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近くでやるなら、教えてくださいよ、お願いします

 声楽のレッスンに行ってきました。

 「そろそろF先生の“アンドレア・シェニエ”だね…」と妻と話しながら、Y先生の教室に向かっていました。自分のコンサートの告知など、ほとんどしないY先生なんですが、珍しく、奥様のF先生が東京で“アンドレア・シェニエ”を歌う(それもヒロインのマッダレーナ)のです。せっかく、オペラに誘っていただけたのに、その日はどうしても外せない仕事が入っていたので、泣く泣くお断りをしつつも、オペラの成功を祈っている私たちでした。

 それにしても、Y先生は、毎日のように、あっちこっちで歌っていて、コンサートもバリバリやっているのに、ご自分が出演されるコンサート情報を、ほとんど私たちにくれません。「先生のコンサートにも行きたいので、情報をくださいよ」と言っても「心配しなくても、チケットは売れているから、気にしないでください」と言われちゃいます。別にチケットの心配をしているのではなく、純粋に先生のコンサートに行きたいだけなんだけれどなあ…。

 「アンドレア・シェニエ…行きたかったなあ」と話しながら、お教室に入ったところ、何やら見慣れぬチラシがありました。

 「先生、このコンサートはなんですか?」

 「これですか? これは今度、私がプロデュースした、オペラとバレエのコンサートのチラシなんですよ」 …って、もうすぐじゃん。おまけに、県内じゃないですか? それにオペラとバレエが一緒に楽しめる? これは行きたい…けれど、残念。もうすでに別のグループのチケットを買っちゃったよ。

 その別のグループとは、イル・デーヴです。

 先生のコンサートには行きたいのだけれど、イル・デーヴのチケットを、すでに買っちゃいました…って言ったら「イル・デーヴ、いいよね。それなら、イル・デーヴに行くべきでしょ! アオちゃん(バリトンの青山貴氏)、すごいからね」と即答されちゃいました。いやいや、イル・デーヴも素敵だけれど、事前に先生のコンサートの情報を入手していたら、そちらを優先したってばサ! まったくもう、商売っ気がない…というか、チケットは事務所がきちんと売りさばいてくれるから、生徒さんたちに販売しなくてもいいので、のんきにしているというか…。

 私、Y先生の生徒になる前からY先生のファンなんだよ。ファンとしては、自分のひいきの歌手のコンサートに行きたいじゃないですか! まったく、もう。

 「次に近場でコンサートをする時は、ぜひ教えて下さい」とお願いしましたが、どうにも返事が上の空なY先生でした(汗)。まったくもう。

 さて、レッスンです。

 まずはハミングの練習から。1音ごとにノドを開いていく練習しました。イメージ的には、1音ごとに音の置き場所を上へ上へと移動させていく感じです。スタート地点が、すでに軟口蓋の上なので、ハミングしていても、気持ちいいです。キング門下時代のハミングは、もっと下の口腔内でハミングしていたので、歯やクチビルが振動して、なんか気持ち悪かったのですが、今は振動箇所のスタートが鼻になっているので、そんなに不快ではありません。

 そうやってハミングでノドを開けたところで、発声練習に移りかわります。ハミングをした場所で声を出す練習をしました。やり方は、先ず最初はハミングをし、そこからクチを開いて声を出すというやり方です。“m~ア~”ってイメージです。つまり、声(母音)の前に、子音(この場合は“m”)を先に発声し、子音で音程を取ってから歌いましょうってやり方です。これ、結構大切なテクニックみたいです。

 とにかく、ハミングから自然な流れで声を出す事で、しっかりとノドを開いて歌うわけです。ちなみに“ノドを開く”とは“腹筋をクイッと入れる”事と、ほぼ同義であると考えて差し支えありません…ってか、しっかり腹筋で声を支えないと、ノドは開かないってわけです。ですから、歌う時に腹筋をあまり使っていなかったキング時代の私は、ノドも大して開いていなかったという結論になりますわな(笑)。

 とにかく「声は腹筋で出す」という簡単な事が、最近、ようやく分かりかけてきた私です。“腹筋で出す”とは、腹筋を胸郭の内部に向かって引き上げ、背筋を臀部に向けて落としていく事で、声帯をひっぱり横隔膜を活性化させて声を出す事ですね。決して、お腹を固めて声を出しているわけじゃありません。

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コメント

  1. だりあ より:

    イル・デーヴ、日本では、本家のディーヴォをしのぐほどの人気が出てきたそうですね。本家の四人は超イケメンさんでちょっと近寄りがたいけど、こちらの方たちは親しみやすい優しい感じがしますよね。一昨年だったか昨年だったか・・本家のコンサートを聴いてきた友達は、コンサートの感想を語る目が[E:lovely]になっていましたけど、こちらの四人さんでしたら、きっとこんな感じ[E:delicious]と[E:happy01]でしょうか。
    すとんさんはきっとこの四人のどなたかに似ていられるのではないかなあ・・・と想像していますが、当たらずとも遠からじでしょうか。

  2. アデーレ より:

    イル デーヴも人気だし、レジェンドはキャーキャーものの人気だし、あと、琵琶湖四大テノールさんたちも楽しいですよね?琵琶湖テノールさんたちは、かなりふざけるから、本当、楽しいよ〜〜!!大好きだわ!

  3. すとん より:

    だりあさん

    >すとんさんはきっとこの四人のどなたかに似ていられるのではないかなあ

     …ってか、メンバーの中に入っても、遠目だとバレないと思います(笑)。みんな、ふくよかだから、似たような体型、似たような背格好、似たような風貌をしていますから(大笑)。

    >本家の四人は超イケメンさんでちょっと近寄りがたいけど、こちらの方たちは親しみやすい優しい感じがしますよね

     …ってか、本家のコンサートのチケットは、なかなか買えませんし、買えても、ものすごく遠い席になっちゃいます。バチモンの方は、簡単にチケット買えますし、結構良い席で見れますし、何と言っても(本家と比べると)安いのでお勧めです(笑)。あと、本家はマイクを使って歌いますが、こちらのバチモンの方は、生歌ですからね。生歌好きにはたまりませんよ。

  4. すとん より:

    アデーレさん

     妻はエスコルタが好きみたいで、一時期はおっかけのような事をしていました(笑)。私は青薔薇海賊団が好きだな。オペラ歌手による、男声声楽アンサンブルって、実はたくさんあるみたいですね。

    >琵琶湖四大テノール

     噂には聞きますが、実物はまだ拝見できてません。関西系の歌手さんは、こっちではなかなか聞けないのが残念です。

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