フルートのレッスンに行ってきました。
実は先週は仕事の都合で休んでしまったので、二週間ぶりのレッスンだったりします。今週も、姉様のレッスンと被ったので、たっぷり、姉様のレッスンを拝見させていただきました。いやあ、やっぱり上級者のレッスンって、ただ聞いているだけでも勉強になるわ、いいわ、いいわ。
ロングトーンの練習の前に、ちょっとだけチューニングと言うか、音合せをします。やり方は実に簡単で、先生が中音のAを吹くので、私も中音のAを吹いて、音が合っている事を確認します。
今回も先生のAの音に合わせて吹いたら、私のフルートの音が低かったのです。「あれ? いつもと同じように組み立てているのにな…」
ここで「低い」からと言って、頭部管を押し込んだら負けです(笑)。では、私は何をしたのかと言うと、フルートの管内に思いっきり息を入れました。そうです、実はフルートを組み立てて、そのまま放置していたので、フルートの管内は、涼しい室温のまんまだったのです。そこで、私の息を入れて、管内の温度を人肌並にしたところ…音程バッチリとなりました。ふふふ、私、グッジョブ!
さて、エルステ・ユーブンゲンですが、懸案の4番は…なんとか合格しました。この課題、まず最初に楽譜を見ながら一人で吹いて、次に楽譜を見ずに(つまり暗譜で)先生と一緒に吹くというやり方をしているのです。先生と一緒ですから、テンポや間の取り方は先生に縛られます。さらにちょっとでも間違えると、一発でバレるという、実にうれしいやり方なんです。今回も、数カ所、ミスブローモドキがありました。いやあ、フレーズの出だしの音を間違えて、一瞬で直すというのを何回かやっちゃったわけです。それは、あまり美しくないやり方なんですが「音を探しながら吹くのはOK」という約束なので、これは一応許容範囲と言うことで、合格をいただきました。うむ、頑張ったよ。
で、次の課題の5番は楽譜を見ながら吹いたわけですが(次回はこいつを暗譜するんですね)、吹き終わると先生に「いやあ、実に音がキレイになりましたね。自分でも、そう思わない?」とか尋ねられましたが…自分で自分を褒めるのも、ちょっとアレなので「キレイと言うか、音が暴れなくなりました」とか答えました。いやあ、私も奥ゆかしい日本人だなあ(笑)。
先生がおっしゃるには、フルートは、音がキレイなのが一番なんだそうです。指が動く事や、息が続くこともすごい事だけれど、誰でも練習すれば、指は動くようになるし、息だって続くようになる。でも、音だけは、きちんと考えながら練習しないと、いつまで経っても美しい音色にはならないし、いつまでもヒステリックな音でしか吹けないのだそうです。
「どんなに指が達者に動いても、ピーピー癇に障る音で吹かれたら、聞きたくないでしょ? でも、少々、指がモタモタしていても、きれいな音色でフルートを吹いてくれたら、いつまでも聞いていたくなるでしょ。演奏って、そういうものなんですよ」と言われました。まあ、確かにそうなんだろうね。
確かに私のフルートの音色、以前から「美しいなあ…」と自惚れていた(笑)けれど、最近はほんと、自分でうっとりするくらいに美しいんですね(爆笑)。なぜかな…と思ってみたんですが、使用しているフルートがアルタスだという事(アルタスのフルートは、鳴らすのは難しいのだけれど、音色は美しいんです)もあるけれど、やはり声楽のY先生に、しっかりと横隔膜の使い方を仕込まれて以来、元々美しかった音色が、さらに美しくなったような気がします。
フルートの音色を磨きたければ、まずは腹筋を鍛えること。
たぶん、そうなんだと思います。
ブチ・エチュードは6番でしたが、今回も不合格となりました。やっぱり、まだ指が完璧ではなくて、ところどころで転ぶんですね。この程度の転び方なら、アルテだったら合格をいただけていたと思いますか、アルテを終えた今、同じ基準で合格はいただけないようです。今は、せめて転ばないように吹けないと合格にはなりません。
あと、最初は音色が美しいのですが、吹き進んでいくうちに、だんだん音が荒れてくるのがダメだと言われました。特に、中間部の跳躍の箇所が終わった後は、すっかりクチビルに力の入った硬い音で吹いているそうなので、曲の後半になればなるほど、自分のフルートの音をよく聞いて、常に柔らかい音色でフルートを吹くようにしなさいと言われました。
次回までに、指と音色を再確認して、修正してきますかね。
さて、今週の雑談は…腰が痛くなると、鼠径部まで痛くならない?って話です。
先生は、お年を召しておられますが、ガンガン山に登っちゃうほどの体力の持ち主で、今まで腰痛などになった事はなかったのだそうですが、先生曰く「寄る年波に勝てず…」 ついに、山から疲れて帰ってきて、休まず、アレコレ忙しく過ごしていたら、三日後に腰痛になってしまったのだそうです。
