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昨年[2019年]映画館で見た映画 その4

 さて、昨日の続きです。
28)ロケットマン
 これは掘り出し物です。実に面白くてよく出来たミュージカルです。
 おそらく「ボヘミアン・ラプソディー」の二番煎じを狙って製作された映画なんだろうけれど「ボヘミアン・ラプソディー」とはだいぶ違うし、ある意味「ボヘミアン・ラプソディー」よりも映画としてよく出来ています。
 この映画は、エルトン・ジョンの前半生を描いたモノです。キャリア的に言えば、世界的な大成功をおさめた後、一度どん底まで落ちて、その後の奇跡の復活を遂げたところまでです。エルトンは、その後、ミュージカル「ライオンキング」を書くんだよね。つまり、ポピュラー歌手エルトン・ジョンの美味しいところがたっぷり詰まった映画なんです。 同じゲイで、同じように自分探しをせざるをえなかった二人だけれど、フレディには仲間がいたし、仲間は彼を見捨てなかったけれど、エルトンには仲間がいなくて、周囲の悪意ある人たちに食われてしまってボロボロになってしまったんだよね。そういった点では、ドラマツルギー的にはエルトンの方がドラマチックだわさ。
 エルトン・ジョンって、結局、自分の才能に食われちゃった人なんだよね。実に映画のような人生を送った人なんだなって思った次第です。
29)メト・ライブビューイング「セヴィリアの理髪師」
 すでに記事にしていますので、興味のある方は、そちらをご覧ください。
30)ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 –
 京都アニメーション作品の映画です。募金のつもりで見に行きました。料金分は楽しめました。
 アニメだし、TVシリーズの続編だし、外伝…つまり本筋とは関係のない話だし、本来、お好きな方がわざわざ見に行くタイプの映画です。つまり、万人向けではないわけです。 でも、映像はキレイだよ。「天気の子」と比べちゃいけないだろうけれど、普通のアニメの中では、かなりクオリティーの高い映像だと思います。
 そんなアニメを作れる人たちを、大勢燃やして殺してしまった犯人は、日本文化に対する大いなる災いであったと思います。死刑という名の無期懲役(たぶん10年くらいで出所してしまうだろうけれどね)になるのだろうけれど、たとえ死刑になったとしても、彼の犯した事は、許されるものでは無いと私は思います。
31)メト・ライブビューイング「アイーダ」
 すでに記事にしていますので、興味のある方は、そちらをご覧ください。
32)蜜蜂と遠雷
 音楽映画です(ミュージカルではありません)。私は原作を読んでいないので、これはこれで十分にアリだなって思いましたが、原作を読んでいる方からは、色々言いたい事があるようですね。
 小説と映画は、違うメディアですから、小説世界を映画に求めても得られないわけです。そこは割り切った方がいいんじゃないかしら?
 音楽映画ですが、全体的な印象は、物静かな日本の映画って感じでした。こういう映画も、割と好きな私です。
33)イエスタデイ
 ある意味、異世界転生モノです(笑)。
 売れないミュージシャンが、ある日突然、ビートルズがいなかった世界に転生してしまって、自分がビートルズの楽曲を発表して、売れまくってしまったら…というifな世界のお話です。なので、全編、ビートルズの音楽にあふれた映画となっています。
 これも一種のミュージカル映画なんだよね。
 私にとっては、ツボな映画で、すごくすごく楽しめました。
 映画の終わり近くで、主人公はジョン・レノンを探します。ビートルズのいなかった世界では、ジョン・レノンは40歳で死ぬことはなく、うらぶれた浜辺で隠居生活をしていたのです。年もちゃんと取っていて、約80歳の爺さんになっているのです。そう、ビートルズがいなければ、ジョン・レノンは凶弾に倒れる事はなかったわけです。そういう世界観も、なんかいいなあと思いました。
34)ジョーカー
 昨年、あっちこっちで話題になった映画です。バットマン映画ですが、バットマンは登場しません。幼い頃のブルース・ウェインは登場しますが…。
 この映画を説明するのは難しいです。ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を取ったという事実から、この映画のタイプを推してください。暴力があふれる映画です。かと言って、バイオレンス映画…ってわけじゃないです。
 私の感想としては、主人公であるアーサーの心情を丁寧に丁寧に追っかけて表現していった心理ドラマだと思ってますが…主人公のアーサーってのは、凡人ではないので、共感はしづらい映画だろうと思います。「善良な小市民が、なぜ憎むべき犯罪者になってしまったのか」がテーマの一つでしょうが、それで収まるような単純な映画ではないと思います。
 とにかく、重くて、深くて、悲しくて、やるせないんです。後味は最悪です。
 映画館での上映の時は、主演のホアキン・フェニックスの演技を見てもらいたいという製作者側の趣旨で、日本語吹き替え版が作られなかった作品です(DVDには日本語吹き替え版が付くそうです)。それほど、ガチな態度で製作された映画と言えます。
 おそらく、エンタメの皮をかぶった、アート作品なのかな…って、ちょっぴり思わないでもないです。
35)ターミネーター:ニュー・フェイト
 もう何度目になるのでしょうか? とにかく「ターミネーター2」の続編映画です。ターミーネーターが好きな方は、面白いかもしれませんが…この映画を単品で見ても、あまり楽しめないかもしれません。私は料金分は楽しみました。
 「ターミネーター」と「ターミネーター2」は見ておかないと、話には付いていけませんが、「ターミネーター」や「ターミネーター2」ほどの映画ではありません。たぶん、続きは作られないんじゃないかしら。
 続きはまた明日。

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