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2014年クラシックコンサートに出演してきました その1

 さて、クラシックコンサート当日になりました。

 私が朝起きて、まず最初に気づいた事は「なんか、頭が痛い…。それもかなりズキズキ痛む」って事でした。

 「え! もしかして…風邪ひいた?」

 昨日まで、疲れてはいたけれど、あんなに元気で絶好調だったのに、いきなり風邪ひいた? それも本番当日の朝? 信じられない!

 とにかく、ズキズキする頭を抱えて、書斎に下りたところ、なんかノドに違和感がありますし、タンが多めに分泌しているみたい。で、何も考えずに、習慣的な動作で“のどぬーるスプレー”を噴出したら…飛び上がるほどにノドが痛かった! うげー、何、この痛み(涙)。

 この瞬間、私のノド風邪確定です。やはり、前日に1時間のリハーサルなんて、調子ぶっこいてやったのが悪かったのかな? いやあ、マズいぞ、マズいぞ。

 とにかく、いそいで発声練習をして、声を確認してみました。うむ、声は重い。高音は出しづらいけれど、中低音はむしろ厚ぼったい声がして、いいかも。どうやら、風邪の引き始めで、適度に声帯が充血しているかも…。無理をしなければ、これはこれで良いかも…なんて、楽天的に考えちゃいました(レッツ・ポジティブ・シンキング~!)。

 とにかく、鎮痛剤のバファリンと、ノドの薬の(自宅在庫の)響声破笛丸を飲んでみました。これでダメなら、あきらめよう(笑)。

 朝食は…なんとなく、うどん。レース本番は炭水化物を取るものでしょ(それはマラソンの話かも:笑)。一息ついて、舞台衣装などを入れたスーツケースをゴロゴロと転がして、会場に到着したのは、午後1時半ぐらいでした。私の出演時刻は、午後4時半前後ですから、3時間前の楽屋入りというのは、普通の行動ですね。

 とにかく、会場入りして、楽屋に荷物を置いたら、ホールのホワイエに行きました。何しに? 体操をしに(笑)。

 本当は体操なんて、楽屋でするべきなんだろうけれど、楽屋って狭いし、物音をたてちゃいけない事になっているので、ホワイエに出てみました。ホワイエは広いし、じゅうたん敷きだし、多少音を出しても平気だし…。なので、ホワイエでじっくりと体操をやりました。時間にして30分くらい? いやあ、カラダをゆるめると言うか、歌えるカラダにするには、体操の30分ぐらいは必要でしょう。

 ゆるゆると体操をして、カラダも適度にゆるみ、温まったので、客席に入って、演奏をちょっと聞いて時間調整をして、音出し部屋に行きました。楽屋では音を出してはいけない代わりに、音を出しても良い部屋というのが、別に用意されています。ちなみに、1団体(1枠)10分ずつ。私は妻と合わせて3枠いただいているので30分、音出しができます。

 音出し部屋に移動する途中、あっちこっちで挨拶を受けました。それを見ていたピアニストさんが不思議そうな顔をしていましたが…リアルな私って、実は地域の有名人なので、私が向こうを知らなくても、向こうが私を知っているというパターンが多いんですね。なので、こちらを見ている人が“私、この人知っている”オーラを出し始めたら、私はニコニコして挨拶を受けて返事をする体勢に入るわけです。

 実際、この日、挨拶を受けた人のほとんどは私の記憶にない人でした。ま、これも人生の処世術ってヤツです。妻にとってはいつものことですから慣れっこですが、ピアニストさんは、そういう場面に出くわさないので、かなりビックリしていて、面白かったです。

 音出し部屋に着くと…私の前の団体は…去年ちょっともめた例の団体でした。こりゃあ、追い出しにエネルギーが必要だなあと覚悟を決めていたら…時間は守ってくれなかったけれど、私が「時間になりました!」と言いながら部屋に入っていったら、まるで蜘蛛の子を散らすように解散をして、場所を開けてくれました。まあ、文句はないけれど、なんか変な感じでした。

 とにかく、時間もないので、ひと通り歌って、必要なところだけを返すことにしました。

 本番当日にも関わらず、まだ歌詞が飛んだり、間違えたりしました(汗)。まあ、それは焦っても仕方ないです。本番までの短い時間で、もう一度楽譜を点検して修正作業が必要ですね。

 私の当日リハでのチェックポイントは、今現在の体調でどれだけ頑張れるか? どこまで無理が効くかの見極めです。

 その結果、トスティ作曲の「Ideale/理想」は、曲の最後に控えている高音Aを使ったバリエーションは、普段ですら危ないのに、こんな体調の日では、歌えるはずもないので、回避決定。もう一つのバリエーションは…なんとかいけそうです。

 ダウランド作曲の「Come again/来たれ、今いちど」は、音程的には問題ないだろうけれど、鎮痛剤のせいか、今ひとつ頭が冴えないので、いつも以上に歌詞については気をつけないとね。

 問題は、ヴェルディ作曲の「Parigi, o cara, noi lasceremo/パリを離れて」かもしれない。こっちは、メロディに普通にAbが出てきます。曲の中盤までのAbは対応できるけれど、曲の終盤のAbは、ちょっと厳しいかも。その時は、仕方ないので、三度下げて和音的に無理のない音にして歌うことにしました。いやあ、これが門下の発表会だったら博打を打っちゃいますが、今回はアウェーのコンサートですからね。あんまり博打を打って外したら、先生に恥をかかせてしまうので、ちょっとばかり安全策を取らせていただくことにしました。申し訳ない。

