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重唱はツラいけど、楽しい

 歌劇団の練習がありました。

 最初は、前回同様、会場にやってきたら着替えて、各自でストレッチ。いやあ、みんなカラダが柔らかい、私が一番カラダが硬い(笑)。でも、柔らかさを競っているわけではないので、気にしない事にしています…が、柔らかいカラダの方がいい声が出そうで、ちょっと悔しいです。

 ストレッチをたっぷりしたところで、筋トレ(笑)。今回は、犬のマネをスローで100回、クイックで200回、スクワット20回を2セット、腹筋20回を2セット。学生から見れば「ええ、そんだけ~?」と言われそうだが、半世紀近くも生きてきた人には、これだけでも結構クるものなんです。可笑しくもないのに、腹筋、笑ってましたから(笑)。

 “犬のマネ”と言うのは、呼吸筋の筋トレの事で、舌を思い切り前に出して、そのままの状態で、息を思いっきり吐くという運動です。これはお腹を思いっきり引いて動かないようにしながら、背中の筋肉を意識して、肺の中の空気を瞬間的に吐き出したり、一瞬で肺にフルチャージしたりという、ちょっと不思議な動作のトレーニングです。これが、結構キツいのよ。犬のマネをしている間は、酸素を体内に取り込む事がほとんどできないので、血の気が引いて酸欠状態に陥ります。結構スリリングだったたします。

 筋トレが終わったら発声練習。発声練習そのものは、どこにでもある平凡な奴。そして、発声練習が終わったら、本来なら、動きながら発声練習というのをやるつもりだったそうですが、今回の練習会場は手狭なため(少人数の団体のため、なかなか広い会場を借りることができません)、動きながらの発声は止めにして、代わりに楽典の勉強(汗)をちょっとしました。

 今回のテーマは音名について。このブログをご覧の方々は、よくご存じでしょうが、イタリア語とドイツ語と英語と日本語での音名について学びました。そして、歌劇団内では、今後はドイツ語で音名を言う事になりました。私は分からないわけではないですが、慣れるまではちょっと苦労しそうです。「エーの音」と言われたら、やっぱりラだよね。「エーの音」と言われて、即座にミを連想できるようになるまで、どれくらいかかるかな? …個人的には、イタリア語か英語の音名が良かったな…。

 そして、会場が狭いため(汗)、音名の勉強のあとは、そのまま聴音の練習になりました。聴音、難しい。私、断トツの不正解率を誇りました。ちなみに完璧に答えていたのが、息子君(あ、こいつも歌劇団のメンバーです。子役、必要でしょ)です。薄々とは感じていたけれど、こいつ、絶対音感を持っていそう…なるべく絶対音感が身に付かないように気をつけていたのだけれどなあ…。

 練習の前半の締めは、カデンツァ。今回はバスの団員さんがお休みだったので、ちょっとハーモニーが違っていて、勝手がよく分かりませんでした。

 休憩時間は軽食を取りながら、色々と相談事です。今回は、会費の件についてと、合宿の件について話しました。そうです、合宿やるんですよ、夏合宿。八月に、みんなで泊まり掛けで練習&宴会(笑)。いっぱい練習して、倒れるまで飲む? なにしろ、歌劇団は女性が多いので、泊まりにしちゃうと、家の事とか、帰り道の事とか、そういう事を考えずに、飲めるので、良いのです。設立してまだ二カ月なのに、もう合宿の準備ですよ、気が早いというか、生意気というか…。でも、楽しい事はバンバンやんないとね、

 休憩後は、歌の練習です。まずは前回やったコンコーネ(合唱版)の2番の復習をしたところで、3番に入ります。私たちは合唱団ではなく歌劇団なので、合唱用のコンコーネを使っているものの、これをこのまま歌ってはおもしろくないと言うので、メンバーを一回ごとに入れ換えながら、重唱形式でコンコーネの3番を何度もやってみました。重唱形式、つまり、1人1パートですね。これももちろん“合唱声”ではなく“オペラ声”でやります。で、今回はバスさんが休みだったので、一番下のパートは私が一人でずーーーーーっとやりました。いやあ、いい練習になりました。

