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発表会に向けて努力してます

 ドナウディの「ああ、愛する人の」は譜読みをしている最中です。と言うか、一週間では読みきれませんでした。いやあ、イタリア語が難しくって…。声楽をやっていると、どうしても語学とは縁が切れませんねえ。私の初級というか、入門級のイタリア語だと、なかなかどうして、たかが歌詞ですが、訳しきれるものではありません…ってか、辞書に載っていない単語が頻出なんですけれど、この歌詞。辞書に無い言葉はどーせいというんじゃい!

 私が持っているイタリア語の辞書は、学生の頃に買った大学書林の「イタリア語小辞典」だもんなあ。あの頃は、こんな辞書しかなかったわけだから、仕方ないのだけれど、やっぱり今どきの大きな辞書を買わないとダメかねえ?…。

 てなわけで、こいつ[小学館の『伊和中辞典』]を買っちゃいました(大笑)。高かったなあ…。でも、これはなかなか良い辞書でした。それでも結局、二つの単語(Solとdarmi)が載ってなかった(涙)。もっとも、Sol は確か Only じゃなかったかな? darmi はdare mi で give me になるんじゃないかなあと思います。

 あ、ちなみに私はイタリア語を訳す時は、イタリア語から直接日本語を作るのではなく、イタリア語を一度英語に置き換えて、その英語を日本語に訳してます。その方が、自分の中ですっきりするのね。で、この小学館の『伊和中辞典』なんだけれど、単語の訳語の最初に英語訳が付いてますので、私のような訳し方をする人間にとって、そこがすごく便利です。まどろこしい日本語を見なくて済むので、訳出作業の時間がすごく少なくなりました。

 そんなわけで、ひとまず、読んでいる最中の譜面をチェックしてもらいました。だいたいOKだそうです。この調子で残りをきちんと読んできてくださいということです。そして宿題として、次回のレッスンまでに、歌詞をきちんと意訳して、それを提出してくださいとのこと。意訳と言うのは「私は、この歌詞をこのように読んで解釈しました」ということを、きちんと日本語にして表現しておくってことね。ま、歌詞をひとまず自分の中に入れましょうという宿題です。自分なりに意訳して、先生に提出したら、ブログにアップいたしましょう。

 引き続き、音取りは禁止です。譜読みだけです。これは歌う前に、しっかりと譜面と戦いなさいということなのでしょう。音取りはダメですが、ピアノ譜の部分は、音取りOKというか、実際に弾いてもいいですよというか、実際の音を聞いておいて下さいとの事。ピアノ譜を読んでおかないと和音の色合いとかが分からないので、これは歌う前にきちんとチェックする必要があるのは当たり前。

 ピアノが弾けない私の場合、ピアノ譜の音声化には、通常midiを使うのだけれど、この曲、極めてmidiには不向き。というのも、アラルガンド…アテンポ、アラルガンド…アテンポ、リタルダンド…アテンポ、アラルガンド…、、、ってな具合に、テンポ揺れまくり。こういうテンポが揺れまくる曲って、midiでは全く手に負えません。

 いずれは自分の伴奏用に、midiデータを作らないといけないにせよ、最初の段階でmidiというのは、かなりキビシイので、どうしたものだろうと考えていたところ、ひらめいたのがカラオケCD。カラオケCDを聞けばいいじゃん、ってなわけです。

 思い立ったが吉日。さっそくカラオケCD購入(爆)。いやあ、便利な世の中です。カラオケCDと書きましたが、正確には、声楽学習者用のピアノ伴奏だけを録音したCD。世の中には、こういうものが存在するんですね(ってか、自分でピアノを弾きながら歌える声楽学習者が少ないという事なんでしょうね。基本的にクラシックの声楽の世界では“弾き語り”というジャンルはありませんし)。もちろん、このCDには模範歌唱も付いてます。模範歌唱は、いずれ聴くことにしましょう。

 とりあえず、現在、発表会に向けてのお勉強は、こんな感じです。大人なので、力の及ばない部分は、お金で解決してます。うわー、いやらしいわあ…。

蛇足。妻も発表会に出演することが決定。入門したてなのに、ずうずうしい奴です。ま、合唱歴も長く、熱意もあるし、亭主が発表会に出るのだから、当然、当日は会場にいるわけだし、実際そこそこ歌えるので、前半の発表会枠(別名、初心者コーナー)の方で出演です。イタリア古典歌曲を歌うことになりました。今回は、出演枠が違うので私との共演は無理ですが、いずれは夫婦でデュエットなどもしてみたいです。

 そこでさっそくドレスを購入しました。もちろんネットの激安店でご購入です。おそらく皆さんがお考えになる、発表会用ドレスの常識的な値段の約1/20程度の価格で購入しました。よ、やりくり上手! たぶん、布で買う方がドレスとして買うよりも高いと思われる値段です。ビバ、チャイナ! でも、遠目で見る限りは、なかなか良いドレスです。近くで見ると、しっかりチャイナ・クォリティーですけれど…。

 その調子で、私のタキシードも激安品を探さないと…。

 追記しました(笑)。

 ええと、皆さんのご要望がありましたので、妻と相談した結果、本人の写真ではなく、モデル写真ならOKということなので、妻が競り落としたサイトからの写真をここに貼っておきます。これが妻のNEWドレスです。

Dress_photo

 どないだす?

