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苦手意識を取り除こう

 最近は、音の高いところを力付くで歌うのは止めようと決心しました。

 そのせいでしょうね、力付くで、かろうじて、なんとか歌えていた(ような気がする)オンブラ・マイ・フの高声版が、今では全く歌えなくなりました。特に、楽譜を見ながら歌うと、必ず最後のGで失敗します。なんか、ダメなんですよ。

 キング先生がおっしゃるには、苦手意識が声を出させないのではないかとおっしゃるのです。つまり、苦手意識を取り去り、自信を持って歌えば、必ず歌えるのに…もったいない、ということなのです。

 ある時、先生が「今から、オンブラ・マイ・フを中声版で歌います」と言いながら、実際には高声版でピアノ伴奏をした事があったのですが、その時は、ちゃっかりと、それなりに歌えたんですよ。変でしょ。高声版のつもりだと歌えないのに、中声版のつもりなら、実際の音が高声であっても、歌えちゃうのです。

 ま、音感がないから、簡単にだまされちゃう、私も私ですが(爆)。

 つまり、本当は私、高声版のオンブラ・マイ・フが歌えるみたいです。でも、楽譜を見ちゃうと歌えない(涙)。だから、キング先生は「苦手意識が声を出させない」っておっしゃるわけです。

 発声練習だって、先生のリードだと、Aまでは平気で出ちゃうそうです。自分で音を取りながら練習していると、たいていG前後でヘマります。「次に出す音はGだ」と思っちゃうと出なくなっちゃう…みたいですね。

 おそらく「さあ、次はGだ!」と思うと、体が身構えてしまい、その結果、不必要なところに力が入ってしまって、本来、開くべきところが閉じてしまい、その結果、Gが出なくなる…たぶん、そんなところでしょうね。

 困りましたねえ…。いやいや、困りました。実際は出せるのに、楽譜を見ちゃうと(つまり、次は高い音だと認識すると)出せなくなっちゃう。どうしたらいいんでしょう。

 そんな私に当てつけるわけではないのでしょうが、最近、妻がオンブラ・マイ・フの高声版を家で歌ってます。私が苦労しているGもラクラク歌いこなしております。

 実は彼女、次のレッスンから、この曲を歌うので練習しているわけなんですが…。

 私の時は、アリアの部分だけ勉強しましたが、彼女はレチタティーヴォ込みで勉強してます。なんか、ちょっとだけ負けた気がします(汗)。というか、音楽で彼女に勝っている部分って、あるのかなあ…?

 それにしても、今の私が、まともに歌える歌ってあるのかしら? 「自宅で録音」のカテゴリーもフルートばかりで、全然、歌をアップできないのは、実はとても残念なんだけれど…ねえ。家で歌ってみても、なかなかアップに堪えるクオリティにまで仕上がらないんだよなあ…。

 声楽を三年やって、多少は上達しているのだけれど、まだ、この程度。スタート地点が低過ぎたということは認めるにしても、歌って、ほんと、難しいなあ…。

 ちょっと青色な私でした。

コメント

  1. ディア より:

    それはフルートでも当てはまりますよね。
    私は3オクターブ目のF#が苦手なんですが
    曲中に出てくると、ゲゲッと身構えてしまいます。
    そうなると体も唇にも力が入って、出たとしても音色の悪~い音になります。
    苦手意識をなくし、脱力するっていうのは本当に難しいなあと思う日々です。

    奥様も音楽をされてると夫婦の会話が盛り上がっていいですね。

  2. すとん より:

    >ディアさん

     おっしゃるとおり、フルートにも通じる内容ですね。結局、苦手意識が無駄な力みを生じさせるわけで、肝心なの、やっぱり“脱力”なんですね(涙)。

     フルートも、特に私は、力みすぎる傾向があります。概ね、男性は全般的にそういう傾向があるそうですが、とにかく、無駄な力が入りすぎるんですね。だから笛先生にも「フルートって、もっと楽に吹ける楽器ですよ(笑)」と言われること、しばしばあります。

