で、却って下手になるから、練習、辞めた方がいいです」というわけです。…先生のおっしゃる事の意味は、よく分かります。

 マルをもらおうと努力しているつもりはない(単純に、吹けないので吹けるようになりたいとは思ってます)のですが、やっぱり、そんなドツボにはまっているのかな?

 でもね、13課に入って以来、確かに、よくフルートの音が壊れるんだよね。13課は私にはかなり難しいです。難しいところを必死にやっているから、音の美しさは二の次にして、練習練習って感じになるから、どうしても音が壊れるんだよね。

 はあ~、私は、13課には新鮮さは感じませんが、だからと言って、アルテに飽きたわけでもないし、あきらめたわけでもないし、ここをクリアしないといけないと思ってますので、楽しい気持ちになって、もう少し頑張ってみます。

 そう言えば、前回のレッスンで、13課でアルテを中座して、別の教本に移る人が多いっておっしゃっていたのは、こういう事なのかな…? 実際、13課、難しいし…。

 というわけで、レッスン本体の方は、当然、アルテの13課8番Ver.2でございました。

 結論ですか? そりゃあ、音を壊すほど練習しているということは、つまり「仕上がっていない」というわけで、今回も当然のごとく、不合格です。ま、仕方ありません。自宅練習の段階でダメダメなんだから、そりゃあ、レッスンでは出来なくても当然って奴です。

 メトロノームで144の曲ですが、とにかく90まで速度を落として、何度も先生と合わせました。実は速い速度で吹けない曲ですが、90なんて言うゆっくりした速度でも吹けなかったりする私です(ダメじゃん:汗)。結局、どんな速度でも、まだ吹けないんだから、そりゃ、合格しないわな。30分のレッスン中、90の速度で、何度も何度も先生と合わせて、ようやく合わせられるようになりました。

 現状は「合格はもちろん、おまけも出せません」という状況です。次回も、まだアルテの13課8番Ver.2です。頑張りましょう。

 この曲、すでに取り組んで、ずいぶん経つのですが、今更ですが、譜を読み間違えていた箇所発見(大笑)。いやあ、コーダの4小節目のリズム、間違ってました(汗)。だって~、私、譜面、読めないんだもん。そりゃあ、譜読みで間違えるなんて、アリアリの話ですわな。

 とは言え、この曲に関しては、正直、次のレッスンまで毎日練習しても、仕上げられない自信、大蟻、いや大アリでございます。でも、諦めずに頑張りましょう。ほい!

 蛇足。レッスン終わって、自宅に戻って、ツラツラと考えたんだけれど、私、音楽が楽しくない、フルートが楽しくないのではなく、単純に疲労困憊&寝不足&ダイエットの複合攻撃で、気力不足なんじゃないかな? フルートは楽しいし、練習も真面目にちゃんと取り組んでいるけれど、気力というか、気合が入らないのよ。やっぱり、これって、年のせい?

コメント

  1. おぷー より:

    楽しくない時は、さっさと練習を止めます。
    時には、潔さも必要です。うん。

  2. 紫水 碧 より:

    すとんさんは歌が好きなんですよね。なら、響きがぶら下がるという問題に関してはすぐ乗り越えられると思いますよ。響きというのは根本的にその人の歌い方がそのまま反映されますから。私の先生は音を頭蓋骨に響かせてからチューニングする、と言っていました。チューナーで合わせるのはただの音だけですが、自分の中に響いた音は自分の頭の中にある音と合わせるので響きも合わせられます。まぁそれが正しくなければ意味がありませんが…
    でも、自分の中に音が入り込んできて「楽器が歌ってる」と思える感覚はとても楽しいです。何人もの中学生にも同じことを教えましたが、みんな目を輝かせながら「楽器ってこんなに歌えるんですね」と言います。難しい時は一旦そのことを忘れ、好きな曲でも吹いて存分に歌って下さい。ロングトーンをやる時は音を聴きながらやることをオススメしますよ。

  3. yumemi より:

    初めまして(^^)
    「アルテの13課8番Ver.2」に反応してしまいました。
    ほとんどの方がてこずる難曲ですよね。
    60歳から楽譜も全く読めなくて初めてフルートを始めて、6年かけて先日ついに「アルテ1巻」を終了された生徒さんもいらっしゃいます。
    すとんさんも、がんばってくださいませ。

  4. ダリア より:

    ちょっとカンフル剤のようなお言葉をいただいてしまわれましたね。
    人生どんなときでもそうだと思いますが、二足のワラジを履く状態ではどうしても一足はお休みお留守状態になるときもあると思います。
    子育てと仕事の両立とかでも一人でどっちもできるはずはなくて、どちらかあきらめるか、かたっぽ(子育て)を助けてもらいながらメイン(仕事)に集中できるように時間配分するか、ですよね。
    すとんさんは今、音楽趣味で三足のワラジをとっかえひっかえ履いてる状態だと思いますけど、どれも辞めたくないんですよね、ならエネルギーが分散して慣れてきたフルートの練習がすこし手抜きになってもしょうがないと思いますよ。だれに迷惑がかかっているわけでもないしそのままゆっくりのんびりアルテを続けていけばいいと思うんです。○をもらえなくてもいいじゃないですか。その練習の中で基礎練習のおさらいがバッチリできれば、○はもらえなくても一石二鳥だ! とポジティブシンキングで前向きに行きましょうよ。