コメント

  1. Cecilia より:

    奥様は何を歌われるのでしょうか??
    興味津々!!
    そしてドレスも気になりますね~。(タキシードには興味がないです。すみません。)
    ともかくお二人で出られるとはいいじゃあありませんか!!
    そうなると息子君も出してあげたくなりますね。

    伴奏部分の練習、細かい部分が無理ならただの和音に直してコード奏みたいにして弾くだけでも違うと思いますよ。
    頭の中で歌の部分を思い描き、伴奏部分は和音で・・・。

  2. miki より:

    ドナウディは究極のロマンティシズモですね!
    私も大好きな歌です
    イタリア語は母音が省かれちゃうことが多いから難しいでしょうね
    soleなのかsoloなのか
    「太陽」と「ただ~だけ」ではまったく違いますもんね

    でも人の演奏はできるだけ聞かないほうがいいですよ
    特にア・ピアチェーレの部分は自分の感性が生かされる部分だし
    しっとり気持ちをこめて歌って欲しいです
    人の演奏(やカラオケ)に合わせているとうまく音楽が流れないです

  3. すとん より:

    >Ceciliaさん

     妻は何を歌おうか、まだ悩んでいます。先生からは数曲、候補が上げられていまして、その中がらどれを歌うかは、本人任せになってます。譜読みをしたり、音源に当たってみたりしながら、悩んでます。何しろ当人、合唱畑にいますし、子どもの頃は(学校の音楽の先生の趣味で)ドイツリートばかり歌わされていたそうなので、イタリア古典歌曲などほとんど知らないので、面食らっているようです。

     夫婦ですが、人格は別なので、余計な雑音が入らないように、私からのアドバイスは最低限にしてます。ゆっくりと自分なりに考えているようです。ま、いずれにせよ、声楽入門者が最初の頃に歌う、お決まりの楽曲の中からの選択です。たとえ入門者が最初に手がける曲であっても、真剣に取り組めば、みな深い芸術性をたたえた難曲揃いですから、そんなに軽く取り組むことはできないんですけれどね…。

     ドレスは…本人が恥ずかしがって「ネットにはアップしないでくれ」と言ってますので、勘弁してあげてください。

     ちなみに、息子君は門下が違うので、こっちの発表会には出ません。

    >頭の中で歌の部分を思い描き、伴奏部分は和音で…。

     カラオケを聴きながら、そんな感じでやってますが…、カラオケも「ううむ」と言ったところです。やはりこれだけテンポ設定が歌い手に任せられていると、リアルなピアニストと練習しないと、こりゃダメだという気分になってます。

     コード奏ですか…キーがA♭なんですよ(笑)。楽譜にコードを振る段階で私の能力では脱落です。でもコードが分かれば、あとはギターで伴奏できるので、コード奏は一つの有効な手段ではありますね。

     ちょっと考えてみるかな?

  4. すとん より:

    >mikiさん

    >ドナウディは究極のロマンティシズモですね!

     はい、そうですね。私もピアノの伴奏を聴いているだけで、うっとりしてしまいます。イタリア近代歌曲というと、トスティしか思い浮かばなかった私ですが、ドナウディもなかなか良い曲を書いているなあと、思うようになってます。私の中で、ドナウディの株がグングンと右肩上がりな日々です。

    >イタリア語は母音が省かれちゃうことが多いから難しいでしょうね

     あ、やっぱりそうなんですね。実際の発音はともかく、表記のところでは、略さずに書いてくれよと、極東に住む平凡なアジア人は思います。だって、略されたら、辞書でひけないじゃないの~。

    >でも人の演奏はできるだけ聞かないほうがいいですよ

     キング先生に言われましたが、私もそう思います。この曲は本当に歌い手に任されている部分が多い曲だと思いました。

    >人の演奏(やカラオケ)に合わせているとうまく音楽が流れないです

     今、それが身にしみてます。今回ほど、ピアノが弾けないことが、つらく感じたことはありません。ピアノを聴いているだけで、そう感じるのですから、曲の部分まで聴いたら、本当に他人の演奏にしばられてしまうと思いました。