     とは言え、やはり「楽器をコントロールする」のと「自分の体をコントロールする」のの違い、または「音楽をやるための道具をコントロールする」のと「本来の用途とは別の目的のために使う」のでは、そのコントロールする具合の難しさは段違いでして、そこが声楽の難しさなんです。本来、楽器でないものを楽器として扱うんですから、その難しさたるや…「歌なんて、誰だって歌えるサ」と、うそぶく奴がいたら、ホールに連れていってピアノ伴奏で歌わせた上でも、もう一回同じことが言えるか、聞いてみたいものです。

    >奥様も音楽をされてると夫婦の会話が盛り上がっていいですね

     盛り上がりもしますが、身内の言葉は遠慮がないので、結構こたえるものですよ(薄笑)。

  3. 橘深雪 より:

    声楽とフルートって似てるんですよね
    もともと音は出せいるのですから、気楽に頑張ってください♪

  4. smilekumi より:

    苦手意識を取り除くのは本当に難しいですよね。
    意識しないようにしようと思えば思うほどできなくなりますから。どうにかしたいと私もいつも思っています。高音Aとか(笑)
    音楽に限らずスポーツでも何でも精神面の強い人が伸びますし、これを鍛える方が技術面を鍛えるよりはるかにしんどいんですよね。
    いつか娘にボヤいたら「自分はできるんだと思うといいよ」とさらりと言うんです。実に簡単な答えでしたが、なるほどそうかと妙に気持ちが軽くなりました。なので、、、
    大丈夫!すとんさんなら絶対できますって!!^^

  5. すとん より:

    >橘さん

     そうですね、似ているところは多いですね。ま、どちらも呼吸をエネルギーしますから、その部分では同じだろうと思ってましたが、やってみると、それ以外にも多くの共通点があるので驚きです。

     声楽家、特に女性歌手には、中高生の頃はフルートやってたんですよって人が、たくさんいると聞いたことがあります。

  6. すとん より:

    >smilekumiさん

    >「自分はできるんだと思うといいよ」とさらりと言うんです。

     ポロっ…。今、目からウロコが落ちました。ああ、そうか、そうだよね、そうなんだ。つまりは、そういう結論なんだ!

     うわー、これが世界の真理なんだな…。思わず「へえーボタン」を連発サ。

     難しいのは、本当に心の底から「できるんだ」と思い込むことなんだろうなあ…。大人って、色々と抱えているものがあるからサ。

     でも、ありがと。がんばってみるさ。

  7. いのうえ より:

    ご無沙汰しています。
    もう、忘れられてしまったかも。。。

    高音の問題、私も同じです。
    先生から、メンタルな問題だと、指摘されています。
    ぐすん。

    出来ると信じるって、難しいですよね。

  8. すとん より:

    >いのうえさん

     ええと、忘れたわけではありませんが、失念していました(笑)。だって、最近、コメント、くれないんだもん。って、私がフルート関係の記事を大幅に増やしているが原因か…、ごめんね。

     メンタルってやっかいですね。まるで、勝ちきれない日本サッカーのようです。そこそこ行くんだけれど、肝心なところで決められなくて、2位通過に甘んじるみたいな、違うか?

     ああ、私の中のオシム監督は、一体どこで何をしているんでしょう。

    >出来ると信じるって、難しいですよね。

     心の底から何かを信じることを辞めたのは、いつの頃からだか、もう思いだせません。

  9. YOSHIE より:

    もしどこかに書いてあることなら申し訳ないですが、1000時間くらい練習すると何か見えてくるそうです。基本は3年らしいですが、社会人にはむつかしいですので期間は区切らずやるといいかな?と思います。1日30分で約5年とか。英語は『1年で最低1000時間』って言われたと友人が。私は一応美術の方を出たのですが、受験デッサンは100枚描くと見えてくるものがあるということでした(描いてないし…爆)。というわけで目標1000時間で!だめですか?あ、本当にものにしようと思ったら、まず1日5〜6時間(学業・仕事をのぞく)×1年だそうです。そういえば、“のだめ〜”で玉木さん、ラフマを1000回は聞いた、と言ってました。(練習内容とか質にふれない乱暴なコメントですみません)

