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音は合っているけれど、指が違う

 フルートのレッスンに行って参りました。先週のレッスンで、アルテ8課を宿題に出されてしまった私だけれど、当然、できあがっているわけもなく、とりあえず途中経過をチェック!みたいな感じで見てもらいました。当然、きちんと見てもらうのは、次回以降です。

 まずは8課の1番。音階の部分はOK。ただ、アルペジオの部分が少しまごついているから、練習をしてきましょう。音は合っているけれど、数カ所、指が違う(つまり誤魔化している)個所があるので、運指表どおりの運指で練習して来てくださいとの事。

 …曲を演奏するという観点で見れば、どんな指遣いをしていても、正しい音で演奏されていれば文句はないのだけれど、今は練習だから、たとえやりづらくても、たとえ音が汚くなっても、たとえ楽器がガタガタしても、標準的運指で練習を重ねてきてください…。

 つまり、どういう事かと言うと、しばしば右手が遊んでいること(だって、右手の動きなんて、関係ない音ってあるじゃない)と、右手の小指が挙動不審な動きをしていること(苦手なのよ、右手の小指。すぐに関節外れちゃうし…)。今は誤魔化が通用するけれど、いずれこの先、そんな誤魔化では立ちいかなくなるので、壁にぶつかってから、何とかしようとするのではなく、今のうちから、きちんと正しくできるようになっておく方が、ずっと楽ですよという、優しいアドヴァイスなのであった。ひとまず、立ち止まって、右手の小指を鍛えますか。

 8課の2番。…ドレドレは四分音符の時はできているけれど、八分音符になるとうまくできないので、きちんとできるようになるまで、練習すること。慣れないうちは、フルートが多少がたついたり、音が乱れたりするけれど、練習すれば、必ずそれらの問題は解決して、落ち着いてくるので、練習に励んでくること。…

 ちなみに、いわゆる誤魔化をすると、余裕の楽勝なんですが、誤魔化さないと、結構大変な曲なんです。この曲。で、うっかりすると、誤魔化して演奏しちゃう私でした。だって、楽な方が楽なんだもん。

 8課の4番は、…高音レと高音ミでは、お腹の使い方が違うので、そこに気をつけて吹いてください。ミの時はお腹の上の方を固くするとよい。…

 つまり、高音ミから上は、しっかり息を支えないと、きれいな音は出ませんよという話なのです。お腹の上の方を固くするというのは“いわゆるドイツ唱法”(“いわゆる”が肝心なポイントです)での息の支え方のことをおっしゃってらっしゃるのだろうと推測。私は“いわゆるベルカント唱法”(ここでも“いわゆる”がポイントね)の人なので、先生のおっしゃった事を自分なりに再解釈。お腹の上を直接固くするのではなく、お尻を絞って骨盤を倒して背中の筋肉を下に引っ張ることで、間接的に腹部前面の筋肉に緊張を加えるという、多少まどろっこい手法を採用(その方が、自分がラクなんです)。意識的に息を支えて吹いてみたところ、先生からOKが出ました。ただし、音そのものはラクラク出ているし、ここの個所は高音ミを出すことが大切だから、それでいいのだけれど、できれば、より美しいミを出してくださいとのこと。美しいミは息を支えることで出ますとのことです。

 何度か先生と一緒に、高音のレミレミレミレ~と吹いてみたところ、だいぶ音が良くなりました。「こうして少し吹くと、割とすぐに音が良くなるので、息の支えについては、逆に考えない方がよいかもしれません」と言われました。つまり、私の場合、息の支えよりもイメージの問題なのかもしれない。私の中に「これが理想的に美しいフルートの音のイメージ」というのか、まだ弱いのでしょうね。だから、一発でいい音にならない。先生の音を聞いて初めて「あんな感じの音を出したい」と思うようでは遅いということですね。

 というわけで、私の目下の課題は「きれいなフルートの音のイメージをしっかり持つこと」ですね。そして、漫然とフルートを吹くのではなく「理想とするきれいな音をめざして」吹くこと。歌と同じで、一音一音、心を込めて、自分が出せる一番美しい音色でフルートを吹けるようにすることです。

 頑張って参ります。

 ちなみに、アゲハにはEメカは付いてません。だから高音ミが初登場する第8課は、ちょっとばかり恐れていたのですが、やってみると、案外難しく感じませんでした。Eメカが付いていると、高音ミの発声が楽になるそうですが、きちんと比較したわけではないので、よく分かりません。とにかく、今ところ必要は感じてません。いづれ難しい曲を演奏するようになると、その必要性を感じるようになるのかな? 

