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ノドはカユくて上等

 声楽のレッスンに行ってきました。

 ひとまず、ボエームは歌う事として、ソロ曲は何にしましょうかという話になりました。私は、今回はボエームに集中したいので、今から新曲に取り組むのは避けたいという旨を先生に伝えました。

 そうなると、選択肢はたったの2曲になります。モーツァルト作曲の歌劇「ドン・ジョヴァンニ」のテノールアリアの「Dalla sua pace la mia dipende/彼女こそ私の宝」と、今現在取り組んでいる、ヴェルディ作曲の歌劇「リゴレット」の「Quests o quella/あれかこれか」です。モーツァルトだと難しいし、時間もちょっと長め(約4分)だし、ヴェルディは時間的に短くて(約1分半)、カデンツァが厄介なんだよね。このどちらかから選ぶ事になると…どっちもあまり選びたくないのが本音でして…さあ、どうしましょうか。

 レッスンはいつものようにハミングがら始まります。今回は絶対に響きを落とさない事を中心にレッスンしました。

 それはハミングだけでなく、声で発声しても同じ事です。とりわけ、今回は、ハミングで得た響きを、声にした時のベストなバランスを探す練習をしました。ハミングから徐々にクチを開いていき、鼻とクチの響きのバランスの良い所を探して行ったわけです。最初は鼻中心の響きで、クチを開いていくほど、クチの響きが増えてくるのだけれど、クチを開き過ぎると、声がノドに落ちるわけです。声をノドに落としては、元も子もないので、そこに注意しながら、鼻とクチの響きのバランスを探していきます。これが自分ではなかなか分からないので、困りました。

 また、出発点がハミングなので、ノドは比較的ラクにしているわけですが、そのままの状態で声にしていくと、ノドがムズカユくてたまりません。でも、そこでノドのムズカユさを回避してはいけないのだそうです。

 実は声帯がカユくなるところで歌うのがベストなんだそうです。最初は不快な感覚だけれど、これに慣れ、むしろカユくないと変だなと思うくらいになるのが良いのだそうです。

 と言うのも、声帯がカユいと言うのは、声帯がよく振動しているからカユいのだそうです。声帯が適度に脱力して、楽に鳴っている(=楽に声が出ている)からカユいのだそうです。ですから『響きは鼻に、ノドはカユい」というのが良いのです。響きは鼻とノドで半々ぐらいにし、絶対に声をノドに落とさない事。クチを開くのは大切だけれど、くれぐれも下には開きすぎずに、クチを上に開くことを肝要とするわけです。

 つまり『美声で歌い続けろ』って事です。

 なお、ノドがカユいのは良いことだけれど、ノドが痛いのはダメなんだそうです。

 ノドが脱力してい最大限に振動していると、ノドはカユくなるわけですが、ノドに力が入って閉じてしまい、そこにむりやり息を通して歌っていると、ノドが痛くなるんだそうです。感覚としてのカユみと痛みは延長線上にありますが、その原因となる事柄は全く違うので、カユいのは奨励されますが、痛いのはダメゼッタイなんだそうです。

 響きと関連して、声のポジションの練習もしました。声のポジションというモノが、フレーズの上がり下がりに同調して移動するのは、ポピュラースタイルの歌い方であって、クラシカルな歌い方ではないそうです。クラシカルな歌い方では、声のポジションは移動せずに、音程の上下で変わるのは、声にかかるテンションなんだそうです。つまりメロディーが低音から高音に移動した時に、声のポジションが上に移動するのではなく、声を上下に引っ張るテンションが増す事で高い音程に移動するのだそうです。

 難しいね。

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コメント

  1. まきりん より:

    一言に反応です。(今日はパソコンからです)
    3.11の時もそうでしたが、
    私たちができることは、やっぱり経済をまわす事なんだなあって思います。
    せめて…今日は熊本産のトマトを買ってきました。

    早く皆さんが日常を取り戻す事ができますように…

  2. すとん より:

    まきりんさん

     そうそう。そりゃあ募金をしてあげたり、救援物資を送ってあげられたらいいけれど、それができないからと言って卑下する必要は全くないと、私は思ってます。熊本のモノを買ってあげるだけでもいいし、熊本がなくても九州のものを、九州のものがなくても国産品とか国内メーカーのものを買ってあげるだけで、経済が回って、被災地の助けとなるのです。

     私は、くまもんの商品を見つけ次第、購入するように心がけていきたいと思います。

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