  10. tico より:

    私も長い間「出ないと思うからじゃないですか?」とか「こわがってる」とか言われました。今の先生になってから教え方がまるで変わり、精神論ではなくて身体の使い方から教えてくださって、ようやくここまで来ました。

    ただし、先日来のノドが締まる件については機能プラスやはりこわがっていました。一度楽に出来て先生もよし!と言っておられたのにガタガタになってしまったので、私もほんとにこわかったです。でもそれは以前出来ていた時を思い出すことで乗り越えられました。

    今のすとんさんに一番適切なアドバイスは私はできませんが、言うなら、「そういう時もあるさ」ですね。

    もし、中声用の楽譜を見て実は高声で歌えたのなら、暗譜して楽譜を見ないで歌うとかしてみてはいかがでしょうか?私もコンコーネを出来る限り覚えて、チラチラ見てますが大半は壁を見て歌っています。やはり覚えるというのはかなりいいエネルギーを出してくれるような気がしています。

    自分をだますのも一つのテクニックかもしれませんね。オリンピックの選手でも本当は目一杯緊張しているのですから。そうそう、ラジオでメンタルトレーニングの先生がおっしゃってましたが、ゴールをゴールと思うなって北島にアドバイスしたんですって。ゴールだと思うからスピードが緩む。もっと先がゴールだと思えば緩まないでタッチできると。(前に書きました?)

    歌も先生には行きすぎてもいいと思って出してくださいと言われました。昨年の話ですが。今はもうそれは言われません。ちゃんと着地しろと言われます。それだけ大きくなったんだなと思いました。ちっちゃい時はお習字でも思いっきり大胆に書くとほめられますもんね。

  11. たかさん より:

    「ひとこと欄」へのコメントなのですが…。

     同じ日に私のブログの方も、ずいぶんたくさんのアクセスがありました。きっとたくさんの方がいろいろなフルート関係のブログを訪問してくださったんじゃないでしょうか?

     これだけのアクセス数を集めるのも、なかなか大変ですね。私のブログは真面目過ぎるところがありますが、すとんさんのブログは読んでて楽しいですもんね。(心の底から褒めてますからね)

     フルートが専門の人も「へえー」と思うような記事もいっぱいありますし…。歌の記事も「そうだよな」なんてフルートとの共通点を発見したり…。

     コメントへのレスも早いし…。他の方のコメントにどんなレスをつけるのかななんて思って、ついついアクセスしちゃいます。他にもそういう方が大勢いらっしゃるんでしょうね。

  12. Cecilia より:

    あ~私も課題なのですよね~。
    いろいろ聴いていただいてもうどんなものかおわかりだと思うのですが、なかなか本気練習は無理ですが、B~Cくらいをもっと楽に出せるようになりたいです。
    Cはなかなか難しいですが・・・。
    本当はもっともっと出せるらしい(Y場先生に言われた。)のですが、体の使い方とかあと怖がっているのもいけないのでしょうね。

    毎日毎日これだ充実した記事を書いていれば当然アクセスは増えますよ!
    面白いもの!
    ところで声楽関係でいろいろ検索するとここのご常連さんのところがヒットし、すとんさんのコメントを発見したりします。(笑)

  13. すとん より:

    >YOSHIEさん

     1000時間ですか…分かるような気がします。習い事に限らず、何かを学ぶ際に、ブレイクスルーを迎えるためには、ある程度の学習“量”が必要だと思います。もちろん、学習の質とか内容とかも大切ですが、それらは、ある程度の量をこなして、その次に問われるものだと思います。