  5. 私、イタリア古典歌曲を伴奏しながら歌ってましたよ…って、それは私がピアノ科だからか。
    というか、私が受けた副科のレッスンは、私ともう1人の生徒さんがコンビで、互いに伴奏をし合っていたので、私が「アマリッリ」をやってるときは、相方は自分の曲と「アマリッリ」の伴奏をやってて、彼女が「すみれ」をやってるときは、私が自分の曲と「すみれ」を伴奏しながら歌ってたという練習の仕方でした。(同じピアノ科の子なので、一応、あわせる時間もあった)

    同期の声楽の子で、ピアノから代わって来た子は伴奏を自分で弾きながら練習していましたが、そういう子は結構少なかった。男子なんて「音とって、たのむ」なんて…アンタの持ってるの、採用試験用の「赤とんぼ」なんですけど、っていうこともありました(笑)

    ところで、ドレスってどんなのでしょうか。
    私は発表会でドレスを着た経験が皆無なんですよ。師匠の発表会では、後輩たちもみんな黒ノワンピースばっかりだし。4月の発表会はどうしようかなぁ。ドレス持ってないし、レンタルっていきなり検索するとウェディングなんで、ちょっと違うし…

  6. すとん より:

    >ことなりままっちさん

    >男子なんて「音とって、たのむ」なんて…アンタの持ってるの、採用試験用の「赤とんぼ」なんですけど、っていうこともありました(笑)

     さも、ありなん。女性は小さい頃からピアノをやっている人が多いでしょうが、男性はいくら音大希望者と言えども、ピアノが苦手~って人はたくさんいますからねえ…。「受験前の1年間だけ集中的にピアノをやっただけ」と威張っている(?)歌手の方も知ってます。

     ちなみに、ピアノがほとんど弾けない音楽の先生(!)という方も知ってます。ちなみにその方も声楽出身です。

     ロックバンドとかブラバン経由で声楽科を希望する人がいるのも、男の世界ですから!

     それはともかく、やはり女性はドレスに興味シンシンなんですかね? たぶんまた断られるだろうけれど、今晩、また妻と画像公開の交渉をしてみますが…期待しないでください。

    >レンタルっていきなり検索するとウェディングなんで、ちょっと違うし…

     いえいえ、結構正解ですよ、結婚式で着るとちょうど良い、フリフリのハデハデなんですよ、声楽の場合は。ま、一応“ステージドレス”という範疇に入るみたいですが…。

     ネットでググるなら「声楽 ドレス 発表会」でググると、それっぽいのがたくさんヒットします。中にはレンタルするよりもお手頃な価格のドレスもチラホラあります。

     ちなみに私のタキシードも、普通(!)のタキシードだと高いので、声楽家用または音楽家用のタキシードを物色してます。結構、私のサイズにもおサイフにも優しいものがあるんですよ。私の衣裳に関しては、購入したらそれなりに情報は流すつもりですが…誰も男物のタキシードに興味はないか!(笑)。

     妻のドレスは、オークションに出品して販売しているような、小規模なドレス屋を(それこそネットオークションで)見つけて、メールで直接交渉して、自分の好みのドレスを購入したらしいです。なかなかのやり手です。

  7. めいぷる より:

    >大人なので、力の及ばない部分は、お金で解決してます。うわー、いやらしいわあ…。

    思わず爆笑してしまいました。良いんですよ、財力のある大人の趣味なんですから(笑)

    私も「この曲をやる」と決めてからは(この時点で耳にしているので)譜読み出来るまで(すとんさの使うのと違う意味で、、、、音を拾えて、実際にどう表現しようと決めるまで)は一切他人の演奏を聴きません。自分がこーしたいという確信を持ったら、聴き倒します(笑)

    でもさぁ、フルート曲なんて世間一般から言えばマイナー過ぎてCD捜すのも難儀。。図書館で借りるなんて不可能な訳で、大概はムラマツか銀座山野←行ったら最後「CDだけじゃ帰って来れない」(爆)  月1枚余分に買ったと思おう…と、ナクソスにも入会して、、聴き溺れて(笑)います。 

  8. すとん より:

    >めいぷるさん

     発表会なので、音源を聴いて、耳コピーで「とりあえず歌えればいい」と言うものではないと覚悟を決めています。と言うよりも、発表会を一つのチャンスと考えて、一つの曲と真剣に取り組むという勉強をしようとの覚悟と言った方がいいかな? とにかく、今の私はそんな気分。

