声出しとは、練習とか本番とかの前に、発声をする事で、私は“声の準備体操”ぐらいに考えていますので、運動前に行う準備体操程度しかやりません。
例えば発表会等の舞台で、いきなり人前で歌うような時は、舞台に上がる前に、事前に声を温めておく必要があります。だから声出しは必要だと考えていますが、あくまでも、声が温まれば良いので、本番前に、せいぜい10分ぐらい?しかやりません。それも割と軽めに…です。
量的にも時間的にも、あんまりたくさん声出しをしてしまうと、声が減ってしまい、本番で歌えなくなってしまうからです。
あと、前日とか直前とかのリハーサルとかゲネプロとかの時には、あまり本気を出して歌わないようにしています。と言うのも、そういう時に、うっかり本気を出して歌ってしまうと、本番の時に声が無くなくなってしまい、ひどい目にあった事があるので、なるべく声を温存して歌わないように心がけています。と言うのも、声帯は疲れやすくて回復しづらい器官ではないかと、私は考えているからです。
昔っから「ノドが強い」と言われてきた私でも、こんな感じです。歌う時は、極力声を消耗しないように、常に考えているし、先生からもそういう指導を受けています。
だから、かつて合唱をやっていた時に、2時間も3時間も歌っていた事が信じられません。もちろん、合唱だからずっと歌い続けていたわけではなく、時間的には、休み休み歌っていたわけだけれど、それでもそんなに長時間歌えた事にビックリしてしまいます。
キング先生時代は、レッスンの時に5~10分歌えば、声が疲れてしまい、休憩せざるを得なかったし、休憩が当然とされていました。今では、レッスン中の休憩は不要なほどには歌えるようになりましたが、それでもレッスンと本番とでは、声の消耗スピードが全然違うので比較になりません。やはり本番では声を温存しておかないと、マズイと考えています。
なので「声出しは必須なのか?」と言われれば「温める程度には必要だけれど、それ以上はいらないと思います」と答えます。と言うのも、合唱時代の事を考えると、声出しって言うと、結構な長時間、声を出しているようなイメージがあるからです。何十分も声出しをするのが当然な人たちに「声出しは必須だよね」と答えると、なんか大変な事になりそうだなって思うからです。
声出しは…軽めに、せいぜい10分もやればいいんじゃないの? むしろ声を出すよりも、ハミングで響きの確認をしたり、息を流して呼吸筋を刺激したりするようが、よほど有益ではないかと思うくらいなのです。
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