     歌は2年を越えたところですが、少なくとも年間で300日以上は練習してます。1日の練習時間は、先生に「多過ぎ!」と注意されて以来、30分~1時間に押さえています。計算の都合で、1日30分で年間300日とすると、2年で300時間ですね。あれあれ、1000時間には程遠いですね(汗)。

     と言うことは、そんなに焦っちゃダメってことなのかな? そうだね、きっと。

  14. すとん より:

    >ticoさん

    >「そういう時もあるさ」ですね。

     そうですね、深刻に考えたからといって、何も得るものはありませんからね。ここは気楽に、そんな感じでいきましょう。

    >もっと先がゴールだと思えば緩まないでタッチできると。(前に書きました?)

     これは今の自分には良いアドバイスです、ありがとうございます。ちょっと光が差してきました。以前、松尾さんにもちょっとだけアドバイスをいただいたことがありますが、Gを目標に練習しているから、Gが出せないのだろうと思います。ですから、今度は目標をGではなくGisとかAとかにして、練習してみます。そうする事で、きっと見えてくるものがあると思います。もちろん、無理は禁物ですが。

    >ちっちゃい時はお習字でも思いっきり大胆に書くとほめられますもんね。

     そうですね(笑)。ひとまず「思いっきり大胆」に練習を重ねていきます。

  15. すとん より:

    >たかさん

     ふうむ、あの日は何かフルート界であったのかもしれませんね。

    >これだけのアクセス数を集めるのも、なかなか大変ですね

     こんなブログにこれだけのアクセスがあって、本当に読者の皆様方には感謝してます。

     まあ、数的な事を言い出すと、世の中には掃いて捨てるほどの“アルファブロガー”の方々がいらっしゃいます。そういう人たち(一日に1万ページ以上のアクセスを集める方々)と比べるのはなんですが、まだ一日のアクセス数が何百という単位のうちは、かわいいブログだと思ってます。もっとも、私がやっている、フルートとか声楽とかは、かなりニッチな分野なので、英語で書くなどの工夫をしないかぎり、アルファブロガーにはなれないと思ってます(ほんとだよ)。

     あ、別に、アルファブロガーになりたいわけじゃないです。どっちかと言うと“笛の吹けるテノール歌手”になりたいです。いや、マジで。

  16. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >体の使い方とかあと怖がっているのもいけないのでしょうね。

     そうですね。それに加えて私の場合は、体がまだ声楽家の体に成りきっていないという事実もあります。まだ、体を作り替えている最中なんですよ。これは自覚がアリアリです。

     ま、習い事として歌を始めて、まだ三年生ですから、体なんて、できてるわけないわな。そう思うと、気が楽です。まずは体作りからですね。そのためにも、焦らずに、日々、歌い込みですよ。うん。

    >ところで声楽関係でいろいろ検索するとここのご常連さんのところがヒットし、すとんさんのコメントを発見したりします。(笑)

     余所のブログで、知り合いの人のコメントを見ると、なんかうれしいですよね。それにしても、声楽界って、小さいですね。フルート界よりも、ずっと小さいような気がします。

  17. たかさん より:

    >声楽界って、小さいですね。フルート界よりも、ずっと小さいような気がします。

     フルート人口はけっこう大きいと思うんですが、声楽を楽しんでいらっしゃる方もたくさんいらっしゃるんじゃないですか?そんなことないかなあ…。

     吹奏楽なんかは、中高生のうちはやってますが、大人になったらやめちゃう人が多いと思うんですよね。吹奏楽関係のブログをググってみると、中高生のものが多くて、大人のものは「ちょぼちょぼ」です。

     以前とは比べ物にならない位、私のブログにたくさんの人が来てくれます。(すとんさんのおかげです。マジでありがとうございます。)

     吹奏楽関係の人は、抱えている問題を解決するヒントが欲しくていらしてくださるようです。私の経験で役に立つことがあればと思ってるんですが、吹奏楽ラブという人は、少ないような気が…。

     いいのかなあ、そんなのでと思うんですけどね。

  18. すとん より:

    >たかさん

     そうそう、たかさんのブログもご盛況で、ランキングを見ると、ここよりも上の方にいらっしゃるので、まぶしくてまぶしく(笑)。ま「声楽&フルート」よりも「吹奏楽」の方がメジャーなジャンルなので、当然と言えば当然ですが、それもやはり日々の記事がおもしろくて有益ですから、当然の事です。

     それに私の場合は、確信的に『ニッチ&マニアック&フリーダム』な線を狙っていますので、ランキングの方は、チョボチョボが居心地がいいので、今くらいで満足していたりします。あまり、メジャーになると、色々と書けなくなりますからね。すでにブログ開設当時に書けたネタでも、今では封印しているもの(苦情やらクレームやら暖かいファンレターやらが殺到したためネ)もあるくらいですから。あんまりネタに制限が加わると、遊べなくなりますからね。それじゃあ、ブログを始めた意味がないっす。

     吹奏楽…フルート関係でも吹奏楽関係は、確かにお子さんたちが多いですね。子どもがブログやインターネットで遊んでいるのを見ると、危なっかしくてネ、見ていられない気分になります。彼らが思っている以上に、世界は広いし、悪人は多いし、他人は君たちを決して好意の目ばかりで見ていないことが、全然分かっていないのが丸見えで…。ひと言で言うと“スキだらけ”ですから。

     おまけに言語能力(つまり発言力&読解力)が必要な基準に達していないから、失語症状態でネットをやっていたりして…。オジサンとしては、暖かい目で見守っているつもりですか、痛々しい子が多くて…。ま、そんな子たちをしっかり導いてやれる大人が必要なんでしょうが、身近にそんな人がいないんでしょうね…(嘆)。

     フルート人口って、本当に多いですね。町中のフルート教室の数を見ても、よく分かります。声楽の人口って…実はそんなに多くないんですよ。歌そのものは、カラオケファンとかはたくさんいますので、愛好者の数は少なくないのですが、クラシック系の声楽となると、本当に少ないですよ。音大の受験者的には、声楽はピアノの次に多いのですが、一般の人々への浸透力というのはまるでなし。毎年たくさん卒業している声楽科の学生さんちは卒業後どこへ消えちゃうのでしょうね。

     あ、合唱か!? 合唱と声楽は似ているけれど、これまた違う音楽ジャンルだからねえ…。

     よく人口の分布を山に例えますが、高さはそれなりにあるのに、すそ野がとっても狭いビルのような山が声楽の世界だと思います。その点、フルートはすそ野も広いし、高さも高い、山としては健全な山だと思います。合唱は…すそ野も高さも半端なく広くて高いよな(笑)。ただ、問題は極端な高齢化が目まぐるしい速度で進行中ってことかな?

     合唱って左翼団体とつながりのあるところが結構あるのですが、若い人間が左翼的な傾向や臭いを避けるので、合唱界全体としては脆弱化していると思うんですよね。音楽団体は、政治的な思想信条を持たない方が良いと思うのは…私だけかな?

     あれあれ、話がだいぶズレてしまいました。ごめんね。

  19. inti-sol より:

    私の場合は、苦手意識、というのかどうかは分かりませんが、笛を吹くときに、「体が勝手に吹いている」ときはあまり失敗しないのですが、「次の音は」と考えると、失敗しがちです。まだ吹き慣れていない曲でそういうことが起こることが多いです。つまり、結局のところは練習量の問題です。

    譜面を見ると声が出ないとしたら、譜面見ないって選択肢はありません?(私はもともと譜面のない音楽をやっているので、フルートでも譜面は見ません。というかあまり読めないし)

  20. すとん より:

    >inti-solさん

    >譜面を見ると声が出ないとしたら、譜面見ないって選択肢はありません?(

     ありません(笑)。と言うのも、練習の初期ならともかく、音取りが終わる頃は、すでに譜面は目の前にあるのではなく、私の頭の中にあるからです。結構、頭の中の楽譜をしげしげと見ながら歌っている私なんです。

