声楽のレッスンの続きの続きです。
昨日の記事の最後に「正直、イタリアオペラのアリアは、当分歌わなくてもいいかなって思うほどにはなっています」と書きました。その翌日にこんな事を書くのもあれでしょうが、今回のレッスン曲は、ドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」のアリア「Quanto e bella/なんと彼女は美しい」です。つまり、今からイタリアオペラのアリアを歌います。
まったく、言動不一致だ(情けない)。
でもまあ、自分で選曲したにも関わらず、レッスンでこの曲を歌うのは、それほど乗り気ではないのは本当です。もっとヘンデルの「Where’er you walk/あなたがどこを歩くとも」を歌いたかったな。残念。
と、グチったところで、前向きに頑張りましょう。なにしろ、このドニゼッティのアリアは発表会で歌うんだから、しっかり学んで、きちんと歌えるようにならないといけません。
さて、通して歌いました。いやあ、しんどい。なんか、とってもしんどい。この曲、私には重いのかな?
で、先生にその事を言ったら、この曲はそんなに重い曲ではないし、私の声に対しても、重すぎる曲ではないとの事。曲に重さを感じるのだとしたら、それは発声の問題で、重く歌いすぎているのが原因ではないか…との事です。ってか、以前の私のように、自分の持ち声以上に重い声で歌っているので、まずはそれを直しましょうって事になりました。
とにかく、発声が力ずくで乱暴になっているんだそうです。イタリアオペラだからと言って、声をひけらかしたり、立派な声で歌ったり…なんて事をする必要はないのです…が、どうしてもイタリアオペラのアリアって、普通に歌えば、普通に声をひけらかしたくなりますよね? 立派な声で歌いたくなりますよね? だって、そういうふうに作曲されているじゃない? だって、だって、そういうスタイルの音楽でしょ?
…なんて言い訳していちゃダメなんですよ。イタリアオペラにおける音楽スタイルは横に置き、今は丁寧にテクニカルに歌っていかないといけません。せっかくここまで学んで積み上げてきたものが、この曲を歌う事で壊れてしまうのです。それはマズいよね。
イタリアオペラのアリアだけれど、あたかもヘンデルの曲のように、あたかも宗教曲かのように、丁寧にテクニカルに軽い声で歌わないと、発声が壊れてしまうのです。うう~む。
本音で言えば、例え発声が壊れてもパパーンと歌いたいのです…が、それじゃあ歌を習っている意味が無いので、今はその本音を仕舞っておきます。丁寧に、テクニカルに、軽い声で歌うように心がけましょう。
特に高音部は、勢いにまかせて歌いたくなりますし、今の私なら、勢いにまかせも歌えないわけじゃないのだけれど、勢いは封印して、テクニカルに行きたいです。息の勢いだけで高音を出すのではなく、しっかりノドを開いて伸ばして、高音を出せるように持っていきたいです。
発声練習の時にも言われたけれど、しっかり歌おうとして、ノドを開くと、下にばかり開いてしまう癖があるので、ノドはなるべく上に向けて開けるように気をつけて歌いましょう。音が跳躍する箇所がいくつもあるけれど、それも勢いでエイヤーと出すのではなく、ポルタメントをかけるつもりで、丁寧に滑るように高音へ上がって出すようにしましょう。
キング先生のところで歌っていた当時のようなやり方ではなく、丁寧に手順通りにテクニカルに歌うんです。その歌い方で、発表会に持っていくのです。頑張りましょう。
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