  5. 夜霧 より:

    はじめまして。夜霧と申します。

    アルテ13課8番ver2ですよね。…ああ、私も先月やりました(笑)

    すとんさんのおっしゃる通り、ちょっとほかの曲と比べると難しいですね。

    音が飛んだり跳ねたりするところとか。

    なかなかクリアできなくて曲に対する新鮮味が薄れてしまうのはよくあることですけど、(私も11課の曲で少しつっかえた時期がありました)
    そうなってしまった時は、少しその曲から離れてみるのがいいと思います。

    例えば、別の曲を吹いてみたりするんです。
    もっとこう、フルートの音の美しさが感じられるような。

    私が思うに、音が壊れてしまったということは、練習曲を棒吹き(?)で吹くようになってしまったせいじゃないかと思うんです。

    テクニックを重視するあまり、音の美しさがなくなってしまう。
    …それはちょっと、もったいないですよね。

    本来、フルートの魅力は音の方にあるのですから。

    すとんさんにとっては、13課のこの曲が最大の山場になっているみたいですね。

    確かにつらいし大変ですけれど、逆にいえば、ここをやり切れば、またいつもの調子が戻ってくる日が来ると思います。

    つらいところですし大変ですけれど頑張ってください、すとんさん。
    応援しています。

  6. すとん より:

    >おぷーさん

     自覚的には毎日楽しく暮らしているし、フルートだって面白いんだけれど、おそらく、無意識の領域で、ちょっと(8番Ver.2)に飽きているのかもしれません。

    >時には、潔さも必要です。うん。

     うん、そうね、そう思います。気が乗らない時に練習しても、確かに時間の無駄遣いだものね。私はそんなに暇じゃないから、そういう時は別の事をするなり、休憩するなり、いっそ早寝をしちゃう方が、ずっと良いのだと思ってます。

  7. すとん より:

    >紫水碧さん

    >響きというのは根本的にその人の歌い方がそのまま反映されますから。

     うわっ、いたた…! 実は私、歌声の響きが低くて、ぶら下がり気味なんですよ。それをただいま修正中なわけで…。歌声の響きが低いのは、響きのポジションが低くて、体のあっちこっちが閉じてしまっているから。響きのポイントを高くして、体を開きっぱなしにすれば、自然と響きは高くなるんだけれど、なかなかね、そうはいかなくてね。特に力んでしまうと、すぐに体が閉じてしまうという悪い癖がありまして…それがフルートにも、出ちゃったか!?

    >難しい時は一旦そのことを忘れ、好きな曲でも吹いて存分に歌って下さい。ロングトーンをやる時は音を聴きながらやることをオススメしますよ。

     そうですね。好きな曲…カーペンターズなんかは、フルートにも似合うし、私も大好きなので、ちょっとヒャラヒャラ吹いてみましょうか。ロングトーンは、吹き始めはいいのですが、そのうち気が散ってしまうのが、私の欠点です。そう言えば、ロングトーンをやるよりも、ゆっくりめの曲を感情込めて吹いた方が(私の場合は)いいと先生に言われていたっけ。また、そういう練習を再開することにします。

  8. すとん より:

    >yumemiさん、いらっしゃいませ。

     アルテ1巻を6年かけて終了ですか、素晴らしいですね。その人生の先輩を見習わないといけませんね。ちなみに私は5年で終了するつもりで頑張っています。ですから、そんなに○をいただくことに汲々としているわけではないのですが、ちょっとつまづいているみたいですね。

    >ほとんどの方がてこずる難曲ですよね。

     あ、やっぱりそうなんですか? なら、私のような、オッサンスロースターターがひっかかっても無理ないですね。そう思うと、気が楽になります。

     ゆっくりゆっくり、マイペースでやってゆきます。

  9. すとん より:

    >ダリアさん

     そうですね、三足のワラジ状態なのかもしれませんね。

    >ならエネルギーが分散して慣れてきたフルートの練習がすこし手抜きになってもしょうがないと思いますよ。

     いや、これが実は私の場合は違うんですよ。フルートを始めた時もそうだったんだけれど、新しい事を始めたから、今までのモノが手抜きになるってのは、私は性格的に、たまらなくイヤだし、ましてや、他人様にそう言われるのは、とても心外なので、むしろ、ヴァイオリンを始めた事で、声楽もフルートも、練習により時間とエネルギーを注ぐようになってきてます。時間とエネルギーを注いでいる割には、前進しないのは、単に年のせいです。だって、オッサンだもん。新しい事がなかなか身につかない年頃なんです(笑)。オッサンでも、ちゃんと前に進んでいるのは、どれも頑張っているから…と自画自賛しています。

     ただね…、時々、疲れちゃうんだよね(笑)。

     まあ、学校を受験するわけでもないので、フルートにせよ、ヴァイオリンにせよ、そんなに焦っているわけではありません。少しずつ少しずつ前に進んでいければいいと思ってます。できれば、早く、気楽にジャムセッションに行ける程度の腕前になりたいなあとは、思います。声楽は…学校を受験するわけではありませんが、目標ができたので、ちょっと気合を入れていかないといけないと、覚悟を決めたところです(そのうち、書きます)。

  10. すとん より:

    >夜霧さん、いらっしゃいませ。

     夜霧さんも難しいと感じますか? 私だけじゃないんだな、安心安心。

    >例えば、別の曲を吹いてみたりするんです。

     この点に関しては、笛先生に感謝してます。私はレッスンでアルテ一本槍ではなく、同時にジャズ(ポピュラー)フルートもやってますので、自宅練習でもアルテばかりでなく、常にポピュラーソングを4~5曲抱えているんですよ。なので、アルテをやりながら、飽きたら(笑)、ジャズを吹いていたりします。

     それに昨日だって、ジャズバーに行って、暴走系のアドリブぶちかましてきたし(大笑)。何を吹いても、和風に聞こえると、ヴァイオリンの人に誉められました(たぶん、誉めてくれたんだと思ってます)。ま、そんなこんなで、それなりにストレスは発散しております。

    >練習曲を棒吹き(?)で吹くようになってしまったせいじゃないかと思うんです。

     ピンポ~ン、たぶん、正解です。私もそう思います。

    >本来、フルートの魅力は音の方にあるのですから。

     そうだと思います。フルートはスーパーテク(あるに越したことはありませんが)でバリバリ吹くというよりも“癒しの音色”がウリの楽器ですからね。そういう音色でいつでも吹けるようにしておかないといけないと、私自身、そう思ってます。

     無理をしない範囲で、がんばっていきます。

  11. 香織 より:

    すとんさん、はじめまして。

    ブログをずっと拝見しています。
    すとんさんの飾らないお人柄や何でも恥ずかしがらずに正直にブログで語られる姿勢をとても尊敬しています。

    ただ、このところ少しお疲れなのかもしれないと思い、初コメント致しました。
    きっと色々な事をご自分で納得できるレベルでこなそうとなさって、いっぱいいっぱいな状態なのだと思います。
    以前の記事に書いてらした声楽の先生に注意を受けた事と、今回のフルートの先生から指摘された事とは、言葉は違いますが根っこの部分は同じ意味の事をおっしゃっていますね。
    時間をやりくりして割り当てて練習したとしても、なんとしても上手くなりたいという情熱と根気がなければ上達しません。
    そして自分で、どんな練習をすれば難しい箇所をクリアできるかを考え、それを実践する事が大切です。
    例えば今苦戦されているアルテなら、同じような音列が載っている他の教本(モイーズの色々な本とかトレバーワイとかタファネル=ゴーベールなど)を必要な部分だけ抜き出して練習したりするといいのでは…?
    この練習曲は何を学習させようとしているのかを良く考え、的を得た練習をされると、高かった壁はスッと消えて無くなります。

    色々な事に手を広げると、どうしても浅く広くになってしまいます。
    私もフルート以外に声楽を含め複数の楽器ができますが、他に手を出すとフルートの腕が目に見えて落ちるので、やりません。

    偉そうなことを書きましたが、気を悪くされたらお許しください。
    陰ながら応援していますので頑張ってくださいね!

  12. すとん より:

    >香織さん、いらっしゃいませ。

     お疲れは、確かにお疲れかもしれません。睡眠時間削ってますから(汗)。そんなにカラダも丈夫な方ではないですか。

    >そして自分で、どんな練習をすれば難しい箇所をクリアできるかを考え、それを実践する事が大切です。

     つまり、クレバーな練習をしないといけないと言うことですね、全くその通りだと思います。あと、アセリを取り除くことかな? 私はこれで、案外、気が短いので、ついつい「まあ、いいか」で次に進んでしまう悪い癖があります(キング先生にいつも注意されてるところです:汗)。その癖が出てしまうと、近道を行っているつもりで、泥沼に落ちているような気がします。もっとも、泥沼に落ちている最中は、その事に気がつかない、愚かな人間なんですけれど…ねえ…。

     13課8番Ver.2は、私的には「発音が汚くて、不確実であるため、ミスブローが多い」「息と指がきれいにシンクロしていない(指の練習不足)」の二点でつまづいていると思ってます。それを克服するためにこそ、壊れた音を治す事が先決なんですが…なかなか、難しいですが、諦めてはいませんよ(ファイト)。

     指も相変わらず、動きは悪いのですが、それでも日々少しずつ動くようになっていると思ってます。昨日のアドリブでも(昨日はジャズバーで遊んできました)「指が動くようになりましたね…」と笛先生にほめていただいたところなので、ちょっといい気になってます(笑)。

    >偉そうなことを書きましたが、気を悪くされたらお許しください。

     いえいえ「良薬は口に苦し」だし、苦言を呈する人がいなくなったら、その人はお終いの“裸の王様”ですからね。私はそういう無様な存在にはなりたくないです。キビシめのアドヴァイス、カモ~ンな人ですから、全然、気にしないでください。むしろ、感謝してます。

     さあ、無理の無い範囲で頑張るぞ!