     たとえ伴奏の音が高声用であっても「中声で歌います」と言われれば、頭の中で中声用の譜面を開き、「高声でいきます」と言われれば、頭の中で高声用の譜面を開いちゃうんです。やっかいですね。

    >つまり、結局のところは練習量の問題です。

     楽器はそうだと思いますが、声楽の場合は、練習すると下手になる部分もあるので、そうとも言い切れないのが難しいところです。それに声の出る出ないは、練習の積み重ねで解決できるモノでもないですしね。

     要は、自分自身の楽器としての性能をあげていかないといけないわけで、そういう意味では、練習ではなく、筋トレの方が効果的なんだろうと思います。問題は、インナーマッスルのトレーニングなので、そうは簡単にいかないだけなのです。困りましたね。

  21. ochie より:

    苦手意識(メンタル)って厄介ですよね〜。
    わたしもこのところ練習不足のままレッスンに通っていて、先生は優しいので何もおっしゃいませんが「練習不足なんだよなあ」という自意識のせいで、家で出せている音すら出ない、を繰り返してます。・・で、ますます落ち込みます。

    楽器は練習量に比例して勘所や自信も得られるのでしょうけど(ああ、練習したいっ!!)声楽は体が武器(ぶき??・・楽器!)なぶん、もっと直結した悩みなんでしょうね。

    「自分はできる」と信じるっていうのもけっこう難しいです。やっぱり不安が残っちゃってて「自分はできる・・(かも)」より先に進めなかったりして。わたしもメンタル弱いのだわぁ。

    親に「ぴ〜ひゃら、ぴ〜ひゃらだなあ」とけなされると心の中では号泣ですが「当たり前でしょ。だから練習してるんですよ」と答えてます。これ、言葉にだしてみて気付きましたが我ながら「ああそっか」と気楽になったりしました!
    焦らない、焦らない!
    気にしない、気にしない!!ですね。

    インナーマッスルといえば、ヨガ、ピラティスが効きますよね。と勧めておきながらまだ私もやってないんですが。いかがですか?すとんさん。

  22. すとん より:

    >ochieさん

     声楽は楽器を買い換えることでできないし、ノドって案外と脆弱なので練習をちょっと多めにするとすぐに壊れるので、練習も(楽器の感覚で言ったら)ほとんどできないし…といった特殊性があります。

     楽器だったら、良い高級に楽器に買い換えるとか、死ぬほど練習して苦手意識を克服するという手がありますが、それができないのが声楽の厳しいところ。最後は結局「才能」の問題に落ち着いたりするのがやっかいなんです。

     ま、才能がないのは前提なのが趣味の領域なので、そこは考えないようにしてます(笑)。でも、その才能の無さを自覚しているからこそ、苦手意識というのが発生するような気もします。ほんと、メンタルってやっかいですね。

     ヨガとかピラティスとかは、ダイエットに真面目に取り組んでいた時(笑)にすごく興味があって、ちょっと色々と調べたことがありますし、自宅でまねごとをしていた時期もあります。今は、そういう時間も全部音楽につぎ込んでいます。今は、私の人生の中で“音楽漬け”の時代なので、まあ良しと思ってます。そのうち、また別の事柄に夢中になる時がやってくるでしょうが、その時はその時ですから。

     でも、ヨガの呼吸法は、歌や笛に効きそうな気がします。

  23. inti-sol より:

    > 音取りが終わる頃は、すでに譜面は目の前にあるのではなく、私の頭の中にあるからです。

    なるほど、楽譜は置いてあっても実際には暗譜なわけですね。
    私は、「声楽」という形ではやったことはないのですが、ただ「歌」ということだけで言えば、練習、というかいっぱい歌えばそれだけ声が出るようになる、ような気がするんですけど・・・・・・・・・。(ま、いくら歌っても、私は声量はないし、音域もあまり広くないという現実はあまり変わっていませんが)

  24. すとん より:

