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Eメカはいらない?

 先日のフルートレッスンの話。

 いつものレッスンは、いきなりアルテで始まりますが、今回はアルテは後回しで、まずはピアノと合わせる練習をしました。合わせると言っても、ピアノ伴奏で笛を吹くのではなく、ピアノの音でチューニングする練習(笑)。ピアノって、すぐに減衰しちゃうから、音合わせって難しいのよねえ…。オルガンとかフルートが相手なら簡単なのにネ。

 チューニングが終わったら、次はロングトーンです。ピアノのアルベジオに合わせて、ドーーーーとか、レーーーーとか吹くのです。まだ半音階には自信がないので、ハ長調のスケールで、低音のドから高音のソまで。なぜ高音のソまでかというと、そこまでしか運指を知らないから(大笑)。

 低音のソから始めて、一度下に下がって、ドまで行ったら、今度は上まで行く。高音のソまで行ったら、下まで下がって、また上がって下がってってのを、たっぷりやりました。

 とりあえず、全部の音は、特に意識せずとも出ます。問題は、音は出ればいいのではなくて、きれいな音で出さないとダメということ。「低音はいいですよ~」と誉めていただけましたが、高音はダメ。中音のラあたりから、キツめのパッツンパッツンな音になってしまいます。「高い音も低い音と同じ音色で吹けないとね…」だそうです。どうやら高い音になると、息の消費量が増えるのがダメな原因のようです。「もっと少ない息で音を出せるようにしてください。そうするとやさしい音が出せるようになりますよ」だそうです。あと「胸の息でなく、お腹の息でフルートを吹くと、きれいな高音が出ますよ」とのことです。

 息、多すぎ。息をきちんと支えて。

 ううむ、声楽レッスンでキング先生に注意されていることと、全く同じことを笛先生にも注意されてしまいました。つまり、根っこは同じってわけだな。

 あと「クチビルの力を抜いて」「アゴをやわらかくして」とも言われました。

 ふと気がつくと、アンブシュアがカッパ(カッパのアンブシュアの記事はこちら)ではなく、スズメになってました。スズメのアンブシュアってのは、上唇と下唇の両方に力を入れて尖らせて、その先にフルートを当てるアンブシュアです。もちろん私が命名したので、業界的には通用しません(笑)。スズメのアンブシュアだと中音&高音は出しやすいのですが、低音は何をどうやっても、全く出ません。おまけに音色がだいぶ硬くなるのね。たぶん、これってダメなアンブシュアだと思う…。

 スズメをやめて、カッパでフルートを吹くと、確かにやさしい音色になりますが…息をしっかり支えないと音が全然出なくなります。息を支えるために、しっかり背筋を使いすぎて…少し気持ち悪くなりました(ダメじゃん)。

 あ、そうそう。高音Eも別に意識することなく、ロングトーンできました。簡単に出ます…とは言いませんが、他の音と同じ程度の難しさですね。世の中にはEメカというのがあり、私も高音Eに、いわれのない不安を持っていまして、アゲハを買う時に笛先生に「Eメカは要りません」と言われても、心のどこにも不安がなかったかと言うと、それは嘘。ちょっとは不安な気持ちがありました。でも、案ずるより産むが安し? 手順を踏んで、息をお腹できちん支えてロングトーンをやってゆけば、どうにかなるみたいです。

 結局は、歌もフルートも、腹式呼吸が大切なんですね。

 ロングトーン練習の終わりには、宿題も出ました。それは…

   1)フルートは三オクターブ出るので、その範囲の音の運指をきちんと覚えておくこと。
   2)もちろん、半音階の運指もきちんと覚えておくこと。
   3)やさしい音が出るように、やさしい息で吹けるようにしておくこと。

 次回までにマスターしておかなければいけない、という類の宿題ではないみたいなのですが(それでも次回のレッスンまでには、運指の問題はクリアしておくつもり)、曲を始めたら、ここは高音だから…とか、半音階だから…とかいう言い訳は通用しないので、早めにその辺の事はマスターしておいてくださいね、ということです。

 やさしい音…ね。毎日少しずつ、がんばろ。

 で、その後、アルテの練習に入りました。アルテの話はまた明日。

コメント

  1. くろねこ より:

    Eメカ・・・私のも付いていません。
    確かに出しにくいけど、別に不便は感じていないですね~。
    次の楽器を注文中ですが、次の楽器もEメカなし。
    無ければ無いで大丈夫ですよね♪

    アンブシュア、本当に難しいですよね。
    私は口を横に引くクセがあって、そのクセを抜くのに苦戦しています。
    高音は、多分「スズメ」っぽく、思いっきり息入れてます。
    優しくて美しい高音Pをいつか出せるようになりたい☆
    それから、力強くてよく響く低音Fも吹けるようになりたいなぁ。。。
    今の私、高音は目一杯力を入れないと音が出せないし、
    低音は目一杯力を緩めてどろどろどろ~っと大量に息を流し込まないと音にならない。
    ホント、低音なんて1小節吹くだけで息を使い切ってゼェゼェ・・・
    難しいです。

  2. すとん より:

    >くろねこさん

     次の楽器を注文中…ということは、次はハンドメイド系の楽器ですか? あの手の楽器を普通の楽器店で購入しようとすると、数カ月から長い場合数年待つそうですから。気の短い私には、とてもできる事ではありませんが、そこが待てる人にとっては、とても楽しい期間なのだろうと思います。新しい楽器が早く届くといいですね。

     実は私、前の楽器もEメカが付いてなかったので、Eメカの有り難さを知らなかったりします(笑)。きっとあると便利なんだろうなあ…。

     アンブシュア…無くて七癖ですから、みなさん色々な癖があるんだろうと思いますし、案外一流のプロでも変な癖を持っていそうな感じがします。演奏技術なのですから、基礎を踏まえた上での結果オーライって事で、その癖で美しい音色を引き出せるなら、それは癖でなく立派な奏法って奴だと思います。私はオールウェーズ「すずめ」っぽいので、少しは口を横に引く癖を付けたいものだ思っているくらいです。

     低音は私も現状、一緒です。目一杯力を緩めてどろどろどろ~っと大量に息を流し込んでます。1小節どころか2拍が限界な私です。息の支えとアンブシュアの改良で治せることだろうとは思ってますが…。

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