  13. アリサ より:

    トレバー・ワイの「音づくり」おすすめです。

    私の場合ですが、音色が気に入らないときは、低音の音出し、ロングトーン、低音メインのゆっくりな曲を吹いてみたりします。

    アルテのその曲は、アルペジオばかりでしたっけ?
    あと、スラーのかけかたが、ジャズと違っててのりにくいですね。
    (ジャズだと、タ、ターラ、ターラ、タですよね)

    アルペジオにしても、クラシックのアーティキュレーションにしても、慣れの問題だと思っていました(慣れると楽譜を凝視しなくても次が予測できるようになります)が、やってもやってもつまづくとどうも飽き飽きしてしまうんですよね。

    この際、ポピュラーではなく、クラシックの曲から何かやってみてはどうでしょうか?
    1曲マスターする(暗譜まで)のに、すごく時間がかかると思われ、そういう持久力の訓練になるのではないかと思います。

  14. すとん より:

    >アリサさん

     トレバー・ワイの「音づくり」ですか、持っているし、高音Eの克服の時には散々お世話になったけれど、それ以降、全然使ってないなあ…。改めてパラパラとめくってみたけれど、確かに、役立ちそうなタイトルの練習課題が並んでます。いいかも。

    >アルペジオにしても、クラシックのアーティキュレーションにしても、慣れの問題だと思っていました

     いやあ、私もそう思ってました。少なくとも弦楽器なら、確実にそうなんだと思います。いや、弦楽器だけじゃなく、ピアノも同様だと思います。一つのアルペジオパターンに習熟すれば、それ一つですべての調性に対応できるんですが、フルート(と言うよりも管楽器)は、調ごとに指使いが違うので、弦楽器だと一つで済むモノが、管楽器だと24もマスターしないといけないわけで、アルペジオ課題が出るたびに、実はため息ついてます。「また、新しいパターンを覚えないといけないかよぉ~」って感じです。

    >この際、ポピュラーではなく、クラシックの曲から何かやってみてはどうでしょうか?

     うわあ、それは大変。アリサさんも書いている通り、マスターするまで、時間がかかりすぎます。それこそ、発表会でもないと、取り組む気力が湧きません(逆に言うと、発表会があるなら、積極的にチャレンジしてみたいです)。だって、ポピュラーなら、そこそこ吹ければ、結構遊べるけれど、クラシックは底無しで、どこまでやっても、なかなか楽しめませんよ。ありゃあ、難行苦行のようなもので“音楽”ではなく“音が苦”じゃないかと、時々、思います。

     とは言え、聞いて楽しいのは、クラシックの方なんだけれどね。

     とりあえず、トレバー・ワイのお世話になろうかしら?

  15. caz より:

    はじめまして。

    あきらめたら、そこでストップですよ。何事も。

    先生について習うなら、子供に戻ったつもりでやらないと。
    失礼ですが、いろいろな記事を読ませていただいても、頭でっかちすぎると思います。
    言われたこと、できないこと、なにかと言い訳をつけては
    できなくてもしょーがない、もしくはこれで十分と思ってませんか?本心では。

    上手くなりたいなら、先生の言うことと、自分の音に素直な心で向き合って、練習するしかありませんよ。

  16. すとん より:

    >cazさん、いらっしゃいませ。

     私の頭でっかちは今に始まったわけではないし、これは死ぬまで治りません。別に開き直っているつもりはありませんが、ありのままの自分を受け入れないと、現実は一歩も前には進めませんからね、不愉快でなければ、おつきあいください。指さして、笑ってくださって結構ですよ。

    >できなくてもしょーがない、
    >上手くなりたいなら、

     正直に言っちゃうと、お察しのとおり「できなくてもしょーがない」と思ってます。さらに言えば、上手くなろうとも思ってません。だって、これでも一応、老人ですから。

     上手くなりたくないわけではありませんが、時間は逆さまには流れません。どんなに頑張っても幼稚園や小学生の子どもには戻れませんし、戻ったつもりにもなれません。人間、諦めは肝心です。人生のカウントダウンが始まってからの習い事なのに、上手くなることを目標にしていたら、その前に命が尽きてしまいます。人生は有限で、終わりは必ずあるわけだし、私の場合、それは遠くない未来なので、最初から上手くなることは放棄してます。なので、人生の残り時間を考慮に入れて、上手くなる事よりも、楽しくなる事を目指しています。一つの事を極めるのではなく、死に際に後悔のないように、やれる事はやれるうちに、やれるだけやっておこうと思ってます。

     つまり、音楽愛好者として、どうやって日々の生活の中で、音楽と親しんでいけるか。これを模索している最中です。

     そのためには、声楽ならばオペラアリアが歌える程度の、楽器は楽しくジャムセッションができる程度の演奏力は必要だなあと思ってますので、そこをゴールに据えて、日々頑張っていますし、それ以上の力量は望んでいませんし、プロ奏者になろうとか、全く考えていません。

     そんなつつましい野望(それでも私には遙か遠くのゴール)ですが、その達成のために、毎日ほどほどに努力は積み重ねているつもりです。でも、つらい事はしないつもりです。修行をしているわけでないので、楽しく努力していきたいと思ってます。

     それと誤解の無い様に書き添えておくと、私は、先生方の指導には従順だし、出された課題や宿題も、いつも全力でやってますよ。老人ですが、たぶん、かなり素直な部類の老人だと思います。

  17. 香織 より:

    クレバーな練習って……。
    まさかズル賢く要領よく練習する事と思われているのですか?
    だとすれば全くの見当違いです。
    私は「自分の頭を使って考えて賢い練習をする」という意味の事を申し上げたつもりですが……。
    他の貴重なコメントを書かれている方々方に対しても、屁理屈とあきれた開き直りで相手に真摯に向き合っているようには感じられません。先生方の忠告も結局は理解されていないようですしね…。
    「上達しようとは思っていない」には心底あきれました。
    身体の老化は生物には避けられませんが、向上心は年齢とは関係ありません。
    諸先生方もそんなすとんさんの心根を見抜いておられて、遠回しにレッスン拒否されている様に思えるのは私だけではないはず。
    私はやる気の無い生徒さんは年齢齢とは関係なくお断りしています。
    私の生徒さんたちは高齢の方も含め、幸い自分の確たる信念を持って自主的に練習してくるので、当たり前の事を注意しなくてすむので助かってます。
    1つの曲をするだけでも「この曲は▲調だからこの調のスケールとアルペジオ、○△練習曲のこの部分が役に立ちそうだからやってきました」と、宿題にしなくても自主練習してきます。
    「先生に従順な」受け身の練習ではなく、こちらが驚くほど能動的なんです。
    だから皆さん、上達が早い。
    そして吹きたい曲を九割方譜読みして、時間が余ればみてほしいとまでおっしゃいます。
    本当に好きなことなら、このくらいのことは普通にできるものなんですよ。
    激辛コメントですが、心ある常連さんたちはコメントしてもムダって感じで沈黙されているので、爆弾投下です。
    それと……このブログ、先生方もご覧になっているのでしょう?
    先生方に対してとても失礼な記事が散見されますね。

  18. すとん より:

    >香織さん

     激辛コメント(?)ありがとうございます。私の記事や発言を真剣に読んでくださっての上でのコメントであると感謝しています。

     さて“クレバー”という言葉には、確かに「ずる賢い」という意味があります。別にそういう意味で使ったつもりはありませんが、そのように解釈されても文句は言えません。単純に「無駄をはぶき、自覚的に練習をする」程度の意味合いで使ったつもりですが、それが伝わらなかったというのは、単純に私の文章力が不足しているからでしょう。肝に命じたいと思います。

     ところで、どうやら私と香織さんには、習い事に関する基本的な考え方に、大きな違いがあるように思います。

     人間の行動には、すべからく目的というものがあります。音楽の習い事の目的ってなんでしょうか? 演奏技術を習得し、他人を喜ばせるに足るだけの演奏ができるようになることでしょうか? 目指すはプロ奏者?、あるいはプロ奏者と見間違うほどの演奏力を備えたアマチュア音楽家? もちろん、そこを目指す方がいらっしゃってもいいですが、私としては、それはご遠慮申し上げたいです。

     すでに一度、この話題については、上の方のコメントで書きましたので、簡単に書きますが、私の目的は違います。私は“楽しみ”のために音楽をやっています。なので“上手くなろうとは思ってません”

     私は、単なる演奏技術の習得は望んでいませんし、偽プロ奏者(失礼)にもなるつもりはないですし、ましてやホンモノのプロ奏者になることも望んでいません。

     なぜなら、私はすでに音楽以外の別分野で“プロ”として身をたてています。その私が、今までのキャリアを投げ捨てて、なれるかどうか分からないプロ奏者を目指して、すべてを投げ捨てて、音楽修行をしていくなんて…そういう選択肢は私にはありえません。

     私にとって音楽は趣味です。職業ではありません。だからこそ楽しみたいんです。楽しむために必要な事なら労を惜しみません。可能な範囲で、いくらでも時間も手間も捧げたいです。楽しみためなら、どんなに面倒くさい技術であっても、その習得に邁進しますし、難行苦行にも耐えます。

     しかし、その一方、必要ではない事は、積極的に捨てていきたいと思ってます。今すぐ必要ではない事に関わっていられるほど、人生の残り時間があるわけではないのですから。そういう意味で、私は“上手くなる事を望んでい”ないのです。

     これはおそらく“生きざま”の違いだと思います。

    >諸先生方もそんなすとんさんの心根を見抜いておられて、遠回しにレッスン拒否されている様に思えるのは私だけではないはず。

     私の事をヤイノヤイノ言うのは全然かまいませんが、先生方を邪推されるのは、いい気分がしません。

     それと、確かに私は香織さんのところの生徒さんほど熱心ではないでしょう。しかし、私に言わせれば、香織さんのところの生徒さんほど熱心な方は、少ないと思いますし、そのレベルでなければ、音楽を趣味にしてはいけないのならば、大半の現役世代の人間は、趣味としての音楽を諦めないといけなくなります。違いますか?

     家庭は大切です。子育てだってあるでしょう。親の介護だってあるでしょう。家庭人としてやらなければいけない事は山積みです。仕事も大切です。職場でも、ある程度のポジションになってくれば、労働時間なんてあってないようなものです。自分の仕事もやりながら、若いモノの面倒も見なければいけないでしょうし、組織だって動かしていかないといけません。そういう生活の中から、ひねり出した趣味の時間です。いくら好きだからと言って、そんなにたくさんの時間がひねり出せるわけではありません。それが現実です。

     先々まで譜読みをしておきたい、関連するエチュードを予習しておきたい。それはあくまで“~しておきたい”ものであって、必ずできるものではありません。

     さらに言えば、向上心がなければ音楽をやってはいけないのでしょうか? ハングリー精神がなければ、習い事をしてはいけないのでしょうか?

