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日本語は“子音+母音”

 ヨーロッパ語は、綴りを見ても分かる通りシラブル(音節)が“母音”“子音→母音”“子音→母音→子音”“子音→子音→母音”…などと、子音と母音の組み合わせが数多くあります(ちなみに“→”は右矢印です。機種によってちゃんと見えなかったからごめんなさいです)。このように子音と母音が様々に組み合わされ、発声する時も、この順序でしっかりと発音されます。

 一方、日本語はほとんどが“子音+母音”です。たまに“母音”が単独で発音されるくらいです。“+”で表記したのは、この子音と母音が順々に発声されるのではなく、ほぼ同時に発声されるからです(発声の微妙なタイミング差で清音と濁音が区別されて発音されるのですが、それはまた別の機会で…)。“ほぼ同時”と言うのは、分割して発声される前提が無いという意味です。

 ヨーロッパ語で“sa”と表記されたシラブルは、まず最初に“s”が発音されてから“a”が発音されます。それぞれの子音や母音の発声に掛けられる時間は任意であるのが普通ですから“sa”と表記されても、実際の発音は“sssssssssa”であったり“sa~”であったりします。一方、日本語で“サ”と表記されたら、その発音は“サ”であって“スア”ではないし“サ~”でもありません。

 ここから分かる事は、ヨーロッパ語で“sa”と表記されたモノを、日本人の感覚で“サ”と発音したらダメって話になります。もちろん“sa”と表記されたモノを“サ”と発音しても良い時もあるでしょうが、“sa”という表記で“スア”と発音しなければいけなかったり“サ~”と発音したり、あるいはもっと違う発音をしなければいけなかったりする…という事なのです。

 日本語にはカナというシラブルの表記方法があって、これはとても便利な表記方法とも言えますが、これはあくまでも日本語の表記方法であって、このカナをヨーロッパ語の発音の際に利用してはいけないって事なのです。なぜなら、ヨーロッパ語にはカナが無いからです。

 ですから、ヨーロッパ語の楽譜にカタカナでルビを振る…というのを、日本人はしがちですし、実際、私もやりますが、これはヨーロッパ語の発声を考えた時は、絶対にやるべき事ではないのだと思います。

 もしも、ヨーロッパ語の楽譜にルビを振るとしたら…発音記号等でするのが、次善の策だと思います。とは言え、カナでルビを振る事の利便性にはかなわないんですよね、それくらいカナって便利な表音文字だと思ってます。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    ひとことにあります、
    >>>バスに乗り過ごされました。
    ですが、これって、ほんと、どういうことかしら?

    A:全てのバス停に止まることになっているのに、
      運転手が勝手に、バス停を1個、すっ飛ばした?

    B:全てのバス停には止まらず、
      お客が「降りたい」バス停の少し前で、バス内のボタンを押す、
      で、すとん様がボタンを押したのに、
      運転手が勝手に、バス停を1個、すっ飛ばした?

    C:その他

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん

     Bパターンですね。車内に放送で停留所案内(次は「○○です」的なもの)があったので、それに合わせて、車内のボタンを押したにも関わらず、運転者さんがボーっとして(?)バス停を素通りしたってヤツです。

     人生、初めての経験でした。そして、車の速さを実感しました。ほんの数秒、文句を言っただけですが、それであんなに運ばれてしまうなんて…。

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