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釣具屋さんがつぶれていた(涙)

 ウチの近所の大手の釣具屋さんがつぶれていました。“つぶれていた”と書きましたが、大手のチェーン店なので、廃業ではなく移転ですね。でも、これでまた釣具屋さんが1軒無くなってしまったわけです。

 もちろん、これで市内に釣具屋さんが全く無くなってしまった…というわけではありません。でも、私が子どもだった頃は、街中の至るところにあった釣具屋さんが、今や数えるほどしか営業していないってのも事実なのです。

 たぶん、当地での釣り人口が減っている…んだろうなあ。

 釣り人口って、全国的には少し前までは減少していたそうですが、コロナ禍以降「密にならないレジャー」って事で、近年、増加傾向にあるそうなのですが、それはあくまでも「気軽な大人のレジャー」としての釣りであって、当地での釣りって、そういうものじゃないんだよね。

 当地での釣り人というのは、2種類の人がいて、一つは釣りバカな人で、船宿を利用するタイプの人で、気軽なレジャーというよりも趣味であってもガチに釣りと向き合っている人たちです。こういう人たちが利用するようなお店は、もちろん今でも健在なのです。

 つぶれちゃったのは、もう一つを対象としているお店だと思うのです。それは、さきほどのガチな釣りバカの予備軍たち…つまり、地元の子どもたちを相手にしてきた釣具屋さんなのです。

 当地の子どもたちは、特に少し前までは、誰もが気軽に釣りを嗜んでいました。たぶん、野球やサッカーよりも釣りの方が人気あったよね。だって、町の文房具で、普通に子ども向けの安い釣り道具とか売ってたもの(笑)。

 かく言う私も、子どもの頃は、そんな安い道具を持っていて、特に考えることもなく釣りを楽しんでいました。そう、まるで空き地でキャッチボールをするような気軽さで、水辺に出かけて釣りをしていたわけです。一人で釣ったり、学校の友達と一緒に釣ったり、浜から投釣りをしたり、防波堤や河口近くの岸から糸を垂らしてみたり…。季節ごとに色々なところで釣ってましたし、別にそれは私だけの話ではなく、地元の子たちは、みんな似たような感じでした。

 そんな感じで釣り三昧の小中学生時代を過ごし、多くの子は釣りから卒業し、一部の残った人がガチな釣りバカになっていったわけです。そりゃあ、街中の至るところに釣具屋さんがあったわけだよね。

 私と同じ環境で子ども時代を過ごしたはずの息子くんは…そう言えば、あいつ、釣りをした事、たぶん無いなあ。自分の釣り道具なんて、持ってなかったと思うよ。

 息子たちの世代になると、子どもたちは釣りをしなくなりました。まあ、水辺ってのは、昔から子どもにとっては鬼門で、水にまつわる事故なんて普通に起きるからね。子どもたちだけで釣りなんて、そんな危険な事を許さない親も増えてきたんだと思うし、子どもたちも、釣りよりも楽しいゲームをするようになったし、ウチの息子のように、ゲームにはまる子も増えてきたわけで、子どもの釣り人口がみるみる減っていったんだと思うわけです。

 そう言えば、地元の漁師さんも減ったよね。多くの網元さんが廃業してしまいました。漁港は今でもあるけれど、魚市場は閉鎖されてしまったなあ。水産業を生業とする人たちが減ってきたんだと思う。当地でも、釣りが日常から少し遠い存在になっていったのです。そりゃあ子どもの釣り人口も減るよねえ。

 子どもが釣りをしなくなれば、ガチな釣り人も若い世代の参入が減ってくるわけで、少しずつ少しずつ釣り人口全体が減ってくるわけです。特に釣りをしない世代が親世代になれば、その子たちに釣りの楽しさを伝えることもなくなるわけで…そりゃあ、釣具屋さんがどんどん無くなってくるわけだ。

 私自身は、もう釣りをしない人になってしまったけれど、それでも釣具屋さんって、気になっていたんだよ。というのも、釣具屋さんって生き餌を販売しているじゃない? これって実は金魚にも良いエサになるんだよね。なので、ごくごくたまに釣具屋さんで金魚のための生き餌を購入していたわけだけれど、近所の釣具屋さんが無くなってしまったために、金魚の生き餌が買えなくなってしまったわけなのです。

 そんなわけで、釣具屋さんがつぶれて、間接的な被害を受けた、我が家の金魚たちなのでした。

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