    >本当に好きなことなら、このくらいのことは普通にできるものなんですよ。

     それは(申し訳ないけれど)キレイゴトです。または、一部の恵まれた人間だけが可能な事です。本当に好きな事であっても、それができない人もいますし、あえてそこに踏み込まない人間だっているんです。

     音楽は、本来、ブルジョワジーの楽しみです。それを庶民が楽しもうとするならば、色々と無理が生じるものだし、幼少期からの教育だって大きく不足しています。最初から捨ててかからないと難しい事だってあるんです。

     私は香織さんの目から見れば、不熱心でお断りしたくなるような生徒かもしれませんが、だからと言って、私と先生方との人間関係にまで口をはさまれるのは、いかがなものでしょうか? それこそ、先生と生徒の関係にも色々あります。少なくとも、私の師事する先生方は、みな演奏家で、必ずしも教える事だけが仕事ではないので、気に入らない生徒はさっさと破門してしまうと思ってます。お金のためだけに嫌いな人間の相手をしている守銭奴のような人間ではありません。

     人の“生きざま”には、正解も間違いもないと思いますし、自分と違う生き方をしている人間が大勢いるから、世の中はおもしろいのだと思います。等質なメンバーから成り立っている社会って、楽だろうけれどつまらない社会だと思います。

     と言うわけで、激辛コメント、感謝でした。また、次も激辛でお願いします。

  19. 香織 より:

    先ほどコメントで、すとんさんの先生方の心中を邪推する発言をしたことを、心からお詫び申し上げます。
    申し訳ございませんでした。
    ただ、教える立場として、自分の教えている楽器よりも他の楽器(バイオリン)にばかり夢中になっているような移り気な言動をされると、私なら少し残念な気持になります。
    今後は今までと同じく傍観者に徹しますので、すとんさんのペースで頑張ってくださいね。
    実りの多い人生と音楽生活でありますように。

  20. すとん より:

    >香織さん

     私は言う時にはババンと言いますが、別にそれを根に持ったりはしない人です(だからストーカー気質の人は苦手です)。気にしないください。

     私は、このとおり、ブログで自分を表現しているわけですから、当然、それに対する他人からの反発は想定しています。表現をするというのは、諸刃の剣であり、身を切りながら行うものだと覚悟してますし、その怖さも分かっているつもりです。ま、これは、文章に限らず、音楽でもそうですね。表現者は必ず他者から叩かれるものなんです。叩かれて凹むくらいなら、最初から表現などしなければいいのですから。

     しかし、自分の事はいくらでも反論(屁理屈?)できるのでいいのですが、先生方はそういうわけには行きませんから、ちょっと釘を差してしまいました。言葉がキツかったら、ごめんなさい。

     傍観者を否定しませんが、また気になる事があったら、ぜひコメントくださいませ。激辛コメント、歓迎です。

    >ただ、教える立場として、自分の教えている楽器よりも他の楽器(バイオリン)にばかり夢中になっているような移り気な言動をされると、私なら少し残念な気持になります。

     人の感情というのはやっかいですね。おそらく、これがヴァイオリンでなく、ピアノだったら、それほどの気持ちにはならないのではないでしょうか? ピアノは誰でも、ヴォーカリストでもフルーティストでも、並行して学びますからね。ピアノが良くてヴァイオリンがダメというのも理屈に合いませんが、理屈に合わないのが人の感情というものなのでしょう。

     だってね、国語のセンセは「ウチの生徒は英語ばかり勉強して残念だ~」とは言わないと思うんです。でしょ?

     あと、私の場合「移り気」ではなく「付け足し」(笑)です。「浮気」ではなく「本気」を増やしているだけです。もちろん、軽重はありますが。

     フルートを始めたからと言って、声楽に対する忠誠心が薄れたわけでもなく、ヴァイオリンを始めたからと言って、フルートをないがしろにしていくわけでもありません。むしろ、事実は逆です。で、その犠牲になっているのは…私の場合、健康かな?(だから内視鏡検査でひっかかるんだ~!) あと、ブログ?(笑)。最近、音楽の練習をして、自分の記事書いているだけで手一杯で、めっきり、みなさんのブログにコメントできなくなってねえ…。あっちこっちで不義理をしてます、みなさん、ごめんなさい。

  21. ことなりままっち より:

    >声楽ならばオペラアリアが歌える程度の、楽器は楽しくジャムセッションができる程度の演奏力は必要だなあと思ってますので

    いやあ、すとんさん、こういう目標だったらやっぱり「上手くなりたい」って思わなきゃ~と私は思います。
    特にジャムセッションのほうね。
    自分の力量と同じ力量の方とあわせてみると分かるんですが、やっぱり上手くないよりは上手いほうが更に楽しい。上手くなくても楽しいけど、自分の力量が上がってくると断然違います。あわせる相手だって、上手い人とあわせたいよ。(本音)

    上手くなるの度合いは人それぞれで違っていいと思うんだけど、私もやっぱり「上手くならなくていいです」って言われたら、「がっかりだよ!!(苦笑)」と返事するしかないもん。それは私が教える人でもあるからかもしれないんだけど、「楽しけりゃいいじゃーん」の気持ちも分からなくはないけど、上手くなれる可能性があるんならそっちにいってほしいとも思いますよ。

    あ、「楽しくない」場合行き詰まってるし疲れてるし、休んだほうがいい場合も多々あり。あと、フルートについて行き詰まっているのは、気力が足りない(多分お疲れ)んだろうけど、今フラット状態というか、心理学用語でいうところの「高原期」つまり伸び悩みの時期なのかもしれないなとも思います。出口が見えないのでキツいです。まぁそこをうろうろするために「楽しさ」を目的にするのもアリなんですけどね。

