気にしない人は全く気にしませんが、気にする人は気にするのは、演奏前の食事です。食べる人、食べない人。食べる人でも、食べて良いものといけないものを気にする人、全く気にしない人。実に様々です。
気にしない人の話は横に置いて、気にする人や、多少なりとも気にする人たちの話をします。
まずは、笛吹きさんたちの話。
演奏前に食事をした方がいいのか、しない方がいいのか…ですが、だいたい男性は「演奏前は基本的に食べない」という印象かな? 食べると眠くなるし、お腹も動きづらくなるので、演奏前は基本的に食べないようにし、その代わり、演奏が終わったら、目一杯、食べて飲んで楽しむ…という人が多いかな?
一方、女性奏者は「軽く食べておく」という人が多いですね。演奏前に何か食べておかないと力が入らない…とか、空腹のままで演奏すると気持ち悪くなる…とか、空腹だと集中できない…とかで、何か少し食べるんだそうです。ここでポイントは、やはり満腹にはしないって事です。演奏前に満腹にするのは良くないようです。まあ、食事をするという感じよりも、おやつをつまむって感じなのかもしれません。
あと、食べるにしても、ニオイがキツイようなモノは、楽器が臭くなる(ような気がする)ので極力パスするそうですし、食後は丁寧に歯磨きするんだそうです(当たり前か)。
一方、歌手の皆さんは、もう少し細かいです。
基本的な方向性は笛吹きの皆さんと同じですが、歌手の皆さんは笛吹きさんよりもあれこれ細かいようです。
例えば…ステージの前に軽く一杯引っ掛ける…なんて人がいるそうです。緊張をほぐすという意味があったり、より良い声を出すためであったりするそうです。まあ、だいたい、バリトンとかバスなどの男性低音歌手の皆さん方のようです。でもほんとに一杯引っ掛けると、声って良くなるのかな?
演奏前は肉料理ではなくパスタ料理を食べ、休憩時間にはバナナを始めとするフルーツを食べるという人たちもいます(主にオペラ歌手)。休憩時間に昼寝をするって人もいるそうです(寝たら、声出なくなるんじゃないの!)。オペラはコンサートと違って、長丁場ですから、あれこれ工夫をされるようです。
演奏会が近づくと、熱を通した食事しかしないという人もいます。生物生水厳禁ってわけです。
アマチュア歌手ですと、のど飴を携帯していて、暇さえあれば飴を舐めているって人も見かけますね。薬用のど飴を愛用している人もいます。飴だけでなく、プロポリス系のスプレーを携帯しているという人の話も聞きます。また、食べ物ではありませんが、常時マスクを身に着けて乾燥を防いでいる人もいます。
飲み物にこだわる人もいます。一般的にはちみつや生姜汁は好まれるようです。オリジナルドリンクを作って用意する人もいます。常温のコーラが良いと言う人(テノールに多いようです)もいます。一方で、お茶はダメという人もいます。お茶を飲むなら麦茶のみOKとか、水しか飲まないとかいう人もいます。何を飲んでもいいけれど、冷たいものは、ノドを冷やすからダメという人もいます。
人それぞれだね。
ちなみに、私は全然気にしません。本番前でも食事の時間になれば食事をするし、そうでなければ食べないし、食べるものもその日の気分だから、サンドイッチ食べたり、カツ丼食べたり、カレーライス食べたりと、やりたい放題です。飲み物は、冷たくした濃いお茶が好きです。妻から「カフェインの取りすぎ」と言われますが、好きなんだから仕方ないです。舞台袖で、冷たいお茶をガブガブ飲んで、舞台に出ちゃう時もあります。
だから、私は下手くそなのかもしれません(大笑)。でも、たかが食べ物で結果が変わるような、ヤワなカラダじゃないからね。へへっ。
蛇足 でもさすがに冬の乾燥の時期は、ノドの乾燥に悩まされます。クチビルにリップクリームを塗る要領で、ノドに油を塗る感覚で「油、飲みたいー!」って、時々思います(でもやった事はありません)。
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コメント
歌う前、油、飲んで大丈夫です。オリーブオイルやごま油、喉が滑らかになる。むしろ、よいです。
ただ、ちょっとだけにしてね、(笑)あと、豚骨スープとからよく言いますよね。だけど、私は歌う前はやっぱ、コーラかな。(おい!テノールかいな、笑)って?ハイソプラノですわら、笑笑
アデーレさん
油は飲んでみたいけれど、私の好みはむしろ脂なんだよね(笑)。歌う前に背脂ラーメンとか食べたい気分だけれど、そんなモン食べたら、お腹いっぱいになって歌えなくなってしまうのが欠点です(爆)。
ちなみに、油と脂の違いは、油は常温で液体で、脂は常温で固体という違いがあります。もちろん、カラダに良いのは油なんです。脂はコレステロールの元?だとか??