    >音を拾えて、実際にどう表現しようと決めるまで)は一切他人の演奏を聴きません。

     もちろん、めいぷるさんとは、程度やレベルは違いますが、私もそんな感じかな。聴いてしまうと、無意識にマネてしまうのが、怖いです。これで行く!と決めたら、そこから私も聴き倒すことにします。たくさん聴けば、ある特定個人のコピーにならずに済みますからね。

    >大概はムラマツか銀座山野←行ったら最後「CDだけじゃ帰って来れない」(爆) 

     私もそこに行ったら、万札が必ず飛びます。困ったものです。

  9. Cecilia より:

    ドレスのアップありがとうございます!
    (奥様、ありがとうございます!頑張ってくださいね~♪)
    とても素敵な色で大人の雰囲気ムンムンですね~。
    こういうドレスならサティとか歌って欲しくなりますが・・・。
    そういえば以前母娘3人分ドレスを買ったことがありました・・・。(遠い目)
    http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2006-03-26

  10. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >こういうドレスならサティとか歌って欲しくなりますが

     …サティ? SATY? なんでスーパーマーケット?

     ?
      ?
       ?
        ?
          ああ、そうか、Satie、エリック・サティか!

     フランスの作曲家で「ジムノペディ」とかの作曲家のサティか!

     ああ、驚いた。何しろ、ウチから一番近くのスーパーがサティ(SATY)なもんで、なんでドレス着てスーパー行かないといけないのか、一瞬、頭の中が錯乱しました。はい。

  11. みるて より:

    ドナウディの「ああ、愛する人の」はわたしも歌いました!
    懐かしいなぁ。
    ドナウディはほんとうにロマンティックですよね。
    特にこれはすとんさんがおっしゃるようにテンポがゆれますが、
    そこはぐっとがまんして
    初期の練習は「インテンポ」ですよ。
    メトロノームで一定のテンポで、音程はつけず、リズムだけで「歌詞を音読する。」といいですよ。
    作曲家ってすごくって、言葉のイントネーションに近い音程で曲を書いてくれていますので、歌ってはいけないならば読む練習を「インテンポ」でたくさんするの、お勧めです。
    繰り返していると言葉の意味にリズムがあってくる。大事な単語はテンションがちゃんと置いてあるので面白いですよ~。
    わたしはずーっと
    「歌うときの練習」と「歌わないでする練習」の方法をもらっています。
    よろしかったらお試しくださいませ。

  12. すとん より:

    >みるてさん

    >メトロノームで一定のテンポで、音程はつけず、リズムだけで「歌詞を音読する。」といいですよ。

     いわゆる“リズム読み”と言う奴ですね。これは大切な練習だと知っていながら、ついついやらないで済ませてしまう練習です。だって、歌わないんだもん。読むだけなんだもん。つまんないんだもん。

     でも、合唱団に行くと、必ずやらされる練習の一つでして、その効果は知らないわけではないので…やるかな。何しろ、歌うの禁じられているから(笑)。

     リズム読みと呼吸の練習は、大切な練習と知っていながら“歌わないのでつまらない”という理由で、ついついサボりがちなんですが…あんまり手持ちぶさなので、最近、呼吸の練習はぼちぼち始めているのですが、ええいついでだ! リズム読みもやっちゃえ!

     みるてさん、グッドタイミングなアドバイスをありがとう。

  13. みるて より:

    >歌わないんだもん。読むだけなんだもん。つまんないんだもん。

    ふっふっふ。
    「つまらない」っていえなくなる(たぶん最初は)リズム読みもご提案しましょう♪

    O del mio amato ben perduto in canto!
    とリズム読みしてから
    O e ioa ao e e uo i aao
    と母音だけでリズム読みどうぞ!

    最初は「つまんない」と思う暇はないかと思います☆
    これ後でメロディーにしたときにレガートがつくりやすくなる練習。
    さあがんばって子音飛ばして読んでみて下さいね♪

  14. すとん より:

    >みるてさん

     うへえ、子音飛ばしっすかあ~。ええと、ええと、これは、どこの合唱団だったけっかなあ…、一度やらされた経験がある~。私、頭が堅いせいか、これ、実は、とっても、に・が・て(はぁと)。

     子音があると、簡単なのに、子音を飛ばすと、なぜかできなくなる…。不思議、不思議。

     そう言えば、キング先生も時折ポロッと「母音だけで歌ってごらん」と言って、歌わせていただいたことがある。あれやると、その直後、不思議とフレーズのつながりが良くなり、取りづらい音程も取りやすくなるんだよね。

     母音だけでリズム読みをしたり、母音だけで歌ったりするのって、大切なんだろうなあ。

     ひとまず、今晩から、母音の有無の2バージョンのリズム読みをぼちぼちやることにします。

     おもしろい、練習方法を教えてくださり、感謝です。

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