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ソロのフレーズの作り方を、ちょっとだけ習いました

 フルートのレッスンに行ってきました。今回は月に一回ある“楽しい”セッションレッスンの日でした。

 まず一曲目は「グリーンスリーブス(Greensleeves)」でした。例によって、最初はピアノとフルートで、その次はフルート同士で合わせてみました。この曲では、アドリブ部分の吹き方のコツのようなものを、ちょっとだけ教わりました。

 この手の曲は最初と最後はテーマを吹きます。“テーマを吹く”と言うのは、まあ、楽譜どおりに(本当はちょっと違うけれど)演奏することです。で、そのテーマ演奏の間は、各プレイヤーがそれぞれでソロを取るわけです。“ソロを取る”とはアドリブをかましながら演奏することを言います。

 今回は3番までやる事にしました。つまり1番と3番はテーマを吹いて、2番はアドリブをかましたわけです。で、アドリブを、どう“かます”かなんですが、最初の演奏では、メロディを割と自由にフェイクっぽく崩して吹いてみたけれど、どうにもあんまりうまくいきませんでした。その理由は…私が下手だから…なんだけれど、それ以前に、この曲がマイナーな曲なので、スケールも三種類あって、それを上手く使い分けないと、ソレっぽく聞こえないのだけれど、それはそう簡単にはできないので、今一つって感じになったのだと思います。

 そこで、スケールについて考えなくてもできる、コード分解を基本にして、アドリブをかましていったらどうかという話になり、やってみました。コード分解が基本なので、全然メロディアスではないけれど、ある意味、器楽的なフレーズのソロになったかなあと思います。

 二曲目は「悲しき雨音(Rhythm of The Rain)をやりました。この曲のメロディの崩し方は「グリーンスリーブス」の時とは、ちょっと違って、曲自体のメロディがカッチリしているので、いきなり全然違うことをやると違和感が出てしまうので、まずは曲のメロディを生かす形で崩していったほうが良いとアドヴァイスしてもらいました。だから、最初はメロディそのままで、それから多少のフェイクをして、そこから大胆に崩していくというスタイルを採用。『言うは易し、行うは難し』です。

 あと、この曲では、事前にイントロやエンディングを決めてから演奏するの大切さも教えてもらいました。なにしろ、使用している楽譜がリード譜(メロディと歌詞とコードネムしか書いてない譜面。メロディは書いてあっても、実に大雑把な書き方だったりします)ですから、イントロもエンディングも自分たちで作らないといけないのですよ。

 三曲目は「勝利を我らに(We Shall Overcome)」です。この曲では、クラシックフルートとポピュラーフルートでの、低音の発声の違いを習いました。うん、同じようでいて、確かに違うんです。クラシックの時は、スムーズにスーッと伸びるような低音を使いますが、ポピュラーの時は、いきなりアクセルをガツンガツン踏み込んでいくよう発声になります。私の中では、クラシックはオペラハウスのアルト歌手のイメージ、ポピュラーはアメリカ南部のバプテスト教会の聖歌隊でゴスペル歌っている黒人のふとっちょシンガーのイメージ。分かるかな? クラシックは省エネタイプの演奏で、ポピュラーはアメ車のような演奏をします、ってこれも分かりづらいね。

 今回は、そんなソロの作り方の勉強をしたので、三曲しか合わせられませんでした。でも、たくさん習ったので、これでいいのだ。

 さて、今回は忘れずに録音機を持って行って、レッスンの様子を録音してみました。私がレッスンでどんな感じが演奏しているかという備忘録の意味を込めて、2曲ほどアップしてみます。最初は「グリーンスリーヴス」で、次が「勝利を我等に」です。

 解説のようなものをすると、最初の「グリーンスリーヴス」はフルート&ピアノバージョンです。もちろん、私がフルートです。真ん中でかましているソロは、コード分解を基本にしてやってみました。だから、ソロというよりも、アルペジオの練習っぽくなっちゃいました。おまけに使用音域が下の方に集中しちゃって華やかさのカケラもないし(この点に関しては、きっちりダメ出しをいただきました:汗)。ま、フルート初めて1年半で、アドリブでこれだけ吹けるんだから、スロースターターなオッサンとしては、なかなかのものでしょ(笑)。

