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残念なことに忘れてしまいました

 いやあ、実に久しぶりのフルートのレッスンに行ってきました。いやあ、久しぶり。あんまり久しぶり過ぎて、フルートの運指も忘れるほどでした(マジです)。

 とにかく、姉様も交えてのロングトーン練習なんて、超久しぶりぶりぶりでした。それにしても、なんか私の音が今2つぐらいで、気持ち悪かったです。

 エルステユーブンゲンは19番。先生からは「暗譜してきた?」と尋ねられましたが「残念なことに(1回暗譜したのだけれど)忘れてしまいました」と答えました。いやあ、だってね、この曲。一度はちゃんと覚えたんだよ。暗譜演奏できるようにしたんだよ。でもね、練習をサボりすぎたら、忘れちゃったんだよ。

 声楽のY先生がおっしゃる「声楽は階段だけれど、器楽は坂道だから…」という言葉が身にしみます。声楽は階段状に進歩していくから、多少練習をサボっても現状維持がせいぜいで簡単に下手になる事はないけれど、かなり努力を重ねて練習をしつづけても、なかなか簡単に上達せず、上達する時は一気にドーンと進歩していくわけです。でも、器楽は坂道だから、練習すればするほど確実に上達していくけれど、練習をサボるとあっという間に坂道を下ってしまうわけです。現状維持なんて、あり得ない世界で、毎日毎日ガツガツと練習していかないと、あっという間に下手くそになってしまうって事を…今、実感してます。

 そう言えば声楽は、しばらく練習サボってても、再開すると、案外以前できなかった事が出来るようになっていたりする不思議な事がちょくちょくありますが、フルートはサボったらサボった分だけ下手になりますね…ってか、下手になってます。実に馬鹿真面目というか、積み重ねが大切なのが楽器演奏なんでしょうね。そういうところは、声楽とは全然違います。

 と言うわけで、エルステユーブンゲンの19番は忘れた程度で済みましたが、20番は全然吹けなくなっていました。やべーなー、おい。

 プチエチュードは15番でしたが、先生曰く「デタラメ」だそうです。酷評だね。

 まあ、とにかくフレーズが長くて長くて、途中でカンニングブレスを入れているつもりですが、それか全然カンニングじゃないから駄目なんだよな。でも、ほんと、一つのフレーズが長くて長くて、最後まで絶対に吹けないわけで、ほんと、困った困った。

 さて、雑談は、フルートフェスティヴァルの話。あれこれオフレコ話を聞きました…例によって、ここには書けないのが残念だけれど、プロの皆さん、フルートの啓蒙活動にほんと熱心なんだなって、私、感服しました。あと、やっぱり、この世界はアマチュアが支えているわけで、プロがいて、アマチュアがいて、そのアマチュアが演奏と鑑賞の両方を支えているわけで、やっぱクラシック音楽の業界って、閉じた狭い世界なんだなあって思いました(悪い意味ではないです)。こういうニッチな世界なんだから、思いっきり尖った方が面白いのになあ…なって思ったりして(ああ、無責任)。

 来週もレッスンに行きたいものです。その前に、自宅練習しないとね。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    > フルートフェスティヴァルの話
    > プロがいて、アマチュアがいて

    こちらは、某所でのフルートフェスティヴァルにキッカケも忘れましたが何故か参加したことがあります。
    そこではどの場合でも誰が上で誰が下か上下関係を決めつけるような雰囲気で、あまり音楽を楽しめる余裕はありませんでした。

    > 思いっきり尖った方が面白い

    どのあたりでしょうか???
    とても興味があります。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     フルートフェスティバルは県毎に開催されていますし、大元は一緒なのかもしれませんが、実際に運営されている方々は違います。なので、雰囲気等々は、それぞれで違うのかもしませんし、実際はどこでも、誰が親分かギスギスしているのかもしれませんが、H先生とそのお仲間一派は、誰が見ても親分さんの集団なので、そういうところは目に入っていないのかもしれません(笑)。

     あの先生、色々と浮世離れしているから…なあ。

     尖った方が面白いのは、もちろん人間関係って奴ですし、この部分は、ある若い人を念頭に書いた…かな? まあ、口ごもっておきます…ゴニョゴニョ。

  3. tetsu より:

    こんばんは。

    > あの先生、色々と浮世離れしているから…なあ。

    こちらの元師匠は以前も書いたかもしれませんが、
    「冷蔵庫が空っぽでも、部屋が真っ暗でも、フルートが吹ければ幸せ」
    と仰る方でした。
    こちらはベースは「下部構造は上部構造を規定する」とマジおもっているので、とても追いつこうとしても追いつけない別世界の方です。
    浮世離れしたいとおもってもこちらは全く浮世離れができません。

  4. すとん より:

    tetsuさん

     フルーティストという職業が、すでに浮世離れしていると言えなくもないのですから、その道のプロであるなら、やっぱり人間が浮世離れをしていないとやっていけないのかもしれません。つまり、人間関係がギスギスしているうちは、まだまだって世界なのかもしれませんね(笑)。

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