それも最初は腰がグギグギって痛いだけだったのですが、その傷みが段々ひろがって来たんだそうです。まあ、それは先生も「腰痛がどんどんヒドくなってきたんだなあ」と理解していたのですか、傷みが腰から鼠径部にまで広がってきたので、これは腰痛ではなく、何か別の病気ではないのかと心配になったのだそうです。
まあ、腰痛って、腰が痛い…と言うか、腰の周辺だけが痛い病気だと、普通は考えますよね。
なので「あんまり、腰が痛すぎると、鼠径部まで痛くなりますよ」と腰痛の先輩である私から先生へ、きちんとご説明させていただきました。
いや、ほんと、腰が痛すぎると、鼠径部と言うか、男性の弱点が痛むのよ。もう、ほんと、シクシク痛いんです。腰が痛いだけでもツライのに、鼠径部も痛くなると、もうほんと取り乱しちゃいます。いやあ、軽く未来に絶望しちゃいますね。それくらいに、メンタルに来ます。
でも、それもこれも腰痛の症状なんだよね(笑)。だから、絶望する必要は、全くないです。腰の痛みが引けば、自然と鼠径部の傷みも引きます。もしも、腰の痛みがなくなっても、まだ鼠径部の痛みが残るようなら、そりゃあきっと睾丸の病気だから、きちんと病院に行ってみてもらわなければいけません。まあ、オジサンにとって、睾丸なんて、もはや不要な臓器だけれど、これがあるとないとでは、生きていく自信が違っていきます。人生の風景が変わってしまうとも言えるかも。とにかく、元気で丈夫が一番です。そういう事です。
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コメント
こんにちは。
いつもブログ拝見させて頂いております。
私もしつこい腰痛に悩ませれております。
フルートを立ったまま数分吹いて、若干体勢を変える瞬間
ビクン!という激痛が走ったりします。
レントゲンでは特に問題ないと言われましたが、なかなか治りません。。。
腰痛だとお腹に力も入らないし、そもそも立った姿勢がつらく。。。
つくづく思うに、フルートは健康じゃないとできない楽器ですね〜
すとんさんの素敵な音色アップして欲しいです。
私もアルタスですが、素敵な音色にはほど遠いです。
指はそこそこまわるけど、
音色が汚い…致命傷ですね〜
腰痛持ちの笛吹きさん、いらっしゃいませ。
腰痛はほんと、大変ですね。私もぎっくり腰以来(軽症なのですが…)腰痛が残っております。結局、腰痛は腰部の筋肉を鍛えて、自前の筋肉コルセットを作るしか治す方法がないのがつらいですね。痛い箇所を鍛えるなんて…マゾでもないと、なかなか出来ません。
>つくづく思うに、フルートは健康じゃないとできない楽器ですね〜
全く全く。
>すとんさんの素敵な音色アップして欲しいです。
アップできるといいですね。以前はよくアップしていたんですよ。最近は、ミスなく最後まで曲を吹き通すという事ができなくなったので、アップしたくても、アップする材料がないんです。チャンスがあれば、以前のようにバンバン、フルートもアップしていきたいのですが…。やはり、発表会がないのが、アップする材料不足につながるのかな。
フルートとかバイオリンは練習姿勢が筋肉の左右バランスを崩す不自然な姿勢になるので、慣れないうちや練習しすぎると身体に痛みを感じるそうです。
私も、よく肩がこるんですが肩こりがひどいときは気づかないうちに上半身に余分なチカラがはいってしまっているときのようです。気が付いたときはふっと上半身のチカラを逃がすようにしますが、そうするとなぜか音色が変わります。チカラが入ってると響きを抑えてしまっているんでしょうか。フルートを支えるのに疲れてくるとについ、無意識でキーッとチカラが入っちゃうんです。フルートって、持ち重りがしますよね。重くなってくると管末を天上からロープでつって練習したらラクだろうなあ、と思います、がそんなのみっともないですよね。ま、腕の筋トレをしてがんばるしかないのでしょうね。
すとんさんの音色、ウラヤマです。きっと、歌うたいさんなので、のどが自然に開いて、笛の音と身体の共鳴がきれいに響いているのでしょうね。体格のいい方はそういう点でメリットがあるのかな。私は40キロ台の半ば、体積、質量ともにすとんさんの三分の一くらいなのできっと共鳴箱が貧弱なんですヨ・・・。(ー_ー;)!。
だりあさん
確かに共鳴箱としては、大きくて容積があって重い方が絶対に有利です。だから、昔からオペラ歌手は体格のいい人がなるものなんですね。