 二曲目は「勝利を我等に」のフルート・デュエットバージョンです。これも、いわゆる、3番まで演奏しています。最初は私がテーマで、先生がそれに絡んでいます。せっかく、ポピュラーフルートの低音の発声方法を習ったので、二人で低~いところで渋く合わせています。なにせ、元歌はゴスペルでしょ。それっぽくやんないとね。

 真ん中のパートでは、先生が上に行ってソロを、私が下で伴奏をしています。コードネームだけ見て、フルートで伴奏しているんだよ。すごいと思わない? ギターならともかく、単音楽器のフルートで伴奏をやっているんだよ。フルートの衝動買いから初めて、1年半です。だいぶ前進していると思います。伴奏はいわゆるアルペジオ(分散和音)ですが、ギターと違って、同じフレーズで、ずっとやっていると単調なので、それなりにいろんなパターンを使っていたりします。で、最後のパートは、また私がテーマです。今度は、中音域でメロディを吹いてます。

 こんなかんじでやってます。全体的に、まだまだですが、初級者のレッスンなんて、こんなものです。よろしかったら聞いてみてください。

 「グリーンスリーブス」のフルート&ピアノバージョンは、こちら
 「勝利を我等に」のフルートデュエットバージョンは、こちらです。

コメント

  1. はっチャン より:

    なかなか、良い演奏でしょたよ。
    自分のフルートも安物ですが、低音が良い音が出るようになりましたわ。(笑)
    ソロ回しのアドリブは、他の仲間とセッションすると上達しますです。
    ここ最近フルートの練習はできてません。(泣)
    31日(日)の吹奏楽フェスタのテナーソロ演奏が気になっていろいろ集中できません。練習はまだ1回しかしてないし、30日(土)の最後一発のみです。で、学生の父兄が観に来るので500人のホールが満席になります。(汗)
    まあ、とりあえず暗譜しました。

  2. ディア より:

    セッションレッスン楽しそうですね。
    前の先生のときはレッスン中にデュエットしてもらっていましたが
    今の先生はそれがないんです。
    自分で録音してやってみようかなあ。

  3. すとん より:

    >はっチャンさん

     お誉めいただき感謝です。おっしゃるとおり、ソロなどのアドリブは経験がものを言うと思います。仲間うちであれ何であれ、セッションの回数を重ねる事に進歩していくのだと思います。そういう意味では、私の場合は、セッションの回数が絶対的に少ないので、そこを増やしていくのが、最善の学習方法なんだろうと思ってます。

     吹奏楽フェスタのソロですか。ワクワクドキドキしますよね。練習の回数が少ないのは不安でしょうが、ここは一発、攻めの姿勢で演奏しちゃいましょう。なあに、大丈夫。誰も譜面なんて見ながら聞きませんから、堂々として態度で演奏しちゃえば、何をやっても、通りますって。

     頑張ってください。

  4. すとん より:

    >ディアさん

     セッションレッスン、楽しいですよ。一人でコツコツと曲を仕上げていくのも楽しいですが、デュエットとかセッションとかなると、また別の楽しさがありますね。

    >自分で録音してやってみようかなあ

     おお、多重録音という奴ですね。ワンマンバンドじゃないですか、これはこれで、結構楽しいですよ。実は若い時に、多重録音(と言っても、ピンポン録音でしたが)にはまったことがありました。ワンマンバンドをやったのですが、ああ、楽しかったなあ。でも、エネルギーはとっても使うので、もうこの年になると、やれません(涙)。

     当時はラジカセ2台で多重録音をしましたが、今ならきっと、パソコン一台でも何とかなっちゃうんだろうなあ。最近は、そっちの方向に疎いので、具体的なソフトを紹介できないのが残念ですが。

     がんば!

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