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なぜ、フルートの発表会は少ないのか?

 私の趣味は“見知らぬ人の発表会を見に行く”です。で、たいてい出かけるのは、声楽の発表会です。と言うのも、声楽の発表会ぐらいしか、私のアンテナに引っかかってこないからなんです。

 いえ、正直に言えば、ピアノの発表会も私のアンテナにたくさん引っかかってきますが、ピアノの発表会って、ほとんどが子どもの発表会なんです。それも幼児~小学校低学年あたりの子たちの発表会です。さすがに、私がいくら見知らぬ人の発表会が好きだからと言っても、幼児~児童の発表会はターゲットには入りません。なので、ここは自然とパスしてますので、残るのが、オトナの声楽発表会ばかりなのです。

 音楽系の発表会と言うのは、そのほとんどが子どものピアノ発表会であり、そのすきまにオトナの声楽発表会を開催する…って感じなんです。ですから、それ以外の発表会って、なかなか見つけられないんですよ。

 私がどんな手段を使って、これらの発表会を見つけるのかというと、主に公共ホールのイベントスケジュールからです。近所の公共ホールのHPを片っ端にあたって、その予定をチェックして見つけるわけです。簡単でしょ?

 で、この方法で見つかるのが、ピアノと声楽の発表会…ぐらいなんですよ。ほんと、フルートの発表会って、見つけられないんですねえ。

 なので、なぜフルートの発表会が見つからないのか、考えてみました。

 まず、最初に思いついたのが、フルート教室の絶対的な少なさ。フルート教室そのものの数が少ないので、開催される発表会も少なくて、それで見つからない…と考えたわけです。

 でも、それ、ほんと?

 フルートに限らず、音楽教室という商売は、一般的に看板を出さず、電話帳にも載せずに営業をするものです。いや、厳密に言えば、音楽教室と言うのは、商売ではなく、ボランティアなんですね。フルートなら、フルートが得意な方が、たまたまフルートを学びたいという方と出会い、好意でフルートを教えてくださっているだけなのです。ですから、授業料など金銭の授受はないわけですから、商売ではないのです。ただの慈善行為なのです。ボランティアとして教えているので、正規な授業料などはいただかずに、当然、税金の支払い義務はありません。ただ、好意には善意で応えるものですから、授業料の支払いはないけれど、生徒としては、形ばかりの謝礼をしている…って事になっているのです。そういう事なのです。

 ですから、地域にどれだけフルート教室があるのかって…簡単には分かりません。もし分かれば、税務署さんが押しかけるでしょうからね(笑)。

 でも、私の感触だと、そんなに少なくはないと思いますよ。もちろん、ピアノ教室ほどたくさんはないと思いますが、声楽教室とほぼ同規模か、もう少し多めにあるような気がします。少なくとも、ウクレレ教室よりも多いです(いやー、湘南地方には、ウクレレ教室が結構たくさんあるんですよ:笑)。

 まあ、そんなわけで、個人教室の数は不明ですが、大手楽器店等の系列店による音楽教室には、必ずと言っていいほどに“フルート教室”はありますから、フルートを学んでいる人が多いことは、容易に推測できます。ちなみに、楽器店系列の音楽教室には、声楽教室は、開設されて無い方が多いです。だとすると…声楽学習者よりも、フルート学習者の方が多い? 実際、ブログ村に登録されているブログ数で見ても、声楽ブログよりもフルートブログの方が多いので、やはり声楽学習者よりも、フルート学習者の方が多そうです。

 それなのに、声楽発表会は容易に見つかるほどに、そこそこ開催されているのに、フルート発表会は見つけるのが困難なのは、なぜなぜ?

 そこでふと思い返しました。自分は一体どうなの!…ってね。

 私が以前習っていた笛先生の教室は、ジャズ系の教室だった事もあり、発表会は公共のホールではなく、普通に飲食店(主にジャズ・バー)を利用していたっけ。現在、習っているH先生のところは、合宿の中で発表会をやるので、こちらも公共のホールではなく、ホテルの宴会場を利用しているんだっけ…。あれ、自分が関わっているフルート教室なんて、どちらも公共ホールを利用していないぞ。

 これってレアケース? それとも、ありふれた事なのかな? フルートの発表会って、公共ホールでやるところもあるだろうけれど、別にホール演奏にこだわっていなくて、飲食店とか会議室とか、様々なところで行っている…可能性があるかも。どうでしょうね? 逆に言うと、公共ホールでピアノの発表会と声楽の発表会が簡単に見つかるのは、ピアノと声楽はホール演奏にこだわっているから? だって、ピアノの発表会なら、グランド・ピアノで発表したいだろうし、グランド・ピアノにこだわれば、大抵の場合、ホールになってしまうものね。声楽の場合は、会場の響きというのが必要とされるから、ホールか教会堂での演奏にこだわらざるをえないわけで、そうなると、自然に公共ホールでの発表会が増えるわけだ。

 なんだ、そういう事だったのか。元々、フルートの発表会は公共ホール以外の場所で行われる事も多いので、公共ホールを中心に発表会を探している私のアンテナにはひっかかってこないわけだ。納得。

 …って、これで合っているかしら?

