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フルート合宿2018 その8 音だけは褒められています

 さて、フルート合宿も三日目になりました。

 この日の朝は…全く空腹を感じませんでした。いやあ、だって、毎食毎食たらふくに食べるし、夜は夜で、宴会中はお菓子バカ食いだし、日中はほとんど動かず、やっている事はフルート吹いているか、昼寝しているか、気絶しているか(個人練習中によく気絶していました:汗)で、全然エネルギーを使わないわけで、そりゃあ腹も減らないよね。

 たぶん、この三日間で、通常の2週間程度のカロリーを摂取したんじゃないかなって思うくらいです。いやあ、食った食った…。

 歌では常に「声がデカイ」と非難される私ですが、フルートでも似たような事を門下の方々に口々に言われるようになりました。曰く「どこにいても、すとんさんのフルートが聞こえる」 少し大げさな気もしますが…。

 個人練習は、各部屋で行います。部屋は廊下を挟んで2列あります(湖側と山側ね)。一部屋は八畳程度で、そんな部屋が一列につき、5部屋並んでいます。なので、そのフロアには部屋が10部屋あるわけです。私の部屋は湖側で、廊下の入り口から2番めの部屋なのです。まあ、フルートの演奏音が聞こえる…と言われても、両隣の部屋とか廊下ぐらいなら、何とか理解も出来ますが、山側の部屋の人たちからも言われるし、廊下の奥の方の部屋の人たちにも言われます。

 私自身は、自分が吹いているわけだから、確かめる事が出来ません。

 逆に他の人の演奏は…確かに聞こえないわけじゃないです。とは言え、やはり聞こえるのは、特定の誰かの演奏だけですね。と言うのは、聞こえるのは、たいてい決まった曲だからです。つまり、他の部屋には聞こえない演奏をしている人が大半で、幾人かは部屋を越えて聞こえる音で演奏しているわけで、どうも私もそんな感じで、部屋越しに、下手っぴな演奏をご披露しちゃっているようなのです。

 だからと言って、私も含めて、爆音でフルートを吹いているわけではありません。ってか、そもそもフルートって爆音出ませんから。なので、音量の大小の問題ではなく、目立つ音と言うか、耳にキャッチーな音、あるいは遠鳴り云々の話になるのかなって思います。

 なので、自分の曲を演奏している時はもちろん、ちょっと遊び吹きをしていると、その後に「すとんさん、○○を吹いてたでしょ?」って言われます。はい、そのとおりです。さらに「しばらく音がしなかったけれど、寝てたの?」とかも言われます。はい、気絶していました。

 小姑と暮らすと、こういう毎日が待っているのかもしれない…って、ちょっぴり思いました。いやあ、プライベートないじゃん、私の練習状況って、みんなにバレバレじゃん。

 まあ、私のフルートの音色に関しては、自分ではよく分からないし、録音もいずれアップしますが、そんなに大したモノではないと思ってますが、生で聞く人たちからの評判はいいです。特に、今年の音は、去年の音よりも、数段良くなっているね、お姉さま方から口々に言われるので、たぶん上達しているんでしょうね。

 ま、H先生からも、音色だけはお墨付きをいただいているわけだしね。

 で、音色はお墨付きをいただいている私ですが、褒めてもらえるのは音色だけで、H先生の私への評価は「指は動かない」「リズム音痴」「だけど音色はピカイチ」なんだそうです…ってか、それを衆人皆目の中で言われちゃう私って、ある種、いじめ? まあ、いいですが…。

 指が動かないのは練習不足です。それこそ、毎日タファゴベでもやっていれば、門下の皆さんのように指が動くようになるだろうし…門下の皆さんは、マダムな方でも、目にも止まらない速度で真っ黒な楽譜を吹いちゃうくらいだから、確かに私の指の動かなさと不安定さは、とっても目立つわけです。それでも「去年より、上達しているじゃん」ってお姉様方に言われるのは、ちょっぴりうれしいです。

 リズム音痴…って、基本が声楽な私から見れば、器楽の人たちって、音程にせよ、リズムにせよ、精度がむっちゃ高くないですか? 例えて言えば、私は自然数の世界にいるのに、お姉さま方は、小数第2位で丸めた世界にいる感じ? 私の百倍ぐらい細かな世界で音楽やっているって感じがするんだよね。例えば、アンサンブルの練習していると、私が「まあ、合っているじゃん」って思っていても、他の人たちは納得していないって、よくあるわけです。「音の頭が揃っていない」とか「3拍がちょっと速い」とか「2拍目の8分音符がちょっと短い」とか、うへえ細かいじゃん…って感じです。その程度の時間の長短は、ノリじゃないですか?

 私とはだいぶ感覚が違うんだよね。あと、皆さん、メトロノーム大好きです。それも規定のテンボ(4分音符基本)で鳴らすんじゃなくて、8分音符とか16分音符で鳴らすんだよね…。それが日常の人たちに囲まれていると、リズム音痴って言われても「はい、音痴でございます」って言わざるを得ないよね。

 そんな感じですから、うっかりすると「ああ、私ってダメだよね」と心が折れてしまいそうですが、その一方で皆様から「音は良いね」と言われるので、なんとか心を折らずに済んでいます。いや、むしろ、天狗になっているかも(爆)。

 同室のFさんが言うには「去年は風のような音で吹いていたけれど、今年はやけに艶っぽい音で吹いていて、この人、こんな音色が出せるんだ…って思ったよ」との事です。いやあ、それは褒めすぎでしょ。でも実際、録音を聞くと、全然そうじゃないんだけれどね。

 続きはまた明日。

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