    >inti-solさん

     はい、声楽は暗譜が基本ですから、譜面は頭の中にあります。

     歌えば歌うほど声が出るようになる、というのは誤解です。楽器と違って、人体は疲労もすれば、怪我もしますし、故障もします。ですから、ムチャはできません。一日24時間のうち、実際に練習できる時間はほんのわずかです。もちろん、連続して歌い続けることだってダメです。

     オペラアリアが長くてもせいぜい10分程度なのは、それ以上の連続歌唱が無理だからだろうし、オペラが長くても3時間までなのも、断続的であれ、それ以上の時間は、一流の歌手と言えども、歌えないからだと思います。

     私の場合は、連続歌唱なら2~3分といったところです(汗)。断続的に歌っても、1時間も練習すれば、声に障害が発生します。さすがに、もう少し、声が持つようにならないといけないのですが…。

     限界を越えて歌いすぎると、一般的には声がつぶれてしまいます。ポピュラー系ではハスキーヴォイスと言って珍重されますが、あれは所詮、マイクがなければ、ただのしゃがれ声ですから、声楽では全く使い物になりません。

     声楽であれ、合唱であれ、歌系は、一般的に「どれだけ練習をしないで上達するか」がポイントなんですよ。声帯は筋肉と粘膜でできています。筋肉部分はある程度鍛えることができるでしょうが、粘膜は鍛えることができません。過重な負担がかかれば、組織が破壊され変形してしまうのですよ、つまりノドは、脆弱な上に、鍛える事はできないものなんです。

     歌の練習はもちろん、しゃべる事さえ、ノドに負担がかかると言って、避ける歌手は大勢います。それくらい、歌う人間は、ノドを大切にするんです。

     声量を増やしたり、音域を広げる方法はありますが、闇雲に歌ったからと言って、それが可能になるわけではありません。体を上手に作り替えていく事で、それらは可能になります。そして、体を作り替えていくには、かなりの時間と才能が必要なのです。そして、クラシック音楽の世界では、高額なギャラをもらっている音楽家のほとんどが歌手なのは、それだけ希少な存在だからなのだと思います。

  25. inti-sol より:

    なるほど、参考になりました。歌いすぎは危険ですね。

  26. すとん より:

    >inti-solさん

     ご自愛ください。声は一度壊してしまうと、もう戻らないので、無理に歌ってはいけませんよ。やさしく,やさしく…ね。

  27. inti-sol より:

    まあ、楽器でも練習しすぎれば体を痛めることはありますけど、ただ声とはその程度が違うかも知れません。
    私は風邪をひくとすぐ喉が痛くなります。それで、喉が痛いまま練習にいったり、本番の演奏を迎えたことが何度もあります。どんなに喉が痛くても、笛は吹けるんです。ただし歌はダメです。笛と歌は、非常に近い要素があると思うけど、笛は声帯が震えないところが歌とは違います。だから、のどが潰れていて声がまったく出なくても、笛は吹けるんです。(経験者は語る)
    ま、だけどやってはいけない見本のようなものですが、ある時期毎月ライブハウスに出ていたことがあって、そうするとどうしても常に体調万全とは行かないんですね。

  28. すとん より:

    >inti-solさん

     体調管理は大切ですが、人生、なかなか健康第一とばかりは行きませんよね。ちょっとばかり具合が悪いときでも、演奏するチャンスが回ってくれば…行っちゃいますよねえ。気持ち分かります。歌は体調が悪いと、全く歌えないので、すぐにあきらめが付きますが、楽器は多少身体がボーとしてても気合を入れれば、どうにでもなるという部分は確かにあります。

     そこは体内の器官だけで音楽をやるか、外部の道具も使って奏でるかの違いでしょうね。

     でも、やっぱり健康第一ですよ。なるべく元気な体調で本番の舞台に乗りましょうよ。はい。

     なんて書きながら、私もフルートだったら、多少風邪気味でも平気で行っちゃうだろうなあ…。

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