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発声って難しい

 この話はまだ昨年の話ですが…声楽のレッスンに行ってきました。
 すでにお休みに入ってからのレッスンでしたので、普段と比べると、格段に歌ったり喋ったりという動作をしないままでレッスンに入ったという事もあって、レッスンになっても私のカラダはほとんど動いていなかったようです。いや別に、それでも日常生活では何の不便もないのだけれど、歌を歌うにはあれこれ足りないって話です。
 ですから、レッスンでは、まずはカラダ(腹筋)を動かす事から始めましたが、これまた動かないんだな。で、意識して動かそうとしても、なんか神経と腹筋のつながりが悪くなっているせいか、あんまり上手に動かないのです。
 それでも頑張っていたら、少しずつ神経がつながってきて、ようやく動き出したら、今度は、そこから響きを常に上に保つようにする事を求められました。腹筋が動けばいいのではなく、腹筋が動く事が最低条件なわけです。
 で、響きを上に保ったまま歌うようにしました。
 響きを上に保つためには、以下の2点に注意をします。
1)腹圧を高くする。
2)上あごを上に上げる事を意識的に行う。
 腹圧は瞬間的に高くするのでは、常に高くした状態をキープしていきます。常に少しずつ圧力を掛けていくのです。ですから、腹圧は上に掛けると同時に下にも掛けていきます。そうやって、上への圧力と下への圧力を均衡させながら歌っていくのです。
 上アゴを上に上げる(“上”という字を同じ句の中で3回も使っている、典型的な悪文でごめんなさい)のは、私、苦手です。まだうまくコツがつかめないのです。「口の奥を開ける」と同義になりますが、見えないだけに意識的に上手に上アゴが上がんないんですよ。どうしましょ?
 てなわけで、以上の事に注意していきます。
 その他にも注意点はあります。
 決してノドから声を出さないように気を使います。実際の声はもちろんノドから出るんだけれど、ノドは息を通す時に振動するだけで、息を通す動力源にしちゃいけないのです。息はあくまでも腹圧で押し出すものであって、ノドはその息が通過する時に振動するものであって、ノドで息を吐き出しちゃいけません。分かっちゃいるけど、難しいのです。
 腹筋は直線的に動かすのではなく、円運動でもしているかのようなつもりで動かします。私のイメージでは、ロータリエンジンをお腹で回しているような感じになります。腹筋をぐるんぐるんと回していくのです。
 また、母音が変わっても響きが下がらないように、各母音ごとに発声練習をしました。やっていく中で、私の場合「ア」の時に響きが落ちる癖があるようです。どうも「ア」の時に、下アゴが下に落ちるようなのです。そこがちょぴりダメなんだな。
 そんな自分のまだまだダメな部分を見つめながら、発声練習をしていったわけです。

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コメント

  1. kyonzy より:

    私、こう見えて上アゴを上に上げるの得意です(^^)
    なんなら、喉◯ん◯んも曲げられます。
    これは、昔2時間ほどかけて合唱練習に通っていた頃、あまりに時間がかかるので、信号で止まる度に鏡を見て練習したためです。
    所詮、筋肉ですから練習で出来るようになると思いますよ(^-^)

  2. すとん より:

    kyonzyさん
     そう言えば、昔、合唱団にいた頃、手鏡でクチの中を見ながら、スプーンで舌根を押さえて、口蓋垂(いわゆる喉◯ん◯ん)を持ち上げるという運動をやった…というか、やらされていました。そうか、あれはそういう事だったのか?
    >所詮、筋肉ですから練習で出来るようになると思いますよ(^-^)
     そうそう、筋肉は何歳になっても鍛えることができる部位ですからね。諦めなければ、必ずできるようになるのが筋肉です。私も、弱音は吐いても、諦めずにトライし続けるしかないようですね。頑張ろう。

  3. ショウ より:

    最近新しい先生に声楽を習い出したんですが、まさにこれ言われます。
    上顎を上げて。これもうさっぱりわかりません。参りました。
    吐くように、あくびするようにとも言われましたが、さっぱりです。
    すとんさん的に上手くいった時のイメージって何かあったりしますか?

  4. すとん より:

    ショウさん
    >すとんさん的に上手くいった時のイメージって何かあったりしますか?
     無いです。って言うか、あくびとか嘔吐とか色々言われるし、それらのイメージに納得もしますが、なんかうまくできません。あくびをイメージしたら、ほんとにあくびが出ちゃうし、嘔吐をイメージしたらエヅキますって。なので、私はダイレクトに「軟口蓋を上げる」というイメージ…と言うか、そういう運動をするようにしてから、なんとか出来てきたような気がします。
     たぶん、多くの人にとっては「軟口蓋を上げて歌う」方が「あくびのクチで歌う」よりも難しいんだろうなあと思いますが、私はこちらの方がわかりやすいです。

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