声楽のレッスンの続きです。
ドニゼッティの後は、しばらく妻が発声練習をしました。その後、ヘンデル作曲の「陽気な人、鬱ぎの人、穏やかな人」の二重唱「As steals the morn upon the night/暁が夜に忍び込み」のレッスンとなりました。この曲は、今回が初めてのレッスンです。
いやあ、この曲は難しいです。自宅で練習していても、なんかうまくいきません。なので、早々とレッスンで取り上げてもらって、先生と一緒に曲を作ることにしてみました。
まずは最後まで通して歌ってみました。
とりあえず、途中で止まることなく、最後までは通りましたが…いやあ難しいです。細かいところをたくさん落としながら、途中で何度も辻褄合わせをしながら、ボロボロになりながら、ようやく最後までたどり着いたという感じです。
なので、一度通した後は、細かく直しながら、返しました。リズムのズレや音程が外れてしまう箇所、出入りの確認など、本当に細かなところを一つ一つ丁寧に見直しました。
私に関して言えば、私は自分がメロディを歌っている箇所には、迷いがなく、堂々とちゃんと歌えているそうですが、ハモリに回った途端に、挙動不審になるそうです。ちなみに、自覚はありありです。
いやあ、だって、私、ハモるのイヤだもん。他人の歌を支えるのは生理的にイヤなんだもの。他人に私の歌を支えてもらったり、ハモってもらったりするのは歓迎なんだけれど、他人を支えたり、ハモるのは、ほんと性に合わないんだよね。
だけど、今回は勉強だから、覚悟を決めてやっています。妻に言わせれば「そんなにイヤならやらなきゃいいじゃん」って言いますが、私的には「イヤだからやらない」はアリでも「イヤだからできない」は無しなんです。イヤだと胸を張って言えるようになるためにも、しっかりできるようになりたいのです。で、できるようになった上で「イヤだからやらない」と正々堂々と宣言できる漢になりたいのです。
まあ、勉強のためなら、好きだ嫌いだとは言いたくないのです。これでも、向上心の塊なんだよ。
とにかく、ハモリパートは挙動不審になりがちなので、一つ一つ音を確認しながら歌っていきます。
声の音色もメロディを歌う時と、ハモリを歌う時は、変えていった方が良さそうです。メロディを歌う時は、少しトンガリ気味で音程の幅の狭い声で歌ってもよいのだけれど、ハモリを歌う時は、丸い声で音程の幅の広い声…つまり、包容力のある声で歌った方が結果が良いのです。そのためには、自分の歌声の音色に注意を払いながらも、今歌っている箇所はメロディなのか、ハモリなのかを意識し続ける事が大切になります。
とにかく、二重唱はハモリが大切なので、常にデュエット相手の声やピアノの音を聞きながら、ハマる声で歌っていけば、大きな失敗なく終えることでできると思いました。
後は、途中で事故が起きた時のリカバーの対処方法を身につけることです。一般的には、伴奏ピアノを聞くことでリカバー出来るのですが、この曲は、ピアノが歌とは別の旋律を弾いている事が多くて、あまり歌の助けにならないのが、困ったところです。
あと、ヘンデルなので、バリエーションを自分たちで加えて歌うことができますが、ソロ曲ではなく、ハモらないといけないので、今回は極力バリエーションを加えずに、楽譜通りに歌っていきたいと先生に伝えました。先生もそれがいいでしょうと言い、ピアニストさんにもあまりバリエーションを加えずに演奏してもらうようにしましょうと言ってくれました。なにしろ、ヘンデルですから、ピアノも楽譜通りに弾かなくてもいいんですよね(おぉ!)。
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