本日からラ・フォル・ジュルネが始まりますが、記事の方は、全部終わってから書きますので、しばらくお待ちくださいね。
さて、今日の記事は…標題で勘違いされても困るのですが、別に飲酒とか食事とかのダイエット系の話ではありません。歌系の話です。
人にはそれぞれ持ち声というのがあり、生まれながらに良い声をお持ちの方がいらっしゃいます。そういう人、つまりは“自然歌手”と呼ばれる、自然体のままで、すでに素晴らしい歌手でいらっしゃる方は、若い時からプロアマ問わず、歌の世界で大活躍されるわけです。
若い時から活躍されて、中年になっても活躍されて…でも、そこを過ぎて、40代とか50代とかになって、いわゆる衰えが見え始める時期になると、そういう方って、一気にダメになってしまう人、多いんですよね。
若い時に、持ち声の良さに頼り切りで、歌いまくっていたために、歌のテクニックが身に付いておらず、声が使い減りして、カラダが老化を始めると、一気に歌がダメになってしまうわけです。若い時が良かっただけに、その落差はすごいみたいですよ。
以前、キング先生がおっしゃっていた「テノールは50歳を過ぎると歌えなくなる」という言葉も、この事を指していたのかもしれません。テノールは、プロアマ問わず、持ち声だけで歌っている人、大勢いるもんな。
で、そこで「節制しなさい」と言っているのは、現在の我が師であるY先生です。
私は自然歌手ではありません。でも、私もテノールだし、持ち声も平均的な日本人と比較すると、多少は恵まれている部類だろうと思われます。なので、私にも、声だけで歌ってしまう…というか、自分の声をひけらかして歌いたがる傾向があります。
なので、このまま、このやりかたで歌っていると、あっと言う間に声が劣化して、歌えなくなってしまう恐れが大なのです。それが嫌なら…声はひけらかさずに、節制して、控えめに、テクニカルに歌いなさいと教えてくださるわけです。
大きな声で歌える事は、私の長所なのですが、これからの事を考えるならば、大きな声は要りません。声がよく鳴るのも、私の長所なのですが、これからの事を考えるならば、声を鳴らしてはいけません。力強く重めの声で歌えるのですが、これからの事を考えるならば、そんな力強い声や重めの声で歌っていはいけません。
これらの私の長所は諸刃の刃であって、長所であると同時に、私の声が劣化する原因でもあります。幸い、使い減りするほど歌ってきてませんので、まだなんとかなっていますが、やがては声は減ってしまうわけです。このまま歌っていたら、どんどん声がダメになってしまうのだそうです。
だから、これらの長所を一旦封印して、我慢して、これらの長所を使わずに歌っていく事が必要なのです。だから、声を節制しないといけませんって事になるわけです。
簡単に歌い飛ばしていけるところを、わざわざテクニカルに歌うように癖をつけていくのも、声が衰えても歌い続けられるようになるためであり、今からその準備をしているのです。歌のテクニックは、歌えなくなってからでは身につかないものね。
ああ、我慢我慢。節制、節制。
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