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低い声はどこまで出るのか?

 バスとかバリトンとか、いわゆる低音歌手の人たちって、かなり低くて太い声が出ますよね。良い声だなあって思うし、男性歌手としては憧れちゃいますよ。私の声は細いし高いし…。
 実際私の場合、低い方はどこまで出るのかと言うと、ギリギリAまでです。Aと言うのは、ト音記号で五線の下に二本加線したAです。もちろんテノールだから、実音的にはその1オクターブ下になるわけですけれどね。そこがギリギリの低さです。そこより半音でも低いと、もう声にはなりません。
 そのAだって、実際に発声する時はかなり大変です。だいたい私が楽に発声できるのは、五線譜の下に引っかかるEぐらいまでだもの。そこから下は、ちょっと覚悟と言うか、気合を入れていかないと、なかなか声にはなりません。DとかCとかは、歌でも使うけれど、気をつけないと響きが下に落ちてしまう…と言うか、かなり気をつけてても響きが落ちがちですし、BとかAとかになると、もう響きの高低なんて気にしちゃいられません。それくらい自分にとっては低くて厄介な音です。
 私が苦労しているEとかDとかCの、1オクターブ下の音で歌っているバスの人たちって、いやあ、私とは持っているノドが全然違うんだなあって思います。たぶん声帯の長さが倍近く違うんだろうなあ…うむ、尊敬の対象です。
 ちなみに、高い方の限界は、五線譜を上にはみ出したA♭まで…というのが今の現実ですから、私の音域はA~A♭の約2オクターブって事になりますね。まあ、2オクターブの音域があれば、移調さえすれば大抵の歌は歌えるよね。贅沢言わなきゃ不足は無いよ。

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コメント

  1. 如月青 より:

    低音って悪い意味で力が入らないからつらいですね。
    私の音域もだいたいすとん様と同じくらいですが、gから下は口先でごまかしてしまいます。
    先日から練習しているベートーベンの合唱は、高音部がとち狂って高音続き(prestでe2からa2の目まぐるしい動きが数小節のあと、g2のロングトーンをろくに休符なしで3回繰り返し、曲の終わりまでそれが数回続く)でさすがに声がカスカスになり、先生から今回はムリしないで低音部にしなさい、と。
    ソロの先生だとチャレンジさせるところですが、合唱は練習時間限られてるし、人迷惑なことはできないので、それもそうだ、と低音に回ったら、これが低い。
    cからgの音域のフレーズが延々続き、ロングントーンでやっと歌いやすいbからe2に入った、と思っても始めの発声がふにゃふにゃなので、うまく乗れない…
    私の場合、外見は全く低音部で、声帯も長いはずですが、声質と体形はあまり関係ないようです。

  2. すとん より:

    如月青さん
     ベートーヴェンは歌の分からない作曲家ですから、歌手の都合など全くお構いなしで作曲をしちゃってます。きっと、歌手とヴァイオリニストの区別がつかないんだと思いますよ。
     私はおそらく、第九がなければ、一生ベートーヴェンなんて歌わないだろうと思ってます。さすがにアマチュア歌手としては、第九は避けて通れないので、たまに涙を飲みながら喜々として歌っているわけなんですが…ほんと、罪作りな作曲家だと思います、ベートーヴェンって、お人は。

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