まあ、だからと言ってデブが良いわけではなく、骨格的に大きくて、筋肉が多くて質量が多い方が良いそうです。脂肪が多いと、むしろ容積が減るんで、脂肪は少なめの方が本当は理想なんだそうです。
私は骨格も大きいし、筋肉も多いですが、脂肪も多いので、プラスマイナスで考えると、大したことないかもしれません。でも、体重40Kg台の人には負ける気がしません(謝)。
>チカラが入ってると響きを抑えてしまっているんでしょうか。
そうなんでしょうね、響きを増すには“脱力”が肝心なんです。それは、歌も笛も同じことだと思います。ちなみに、肩こりって、力みが原因の一つなんだそうです。力み…それは脱力とは真反対のベクトルの動きです。そう言えば、私は、滅多な事では、肩こりにはならないんですが、それもあって、音波が響きやすいカラダになっているのかもしれません。
こんばんは
いつも楽しく読ませていただいております。
フルートを無駄に長く吹いていてもうかれこれ40年近くになります。
今は退職して農業をやっていますが、昨年までは高校の教員(数学)で、吹奏楽、邦楽(箏の合奏)、弦楽、合唱とたくさんの音楽系クラブの顧問をやっていました。その間ずっとフルートを続けていたのは、好きというより必要に迫られてという面が大きいです。誰かに指導を受けた経験がないとさすがに生徒の指導はできませんから・・・
> 確かに私のフルートの音色、以前から「美しいなあ…」と自惚れていた(笑)
体格の良い男性の音色は女性の音色(か細い)よりずっと聞き映えがしますし、何より「息を使って歌う」という管楽器の性質上、声楽を習っておられるということはもう無敵といってよいでしょう。
かく言う私も若いころ某オケの首席奏者に習っていたとき「いい音だねえ!」褒められて有頂天になりましたが、発表会でおおこけしました。そのとき「音色だけでは勝負できない、メカニックを強化しなくてはだめだ」と痛感したのですが、結局いやな練習からずっと逃げていたのでいまだに技術の不安定さは隠せません。
今はフルートアンサンブルでのんびりとアルトフルートを吹きつつ、2か月に1回くらいの間隔で基礎からみっちり派の先生のレッスンも受けております。現役の頃よりは練習するようになったとはいえ、60を過ぎても上達を実感できるのはうれしいことです。
すとん様も以前はVnを弾いておられたのですね。私も弦楽の顧問になってから安いバイオリンを買って、生徒と一緒に練習しましたが、フルートと違って自分の音色に酔えないので練習が苦痛でした。私はフルートを長く吹いても肩や腰が凝ることはないのですが、バイオリンは最悪。首で楽器を押さえて手を裏返し肘を前に出すなんてのはどう考えても無理な姿勢で(チェロを弾いてみると実感します)、深刻な五十肩の引き金になったのでこの2年ほど中断しております。
でもいつかは「体に無理のかからない持ち方・弾き方」をマスターして、5、60代のおばさんたちのお気軽な合奏サークルに参加したいと思っています。
それでは、また楽しいブログをよろしくお願いします。
しもじいさん、いらっしゃいませ。
ヴァイオリンは、東日本大震災の影響で習っていた先生が引っ越されてしまったために辞めた…というのが第一の理由でしたが、でもそれでよかったと思ってます。ヴァイオリンに未練はありますが、その当時ですから、声楽・フルート・ヴァイオリンの三つの学習は厳しかった上に、その後、本業が忙しくなってししまい、遠からず、何かを辞めなければいけなくなったでしょうから、その前に、やむない事情でヴァイオリンを辞めることができてよかったと思ってます。
まあ、また時間が出来たら、ヴァイオリンは再開したいと思ってます。なにしろ、我が家の裏の家は、ヴァイオリン教室(ちなみに、隣はピアノ教室)なので、その気になれば、いつでもヴァイオリン再開できる環境なんですね。
>そのとき「音色だけでは勝負できない、メカニックを強化しなくてはだめだ」と痛感したのですが、
そうなんですよね、結局、指が回らなければ、曲は演奏できませんからね。でも、焦ってはいけないと思ってます。技術って、河原で小石を積み上げているようなものだと思ってます。積んでは崩れ、積んでは崩れ、でもそのうち積み方も上手になって、簡単には崩れないようになっていき、ふと気がつけば大きなヤマを作っている…そんなふうに思ってます。
才能がないのは最初から知っていますので、焦らずにマイペースで少しずつ上達していく事を考えています。
>今はフルートアンサンブルでのんびりとアルトフルートを吹きつつ、
いいですね、競争するのではなく、のんびりと音楽を楽しめるような人生を、私も過ごしたいです。そのために、今は頑張って練習に励みたいと願ってます。