  22. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     ままっちさんは、昔からのブログ読者なので、私が日々、どれくらいの練習をして、どういう姿勢で音楽に臨んでいるかって、大雑把に分かってもらえていると思いますので、そういう前提で書きますと、私はね、実は心の底から「上手くなりたい」って思ってますよ。思っているけれど、軽々しくは、言えないし書けません。だってね、もう“人生の底が見えている”んですよ、残念な事に。

     別に言い訳をするわけではないのですが、あと何年生きられるか、自信がないです。人間ドックの結果だって悪い(笑)し、親族だって、大半の尊族は私の年齢まで生きていないかったし、短命の家系の人間としては、毎日がサバイバルです。音楽どころか、この年齢まで健康で生きてこられた事に日々感謝です。その上、趣味まで楽しんでいるんですよ。もう、ご先祖様に顔向けができないほどの道楽モンですよ、私は。

    >こういう目標だったらやっぱり「上手くなりたい」って思わなきゃ~と私は思います。

     それはそうだし、実際、そっち方面では、切実に「上手くなりたい」です。私は全方位的な上達は無理だし、諦めてます。でも「自分が楽しむための努力」は惜しみなくやっていきたいですし、していくつもりです。

    >私もやっぱり「上手くならなくていいです」って言われたら、「がっかりだよ!!(苦笑)」と返事するしかないもん。

     そうね、そうですね。先生の立場なら、それで当たり前です。でも、私は生徒(笑)だし、正直でありたいですし。

     毎日、平均して3~4時間は練習してますが、この年齢だもん。目に見えた上達なんてムリムリ。たぶん、普通なら、若い時の力量を落とさないように必死になる年齢なんだから(笑)。それなのに、新しい事を習得しようなんて、自分言うのもなんだけれど、向上心の固まりのような人間だと思いますよ。でも、着手までで限界、上達は無理だよ。

     毎日一歩ずつ前に進むのだけで、精一杯です。でも、そういう一歩の積み重ねで、声楽もフルートもだいぶ前進したと思ってます。私は、それで十分だし、今後もそのペースで進めれば大満足なんです。だから、上達は望んでいないんですよ。

     教える立場的にはがっかりでしょうが、それが大人の趣味ってモノなので、自分で言うのもなんだけれど、暖かい目で見守ってやってください。

     少なくとも、独学ではなく、自分で先生を見つけて、休まずにレッスンに通っているだけでも、大したモノだと、誉めてやってください(笑)。…次元の低い話ですが。

  23. 涼音 より:

    はじめましてです。私も声楽を習っています。いろいろ読んでいて少し私も考えさせられました。私も声楽を習っていますが練習する時間は仕事の関係上それほどとれません。すとんさんは私なんかに比べるとすごく練習されていると思います。でも声楽のことはすごく大好きです。ずーーーっと仕事してるような日々のなかでたまの歌っている時間は本当にめちゃくちゃ幸せです。習っている以上上手くなりたいです。でも自分の大事なのは今の仕事でどれだけよりプロになれるかだし、そのための邪魔になるようなら辞めるべきかなって思っています。だけどそんな私もいつも先生に悪いなあって思いながら、、、習っています。でもでももう練習してくれないなら来るななんて言われたら辞めるしかないかな。長くなりすみません。私のずっと思い悩んできたことを考えさせられたので思わず書いてしまいました。私は自分の思うこと表現することがきっと上手くないのでこれを読まれた方が気分を害されたりしたら本当にすみません。

  24. すとん より:

    >涼音さん、いらっしゃいませ。

     趣味よりも、仕事や家庭を優先するのは、人間として当たり前です。これを逆にしたら“道楽者”と蔑まれます。

     音楽家は音楽が仕事です。職業人としての訓練を受けてきたし、今でも職業人としての自己管理はしているでしょう。

     でも、趣味の人にそれを求めるのは、どうかなって私は思います。もちろん、人それぞれなので、音大受験生レベルのレッスンを望む人がいてもいいのですが、社会人としての役割をきちんと果たした上で、趣味にどれだけの時間が裂けるものか…。

    >でも自分の大事なのは今の仕事でどれだけよりプロになれるかだし、そのための邪魔になるようなら辞めるべきかなって思っています。

     そう考えるのは、当然な事です。それくらい、職業人としての自分の仕事を大切に考えて取り組んでいかなければいけない…と私は思いますよ。でなければ、なんのために生きているのか分からないじゃないですか。人それぞれが、みんなで社会での役割を分担しあっているから、より良い社会が築かれるのだと思います。

     それなのに、趣味の音楽で「将来、プロとして通じるほどの技量を身に付けなければいけない、そのためには今はこれだけの練習をしなければいけない」と言われたら…。

     「…しなければいけない」と言われたら、オトナの趣味人は、ほぼ全員、音楽を趣味にできなくなります。音楽をやる人(差別的な意味合いはありません)は、子育てを終えた専業主婦か年金生活者だけになってしまうでしょう。

     いや、オトナの趣味人だけの問題ではないですね。実は、子どもや学生だって、同様なんだと思います。みんながみんな、音大生になるわけじゃないですからね。音大以外の、普通の職業人としての進路を選択した段階で、音楽(主にピアノ)を辞める子が多いのは、単純に子ども側の事情だけでなく、無理解な音楽教師の側の責任だってあると思います。

