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部屋の暑さに負けて、レッスン室を移動しました

 声楽のレッスンの続きです。部屋の暑さに負けて、レッスン室を移動した我々でした。
 さて今回は二重唱から始めました。ヴェルディ作曲「椿姫」の「Un di felice, eterea/思い出の日から」です。
 イントロの無い曲なので、ひとまずイントロを付けてみました。と言っても、別に特別な事をしたのではなく、この二重唱が始まる前の部分を歌を省いて、ピアノだけで弾いてもらって、それをイントロにしてみましょうってだけの話です。
 さて、レッスンです。この曲には三十二分音符が多用されていますが、それらの音符は短い音符とは言え、大切な音符なので、すべての音符にアクセントが付いている気分で歌うのが良いとの事です。
 声はなるべく楽して出すのが良いのだけれど、その代わり、カラダは常にしっかりとカンバリ続けていく事が大切なのです。つまり、カラダが頑張りながらノドは楽して歌うのが吉なのです。
 随所にあるスタッカートの部分は、しっかりスタッカートで歌う事。歌はレガートが基本とは言え、これらの箇所はレガートで歌ってはいけません。案外、プロでもレガートで歌っちゃっている人がいますが、そこはドミンゴのようにしっかりと楽譜が見えるくらい忠実に歌わないといけません。
 ドミンゴと言えば、セクハラ事件が発覚しちゃいましたね。彼が実際にセクハラ行為をしたかどうかは不明だし、今の視点で見ればセクハラ行為をしていたとしても、当時と今とではルールが違うわけで、今のルールで昔の行為を裁くのはどうかな?と思う部分もあるけれど…たぶん、ちゃんと調べるとクロだろうなあって思わないでもないです。何しろ、ドミンゴはスターテノールだったし、スターテノールと言えば、歌劇場の絶対権力者だもの。何でも出来るよね。思い上がりったり、勘違いしちゃったとしても、ありうる話だよね。
 で、今はスターテノールではなく、ただの人気バリトン歌手だもの。往年の権力なんて無いもんなあ。昔は言えなかった事も、今なら言えるって話です。
 ただ、一人のオペラファンとして残念なのは、もうこれで歌手としてのドミンゴは死んだという事です。彼の新たな歌唱を公の場で見ることはもうないでしょう。年齢的な事も考えれば、このまま引退になってしまうんでしょうね。うむ、残念です。思いっきり晩節を汚しちゃったわけです。来年のメトの「蝶々夫人」もドミンゴには代役が立てられるんでしょうね。ライブビューイングで見るつもりでしたが、ドミンゴが出ないんじゃあ見ても仕方ないかなあ…。ああ、残念。
 閑話休題。“croce, croce e delizia”の部分は、高いAからGFEDと下がっていくのだけれど、しっかりと下がっていく事(笑)。
 最後のカデンツァの部分は、まだまだ音程、リズム、発声ともにダメです。何かに注意すると、その他がダメになる感じで、三要素すべてを成立させていくには…もっと練習が必要なんだろうなあと思いました。で、しっかりと練習をして、これらを習得した上で、ソプラノと合わせて歌わないといけないので…ああ、難しい難しい。
 次は、ドニゼッティ作曲「愛の妙薬」より「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」です。
 息の流れをしっかりと意識して歌う事。テンポに関しては、やっぱり難しいので、ピアニストさんにはゆっくりめに弾き始めてもらって、曲が始まったところで、歌手である私が、自分の歌いやすいテンポに引っ張っていって合わせていくというやり方にしてみました。ここでのミソは、最初はゆっくりという点です。ゆっくりなピアノに対して、歌手が速く歌うのはできますが、ピアノが速いのに歌手がゆっくり歌うってのは、合わせとしては難しいので、より簡単な方法を我々は選んだわけです。
 また、この曲のテンポはゆっくりめなので、フレーズの歌い始めなどは、軽くハミングを入れながら歌うと、より音程が安定してくるので、ぜひやる事。
 カデンツァの部分は、例によって、しっかりと休んで歌う事が一番大切です。一番高いAは、しっかり休んで、上を開いて、そこに息をきちんと流し込めば歌えるので、そういう手順をしっかりと間違いなく行う事が大切ってわけです。
 最後は、トスティ作曲「Il pescatore canta!/漁夫は歌う」です。もうレッスン時間も無くなってきたので、とにかく一回通しました。大切なのは、息を送ること、声を前に出していく事。カラダを休ませないようにして、ガンガンと歌っていく事が大切なのです。 もう発表会まで、そんなに日が無いのです。頑張って歌いこんでいきましょう。

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