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コメント

  1. うさぎ より:

    私の初めの先生は、ピアノの先生と合同でホールでの発表会を4回して下さりました。
    おそらく、ピアノの先生方がホールでのコンサートにこだわったからと思います。
    舞台に花立てて、スポットライトにプロのカメラマン呼んで豪華でした。参加費は10000円ぐらい。ピアノの子供たちにとっては、夢のような舞台なので目標になって良いかもしれませんね。今の先生はフルートの生徒だけで、グランピアノのある会議室です。聴いてくれる人の距離が近くてアットフォームですが、緊張感が乏しいかな。でも、参加費が3000円までで済んで助かります。大人が多いフルートはホールでするのは肩がこる感がして、嫌がられるかもしれません。私が住んでいる地域では5箇所の教室があります。2箇所がカルチャー、3箇所は個人。個人のうちの一か所は元交響楽団の方です。けっこうフルート人口は多いはずですよね。

  2. chako より:

    おはようございます
    うちの先生曰わく
    楽器人口、ピアノ、サックス、フルートの順だそうです
    私文書の中ではサックスは意外σ(^_^;
    うちのまわりでサックス経験者さんは二人
    フルート経験者は四人

    仙台で個人のフルート教室探したら見つからず
    結果某大手楽器販売店さんにお世話になりましたよ
    演奏会行ってるうちに何人かのフルート奏者の方と顔馴染みになり、聞いてみたら委託講師しながら個人レッスンもされてる方もいました
    レッスン始めて11ヶ月、他の先生のワンポイントレッスンも受けてみたい今日この頃

  3. すとん より:

    うさぎさん

     なるほど、会議室ですか。そう言えば、声楽だって、発表会はホールで行う門下は多いですが、勉強会のように小規模で気軽にやる場合は、会議室+ピアノというのはありますね。実際、ウチもそうだしね。ホールと違って、確かに会議室だと費用がかからなくて良いし、うさぎさんのおっしゃるとおり、肩がこらなくて良いかも。実際、オトナの方だと、ホール演奏はイヤがっても、会議室の演奏だと、まあ仕方がないと言って受け入れてくださる方も大勢いらっしゃいますしね。

    >2箇所がカルチャー、3箇所は個人。個人のうちの一か所は元交響楽団の方です。けっこうフルート人口は多いはずですよね。

     ですよねー。

  4. すとん より:

    chakoさん

    >楽器人口、ピアノ、サックス、フルートの順だそうです

     なるほど、サックスも人口が多そうだなとは思ってましたが、なるほどです。ちなみに、私の昔のヴァイオリンの先生は、楽器人口は、ピアノ、ヴァイオリン、フルートの順で多いと言ってました(笑)。もしかすると、ピアノ第1位、フルート第3位は固定で、第2位は入れ替え制なのかもしれません。

     以前、フルーティストであるH先生に尋ねたら、ピアノ第1位、声楽第2位、ヴァイオリン第3位とおっしゃって、フルートがランク外になってました(笑)。H先生は元音大教授なので、音大内の人口比から考えると、そうなるかもしれません。

     どこかにきちんと調査した統計はないかしら?

     サックスと言えば、サックス奏者の中には「フルートも吹きます」って人がたくさんいるし、ポップス系のフルーティストさんは、ほぼもれなくサックスも演奏するんですよね。吹奏楽だと、フルートはピッコロと持ち替えですが、ポップスのフルートはサックスと持ち替えなんですよね。

    >聞いてみたら委託講師しながら個人レッスンもされてる方もいました

     フルートに限らず、音楽の個人教室って看板出さずに営業しているところが大半なので、その世界に入らないと、どの先生がどこで営業しているのか分からないんですよね。まあ、それもまた楽しですが(笑)。

  5. tatti より:

    友人に連れられて出た発表会は、ペンションのホール(合宿に使える)でした。
    合宿しながら最終日が発表会でした。
    他の楽器の門下と合同で、コラボしてました。
    近隣の方を招いての発表会、面白かったです。

    あるペンションに泊まったとき、
    オーナー主催で音楽家が集まってわいわいやる日があるそうで、
    偶然宿泊したもう一組の片方がピアノ、私が合唱をやっていると知ると勧誘されました(^_^;)

    私はソロをやらないですが、なさっている方は発表会は年二回くらい、仲間内で合同のようです。

  6. すとん より:

    tattiさん、いらっしゃいませ。

     ペンションのホール! それはなかなか良いじゃないですか、それも合宿しながらなら、なおさらです。まあ、そんなところで発表会をやられては、私のアンテナにひっかかるわけないです。

    >なさっている方は発表会は年二回くらい、仲間内で合同のようです。

     ソロだとフルートにせよ、声楽にせよ、そんなに準備期間はいりませんから、年二回というのは、良いペーかもしれません。私も、独唱を人前で歌うのは、年2~3回ですから、そんなもんです。以前いた声楽のキング門下は、発表会は歌うのは隔年でしたからね。あまり勉強にはなりませんでした。本番でなければ学べない事もありますから、人前で数多く歌えるというのは、とても良い事だと思います。

  7. るき より:

    私は大手楽器店系の教室ですが、木管系の発表会は小さめのレストラン貸し切りで、金管や弦楽器も含めた全体発表会はライブハウスでした。室内楽系だとホールよりも舞台と客席の距離感が近いレストランやライブハウスのほうが雰囲気が合ってるんですよね。
    もちろんピアノもレストランやライブハウスでやっている場合があるわけで、大人のピアノ発表会はホールではなくそういう場所が多いのかもしれません。
    タウン誌の催し物案内などに掲載されていることがあるので、もしアンテナを張るならそのあたりでしょうか。

  8. すとん より:

    るきさん

     レストランですか。そう言えば、笛先生の発表会もレストランとかジャズバーとかを利用していました。ああいう、飲食店での発表会は、なんとなく部外者は入りづらいものです。いくら私の神経が図太いと言っても、レストランでの発表会は…行けないなあ。ううむ、困った。

    >タウン誌の催し物案内などに掲載されていることがあるので、もしアンテナを張るならそのあたりでしょうか。

     ああ、なるほど。しかし問題は、我が家にはタウン誌が配達されないって事かな。タウン誌って、原則的に(ウチの地区では)新聞の配達をお願いしている家庭にしか配られないので、ウチのように新聞を取っていない家庭にはタウン誌は届かないんですね。

  9. エガル より:

    倍音のことを調べていて、このサイトにたどり着きました。
    ジョリベのクリスマスのパストラルに中音のGをハーモニックスで出す指示があって3倍音を始めて出してみました。
    現状7倍音までが限界です。

    ところで、新宿の管楽器のドルチェ楽器やフルートの村松楽器は楽器店の中にホールがあり、そこで発表会をします。 ドルチェ楽器の2015年の場合は10/11(日)と10/12(月)だそうです。
    渋谷でジャズボーカルや管楽器、弦楽器などを教えているルフォスタという音楽教室は公的な場所で発表会をします。2015年の場合、9/22に渋谷区立の伝承ホールで発表会をするそうです。

    実は私はドルチェ楽器の教室に通っておりますが、たまたま所属の合唱団の定演が10/12に武蔵野文化会館であるので、ドルチェ楽器のほうはパスすることになりました。

  10. すとん より:

    エガルさん、いらっしゃいませ。

     うむ、東京だと、色々なホールもあるし、演奏団体もたくさんあるから、フルートの発表会もそれなりにあるようですね。ほんと、東京はうらやましいです。ただ、東京の場合は、演奏会の数も多い反面、有料のものも多く、また無料で行われる発表会も“関係者のみ”のモノが圧倒的に多いですし、規模も大きいモノが多いし、なかなか気軽に“見知らぬ人の発表会”を見に行ける状況ではないかなあというのが、私の感覚です。

     正直、東京はうらやましいけれど、東京まで出て行くのがシンドいというのもあります。やはり、なるべく地元、足を伸ばしても横浜あたりまでが、私の場合はいい感じかなって思ってます。知り合いの発表会なら東京でもどこでも出かけますが、見知らぬ人の発表会となると、なかなか遠出は難しいです。

     それにしても、ほんと、東京には何でもあって、うらやましいです。湘南地方じゃ、そうはイキませんからね。

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