 8課の7番は…指がもつれました(笑)。とにかく速さが、その前までの課題の倍になるので、指をしっかりさらっておいてくださいとのことです。8番以降は、また次回というわけです。

 ここまでで、約30分。思ったよりも時間を使ってしまいました。この後、今回のメインレッスンのポップスの練習に入ったのだけれど、それはまた明日書きます。

 チャオ。

コメント

  1. お散歩さんぽ より:

    がんばってますね。
    フルートを吹いていく上での課題が着実に、ぐいぐいと進んでますね。
    ドレドレは難しいです。指もイメージでそれなりに変わりますので、イメージが上手く出来るようになれば、イメージと上手く連動するようになれば、急に上手くなっていきますので、それまで基礎を作っていきましょう。お互い(笑)

  2. すとん より:

    >お散歩さんぽさん

     ドレドレは難しいです(涙)。しかし、実は早晩乗り越えられそうな気がしてます。と言うのも、だいたいのポイントをつかんだから。ドレドレの難しさは二点あって、一つは「ドレドレをする時に楽器ががたつく事」と、もう一つは「誤魔化ていた時の手癖がついつい出てしまう事」の二点なのです。

     「楽器ががたつく事」に関しては、楽器の持ち方が最近いいかげんだった事を反省し、基本に立ち返ったところ、解決。やはり三点支持は大事だねって結論です。

     むしろ「誤魔化していた時の手癖」の方が難題で、ゆっくり演奏している時はいいのですが、ついつい速度が速くなった時など、無意識に指を動かしていると、癖が出てしまう(笑)ので、無意識の時にも癖が出ないように、あらたに指の動きをたたき込んでいるところです。

     わずか数カ月でも、このように悪い癖がついたら、取るのに苦労するわけですから、数年に渡って身についた悪癖を取るのは、大変なんだろうなあと思います。

     で、ドレドレも難しいですが、さらに難しいのがミレミレです。

     ミレミレ、難しいです。何が難しいかと言うと、指がうまく動かない(笑)。小指はともかく、薬指の運動神経がちょっと鈍いらしいので、この指の運動神経を刺激して反応を速くしないと…。あと、小指の関節がよく外れます(爆)。ミレミレとやっていると、ゴギって関節が外れてしまって、関節が外れると、小指の筋肉が突っ張ってしまう為、小指全体が動かなくなるので、難義してます。

     ま、四の五の言わずに、黙って練習して乗り越えるしかないのですけれど…ね。

    >指もイメージでそれなりに変わりますので、……イメージと上手く連動するようになれば、急に上手くなっていきますので、それまで基礎を作っていきましょう。

     ふむふむ、イメージ・トレーニングという奴ですね。たしかにイメージは大切です。イメージと連動するためにも、練習練習というわけですね。頑張ります。

  3. ochi-e より:

    内容が思い出せなかったので教則本出してみました。
    Eメカなしで高音Eが出せるとはかっこいいです!

    小指と言えば、8課5番のところ、最低音CとEで、小指をEsキーCisキー間で横滑りというのが、非常につらいです・・。関節外れるのって痛そうだなあ・・。関節外れたことありませんが、5番では外れそうな気がします(^_^;)
    私の場合は小指の長さが足りないのでむしろ付け指が(あるのか?)欲しいところなんですが、がんばって動かしております。

    すとんさんは分析が優れていらっしゃるので、問題にぶつかっても克服も早いのではないでしょうか。強みですね!!

  4. すとん より:

    >おちえさん

     関節は外れても痛くないですよ(笑)。ただ、外れてしまうと、周辺の筋肉がつっぱってしまうし、骨自身も何かおもしろいところにはまってしまうみたいで、指が微動だにしなくなってしまいます。そんな時は、心を落ち着けて(爆)、左手でそっと小指を引っ張りながら、やさしくはめ直してあげます。

     小指自身で、問題解決はできません。必ず、反対の手ではめ直してあげないといけないので、演奏中に小指の関節がはずれてしまうと、演奏を中断して、関節を直してあげないといけないが困ったところです。

     原因? 何なんでしょうね? 癖? 基本的には関節を支えている靱帯が弱くて、関節をちゃんと保持できていないのでしょうね。フルートのせいだけではありません。普通に生活していても、あれあれ?という不思議なタイミングで関節がはずれてしまいますから(笑)。パソコンを打っている時なんかも、Enterを打った拍子に、よくはずれますよ(笑)。

     たぶん私の10本の手の指の中で、一番弱いのが右の小指なので、それが一番の理由でしょう。ちなみに二番目に弱いのが右の薬指。つまり、右手のこの二本指はほとんど生活の中でも使わないので、どうしても弱くなるのですね。

    >Eメカなしで高音Eが出せるとはかっこいいです!