 ソロでメロディを歌うのも難しいけれど、重唱でハモリを歌うのは、また別種の難しさがありますね。で、私は譜面がろくに読めない上に、音取りも不十分なまま突入するから、ひとまず“ハモるところ”を探しながら音をハメて行ったので、時々、あらぬ音を歌っていたりします、いやあ、面目ない。それでも歌う回数を重ねていくと、音程を修正できる場所(ピアノとか他のパートの音から、自分が今出すべき音程を拾える場所)も分かるので、そういうところで、逐一、音程の修正をしていきました。とりあえず、汚い響きにはしなかったつもりですが…いかが?

 で、最後の最後は「ふるさとの四季」の大初見大会。みんな、はじめて目にする楽譜を、片っ端から歌い飛ばしてみました。いやあ、難しい難しい。だけど楽しいね。合唱曲だけれど、我々が実際に歌う時には、合唱パートをそのパート全員で歌うのではなく、声楽アンサンブルの曲として、重唱を多めにして歌う事になりそうです。それはともかく、テノールは結構ソロがあるのでうれしいです。それにしても、この曲、ソプラノとテノールとバスにはメロディがあるくせに、アルトにはメロディがないと言うのは…どういうわけ? これだけの長さの曲なのに、メロディがないなんて、私がアルトだったら、腐っちゃうよ。

 コンコーネの4番と5番、それと「ふるさとの四季」の「故郷」の音取りが宿題に出ましたが…なかなか手強いです。

 メンバー募集も門下限定で、地味に始めました。もう少し人数が増えると、うれしいです。

コメント

  1. Cecilia より:

    いろいろとうらやましい話題です。

    私のほうの少人数アンサンブルは継続中ですが、全員が歌に対して前向きというわけではないのでそこが問題なのですよ。
    しかも有力メンバーが抜けてしまったし。
    (ちょっとわがままなところもある人だったのですが、目指すところがはっきりしている人だったので皆に合わせるのが難しかったのです。)
    「ふるさとの四季」、私たちは今春~夏のところをやっています。
    前回アルトを歌わせてもらったので今回はソプラノをさせてもらっています。
    私が遠慮すると皆ソプラノをやりたがるし。
    皆満遍なくどのパートも経験してほしいのですが、合唱慣れしてない人には初見がきついし(ピアノ科出身の人は音取りくらい楽だろうと思うのですが、歌となると事情が違うようです。)、いろいろと課題が多いですね。
    ピアノの人は歌よりも伴奏がしたいことが多いですし。

    それと合宿・・・私たちもやりたいのですが、旦那様への気遣いをしなければならない人も多くて・・・。
    子連れで子供と一緒に合唱できる合宿というのを他のメンバーと考えています。
    そういう企画なら旦那様を説得しやすいようですし。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

     私に言わせれば、頻繁に本番がある、Ceciliaさんの方がうらやましいです。ま、「隣の芝生は青く見える」って奴だと思いますよ。

     Ceciliaさんのところは、器楽声楽混合チームでしたよね。器楽の人って、声楽の人間と色々と発想が違うので、意見のすり合わせとか大変そうだなあ…。私は歌の人なのに、フルートを吹きますから、そのあたりの苦労は、分からないでもないです。

    >私が遠慮すると皆ソプラノをやりたがるし。

     そんなもんですよ。やはり、カラオケならともかく、ちゃんとした合唱とか声楽ってなると、器楽の人たちはなまじ音楽が分かる分だけ、壁を高く感じるみたいです。それで、耳になじみのあるメロディを歌うソプラノに行くんでしょうが…本当に難しいのはメロディ担当パートなのに…ねえ。

    >子連れで子供と一緒に合唱できる合宿というのを他のメンバーと考えています。

     あ、ウチはそうだよ。子連れOKの合宿です。だいたい、普段の練習からして、子連れOKだから(笑)。だって、子連れOKにしないと、若いママさん世代の方が入団できないしね。それどころか、ウチは旦那様連れでもOKかもしれない、たぶん(笑)。

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