 で、声出しをたっぷりとやっても、20分しか使いませんでした。本番直前で、無駄に声を減らしても仕方ないので、歌は20分だけにして、残りの10分はピアニストさんのピアノの練習時間にして、私たち歌手は体操に励みました(暇さえあれば、体操ばかりしております:笑)。

 声出しが終わって、楽屋に戻ると、自分の出番まで、あと約1時間ってところです。なので、ゆっくりと着替えにかかります。ステージ衣装って、着替えるのに、結構時間がかかるんですよね。特に私は、カフスボタンが苦手なので、袖口をとめるだけでも、10分以上の時間をつかっちゃいますので、なんか時間かかかってしまいました。

 全部を着替え終わると、すでに30分近い時間を使ってしまいました(大笑)。着替え終わって、ちょっと客席に行って、自分用の録音機をセットして、舞台袖に行きます。舞台袖には、すでに妻とピアニストさんが待機していました。いよいよ、本番ですね。うふふ、楽しみ楽しみ。

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コメント

  1. のんきなとうさん より:

    はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。
    ドキドキのコンサート当日スタートですね。続きが楽しみです!
    私は54歳テノール、3年前に、30年ぶりに合唱の世界に復帰し、悩み多き日々に救いを求めてネット検索で、すとんさんのブログに当たりました。
    自分の悩みに対する答えがあちこちにあって、とても救われます。

  2. すとん より:

    いらっしゃいませ、のんきなとうさん。

     同世代ですね、歓迎します。合唱の世界ですか。私も戻りたいですよ。私、合唱団には歓迎されないので、今は声楽をやっております。まあ、合唱は楽しいですが、ソロはソロで楽しいですよ…なんて書くと、負け惜しみっぽく聞こえますが、そういうわけではありません。

     若い時にちょっとカジッて、でも働き盛りの時は仕事に邁進して、年をとって、ちょっと落ち着いたから、若い時の趣味を復活させて…という、我々のようなオッサンはそこそこいるんじゃないかな? そういうオッサンにとって、趣味って特別なんですよね。だから、一生懸命になるわけです。趣味なんだけれど趣味じゃない、でもやっぱり趣味なんだと思う。ああ、オッサンの生活は矛盾だらけです(笑)。

     私も頑張ろうっと。のんきなとうさんも、ファイト!

  3. しもじい より:

    こんばんは

    いよいよ本番直前、読んでいる方も緊張してきますが、すとん様はとても冷静に自分を観察されていてさすがだなと感心しました。これなら本番でもかなり納得のゆく演奏ができたのではと推察いたします。

     それにしても、奥様とステージで二重唱を歌われるとは!
     夫婦和合の鑑、本当にうらやましい!
     私も一度でいいからこんな体験をしてみたいです。 

     私の妻はカラオケがあきれるほどうまくて、即興で三度ハモリを歌うくらいは朝飯前なのですが、困ったことにピアノがほとんど弾けません(小学校教員なのに・・・)
    妻の伴奏で人前でフルートを吹くというのは夢のまた夢です。残念。

  4. すとん より:

    しもじいさん、いらっしゃいませ。

     話は簡単ですよ。しもじいさんのフルートをバックに、奥様が歌われたらいいんです。ね、完璧でしょ! 『ランメルモールのルチア』というオペラの中で、フルート一本だけのバッキングでソプラノが歌うアリアがありますが、そんなにむちゃくちゃ難しい曲でなくてもいいんです。普通にフルートが、分散和音を吹いたり、通奏低音を吹いたりするだけで、歌の伴奏になりますよ…ってか、私はよくそういうふうにフルートで伴奏をします。なにしろ、ジャズフルートの勉強もしていたものですから…。

  5. 玉ちゃん より:

     素晴らしいです。中音域がとても良いですね。音色が良くて歌い方に無理がなく、聴いていて好感が持てます。音程も大分よくなってきています。Y先生の教えを忠実に実践してる感じがよく伝わりました。最高音のFisは以前ならやっちゃっているところですが、ぐっと踏ん張っておられました。

     Idealeは私も11月のコンサートで歌う予定なんですが、出だしのC♯からpaceのDにかけての所が結構難しいんですね。すとんさんはさらりと歌われてます。

     これであと声質がもっとテノールらしくなるとどうなるんだろう?

  6. すとん より:

    玉ちゃんさん

    >出だしのC♯からpaceのDにかけての所が結構難しいんですね。すとんさんはさらりと歌われてます。

     『Ideale/理想』の件ですね。いやいや、この箇所は難しいと思いますし、私もなかなかきちんと歌えません。何度、Y先生に注意を受けたことか! ひたすら、正しいリズムと音程を何度も何度も歌い込んでカラダに叩き込みました。結果として『さらりと』歌っているように聞こえるかもしれませんが、かなりきちんと狙って歌っているんですよ。なにしろ、曲の出だしですからね、ここでトチるわけにはいきませんから。ここをヘマると、この後がグダグダになってしまいます。

    >最高音のFisは以前ならやっちゃっているところですが

     いやいや、やっちゃってます(涙)。まあ、妻からきちんとダメ出しされて、反省をしております。でもまあ、次への課題が与えられた…という感じです。

    >これであと声質がもっとテノールらしくなるとどうなるんだろう?

     うーむ、テノールらしい声質って、どんな感じなんでしょうね。ここのところ、私はそういう“テノールらしい”とか“オペラチックな”声を目指さす、ひたすら自分の声で歌うことを目指しているので、テノールらしい声と言われても、想像できなかったりします。

     以前は、デル・モナコやドミンゴの声が理想でしたが、最近はタリアヴィーニやフローレスの声に惹かれるんですよ。

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