     かっこいいも何も、フルートにEメカ付いてないので、仕方無いのです。ま、笛先生がEメカ否定派ですし、私も今のフルートを購入する時に、Eメカはオプション扱いでしたから。予算の制限もありましたし、Eメカ付けて、お値段的に1ランク下げた楽器を購入するよりも、Eメカつけずに、その分を楽器本体に注ぎ込んで、希望通りのモデルを購入したわけですから、これまた仕方ないのです。

     Eメカ付きのフルートをきちんと吹いた事がないので、Eメカの恩恵というのを、よく知らなかったりします。あると、だいぶ楽なのかもしれませんが、とりあえず困っていないので、良しです。

     私には、高音Eよりも高音C(4C)の方が、よっぽど手ごわいです。Cメカがあれば、迷わず購入です(爆)。

  5. smilekumi より:

    頑張っていらっしゃいますね。
    自分のレッスン内容をしっかり分析しておさらい。
    私が最も苦手をする作業です(笑)
    音のイメージだけは立派に出来上がってるんですけどね。
    ドレドレ、ミレミレは私にとって永遠の課題のような気がします。
    これじゃあっという間に追い越されちゃうわ~

  6. 橘深雪 より:

    アゲハさんはEメカついていなかったのですね。
    私の場合、Eメカしか使ったことないのでどのくらい影響があるかわかりません(汗)
    運指、私も指摘されますよ。ブリチアルキーを一切使わないので、大変な時もありますか、地道に行くことにしてます。

  7. すとん より:

    >smilekumiさん

    >自分のレッスン内容をしっかり分析しておさらい。

     これはむしろ私の欠点です。本来、音楽の理屈とか知識とかは、後付けでいいのだと思います。むしろ音楽の練習をしている時は『ただ勤勉に、音楽の神様の命ずるままに、遮二無二に練習を重ねていくだけ』で良いのだと思います。練習の時に必要なのは、美を感じる心であって、理屈ではないのです。これは昔、ちょっとだけお世話したことのあるピアニストさんの練習に付き合った時に強く感じたことです。

     でも私は悲しいかな、美を感じる心が鈍いんだ。鈍さを補うために、理屈を入れているだけ。そして、しばしば、その理屈が私を縛りつけて、私の成長を邪魔するのね。

     音楽の神様に愛されている人は、理屈なんか無しに、ドンドン成長していくものだよ。

    >音のイメージだけは立派に出来上がってるんですけどね。

     Me too っす。イメージはあるんだけれどね~、演奏力が伴わなくて(汗)。

    >これじゃあっという間に追い越されちゃうわ~

     それはたぶん無いよ(笑)。亀の歩みだもん。それに、アルテだけじゃなく、ポピュラーの曲も、クラシック系の曲も、あっちこっちやっているから、全然進まない(笑)。smilekumiさんと違って、私は指が動かないので、指の訓練にたっぷり時間がかかるしね。

     アルテの進行については、気持ち的には、RPGゲームをクリアしていくような気分でドンドン進みたいのだけれど、ただ進めばいいってものじゃないよという点で、先生と合意してますので、やっぱり進みません。

     ああ、早くアルテの2巻まで終わらせたいなあ…。

  8. すとん より:

    >橘さん

     私は別にEメカ否定派ではありません。そんなに良い物なら、すべてのフルートに標準装備して欲しいとすら思ってます。私の場合は、基本的には「オプション扱いで費用がかさむ」のがイヤで付けなかっただけです。そういう意味では、単なるケチなんですね。お金がかからなければ、おそらくEメカ付きを選択していたでしょうし(笑)。

    >ブリチアルキーを一切使わないので、大変な時もありますか、

     アルテももうしばらくすると出てくるキーですね。あれは使わないと大変なものなんですか? 今一つ、あのキーの存在意義が分からない私です。ま、単なる勉強不足ですけれど。それとAisキーというのもあるんですよね。なぜ、B♭ばかり愛されているのでしょうね。

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