     まあ、街の音楽教師の全員が無理解な人ばかりでなく、オトナの趣味の大変さに理解をのある先生もいらっしゃるし、そういう先生だからこそ、オトナの生徒さんを指導してくださるのだと思いますよ。だって、先生的には、子ども相手に威張っている方が楽だもん。練習をしてこない人間を叱りつけて済むなら、そうしたいでしょ。でも、オトナ相手だと、そうはいかない。そこをよくよく分かっているから、オトナ相手にレッスンをしてくださるのだと思います。

     そういう意味では、オトナの私たちを相手にしてくださる先生方には、感謝しても、感謝しきれないですね。

     お互い、自分の楽しみのために、そして、教えてくださる先生方に失礼にならないように、できる範囲で精一杯、努力と練習を積み重ねていきましょう。ね。

  25. おっけー、そういうことですね。理解できましたよ。
    ま、でも最初の記事の書き方だとそこまで伝わらないかもしれませんねぇ。

    私の練習は半分仕事なので、それはそれでまたツライ部分もあるんですよ。だから自分のことで言えば「楽しくないから練習しない」なんて言ってられないんだけど、生徒にはそこまで求めませんというか求めても気の毒かなと…。

    上で涼音さんが書いていらしたようなこと、実は家庭を持ちながら音楽を極めようとしている人間でも同じような悩みを抱えているんですよね。その結果、仕事(音楽)にあまりにも比重がかかってしまう場合は家庭を壊してしまうということも現実的にあります。
    私は子育て中で、そのうち1人はまだ学校にも通っていない幼児ですので、この人を放置するわけにはいかないのです。バランスをとるということは大事です。
    自分がその点大いに悩んだからこそ、生徒に対しては「細くても長く、続けることを最優先に」というわけです。その中で少しでも上手になれればいいんじゃないか、他人から見てレベル低くても、自分が「満足」できれば、それが大人の趣味ではないかと思いますね。

    あ、私多分、年寄りの習い事で向上心を求めるのは、私の父がそうだからだと思います。60の手習いで賞取っちゃう身内(音楽系じゃないですが)がいるんじゃ、ねぇ。娘として負けてられない(何に?)って思うじゃないですか(笑)続けるためにはまず健康!!ですよ。

  26. すとん より:

    >ことなりままっちさん

    >でも最初の記事の書き方だとそこまで伝わらないかもしれませんねぇ。

     そうなんでしょうね、全く、私の不徳と言うか、力不足ですね。反省です。

    >私の練習は半分仕事なので、それはそれでまたツライ部分もあるんですよ。

     それは分かります。私が職業を選択する時に、そこは考えました。私は色々と考えて、好きな事を仕事にしない事に決め、できる事を仕事にする事にしました。私はそれでよかったと思ってます…が、寂しくもあります。

    >楽しくないから練習しない

     それは私にはないし、たぶん、大半の人にもないですよ。オトナの趣味なら、楽しくなかったら“練習しない”ではなく“辞めちゃう”ですよ(笑)。オトナは子どもほど、我慢強くないですから。だから、先生方にも色々と不満はあるでしょうが、辞めずにいるオトナの生徒さんたちを、暖かな目で見てやってくださいませ。

    >続けるためにはまず健康!!ですよ。

     そこだよ、問題は。健康でいるって、実に大変だと思います。実際に、なによりも大切なのは“健康”ですね。もっとも私は時々「命より健康が大切」って思い込んで、ムチャをしちゃう事があります。それじゃあ、本末転倒なのにね。

  27. 涼音 より:

    すとんさんへ。ありがとうございました。私の悩んでたことがうっすら取れた気がします。うっすらというのは、やっぱりどうしても今の習っている状況で今の先生には悪いかなって日々思ってしまう自分がいます。でも声楽は本当に大好きなので今はどんな形であれ続けたいです。声楽は少しずつでいいから上手くなりたいし少しでも高みへ登りたい、、そう思い続けています。今の先生にいっぱいいっぱい感謝しながら自分の出来る範囲で精一杯努力したいです。大事なことを教えて頂けた気がします。書いてよかったです。コメントしつこいかなって思いましたが、お礼が言いたかったです。本当ありがとうございました。

  28. すとん より:

    >涼音さん

     私も先生に悪いかなっと言うか、申し訳ないかなって思うことはしばしばあります。一生懸命、教えてくださっているのに、飲み込みが悪いは、覚えて来ないは、で、本当に申し訳ないです。

     でも、生活の中で触れ合う人々全員に、良い顔ばかりはしていられません。どうしても、優先順位と言うのはあります。そういう事が分かり、なおかつ実行できるようになれるのが、オジサンオバサンという種族であり、彼らは(私もですが)そこに至るまで、色々な人生経験を重ねてきた結果の、ある種の開き直りなんだと思います。

     何というのかな、本音を出して生きていく覚悟ができた人たち、と言えますでしょうか? 厚かましいし、エゴ丸出しですが、少なくとも正直に生きています。

     練習をバッチリやっていく事に越したことはないのですが、たとえそれが十分でなくても、そういう「先生に悪いなあ…」という気持ちを持っていれば、それは先生に通じますよ。通じれば…先生も分かってくださると思います。まあ、あんまり甘えるのはよくありませんが、人生には甘えなければいけない時期もあるんです。今はそういう時期だと思って、できる範囲でコツコツとやっていきましょう。私も、ちょっとずつちょっとずつ、前に進んでいきますよ(笑)。

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