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始めていてよかった

 何の話かと言えば、当然、趣味の話です。
 私は元々音楽が好きで、特に演奏が趣味でした。若い時はバンドをやったり、アマチュア合唱団に所属したりしていました。でも、年を取って、仕事が忙しくなると、段々音楽から遠ざかるようになり、いつしか音楽は聞くだけになっていました。
 たぶん、何も無かったら、そのまま、演奏無しの“音楽鑑賞”だけが私の趣味になっていたと思います。
 40代の半ばに一念発起して、音楽趣味、特に演奏を再開しました。まずは合唱ですが、これは早々に挫折し、そのまま声楽に移行しました。その後、フルートを始め、ヴァイオリンやピアノにまで手を伸ばしましたが…そんなに手を広げてはやり切れるわけもなく、仕事が忙しくなってきた事もあり、結局、器楽系はすべてお休みしてしまいましたが、今でも声楽は続けています。
 ちなみに合唱を挫折した理由は…「歌が下手すぎる」「声がデカすぎる」「生意気すぎる」等が理由です。まあ(今でもそうだけれど)当時は、そもそも歌がさほど上手ではないのに、ブランクが有り過ぎちゃって「下手くそ!」と言われて、放り出されても仕方なかったと思ってます。アマチュア合唱団って、今も昔も、歌の勉強をする場ではなく、歌える人たちの親睦会だからね。仕方ないっす。今なら、さすがに歌が下手すぎて追い出されるって事はないだろうけれど、ますます声はデカくなっているし、生意気さには磨きがかかっているので、やっぱり合唱団には入れてもらえないだろうと思ってます。
 閑話休題。何だかんだ言っても、声楽は15年程続いてます。私もアラカンで、そう遠くない将来、隠居する予定です。隠居した後も、声楽はやりたいと思ってますし、時間と経済的な余裕があれば、フルートやヴァイオリン、ピアノも再開したいと思います。混ぜてくれるなら、合唱団やロックバンドだってやりたいのよ。
 そんな戯言が言えるのも、若い時に演奏趣味をカジッていたからです。特に声楽は、今も継続しているから、おそらくこのまま継続するんじゃないかなって思ってます。
 15年前に一念発起してよかったと思います。
 仮に、15年前に一念発起せず、ただただ仕事に邁進して、趣味の無い生活を送っていたなら、隠居した時に音楽趣味を始められただろうか…と想像すると、まあそりゃあ無理だよなあと思います。
 まず精神的に無理かな? あの頃なら新しい事にチャレンジする前向きな気持ちがあったけれど、この年になって感じるのは…今から新しい事を始めるのって、かなり精神的なハードルが高いです。他人はともかく、私は基本的にオタクだし、非社交的だし、保守的だし、頑固だし、面倒くさがりだし、例え趣味であっても、今から演奏や歌唱の世界には飛び込めません。
 だいたい、カラオケですら、最近は行くのが億劫だなって思うんですよ。それなのに、声楽のレッスン? 合唱団の練習? ありえないよね。楽器に至っては、まず楽器店に行くのが億劫なので、楽器の購入がありえませんし、楽器が手元になければ、演奏趣味には飛び込めませんって。
 つまり私の場合、すでに音楽趣味を始めているので、その継続ならできるけれど、今から音楽趣味のような面倒な趣味を新しく始める精神的なエネルギーは無いって事です。
 だから「始めていてよかった」んです。もし、あの時、一念発起していなかったら、私は楽しみの無い隠居生活を始めなければならなかったわけです。
 昔の私に感謝…だな。

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コメント

  1. ショウ より:

    こんにちは
    器楽も習っていて、今は声楽のみ続けているとのですが、やはり声楽がすとんさんは1番好きですか?
    僕も非社交的なので、合唱で皆と練習するというのも苦手なので、声楽の個人レッスンは好きです

  2. すとん より:

    ショウさん
     結論から言えば、声楽が一番好きなんだろうと思いますが、これは好き嫌い以前に、私にもコンプレックスがあって、そのコンプレックスが声楽を続けさせているのだろうと思います。
     私の音楽演奏趣味は器楽から始まって、子どもの頃は器楽ばかりやっていました。だから、単純な好き嫌いで言ったら、やっぱり器楽が好きだし、それもポリフォニーな楽器が好き(ピアノとかギターとか、自分で和音を奏でられる楽器)なんです。才能があったら、指揮者をやりたいタイプの人なんでしょうね。
     私も非社交的な人間ですが、社交的な人間に擬態するくらいはできるので、何とか合唱団に混じる事はできます。好きなモノのためには、割と我慢できるタイプなのです。

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