声楽のレッスンを受けてきました。今回は、久しぶりに時間に余裕があったので、タクシー利用ではなく、自宅からテクテク歩いてレッスンに向かいました。徒歩約45分の距離なんですが、有酸素運動的にはちょうどいい感じだし、先生のお宅に到着すると、いい感じで声もカラダも温まっているので、歩いてレッスンに行くのは、とても良い事だと思ってます。
さて、実は今回のレッスン、本当は振り替えレッスンなんですね。当初、約束していた日にレッスンができなかったのですが、その理由は、先生のお宅でウィルス性の胃腸炎が蔓延して、一家でダウンしていたからなんです。まあ、先生のお宅には赤ちゃんがいるわけで、まだオシメをしている坊っちゃんがウィルス性の病気にかかって下痢などをすれば…そりゃあ、一家中に蔓延するのは必至なわけで、まあ仕方ないですね。
とにかく、みなさんお元気になられて何よりです。
レッスンは発声練習からです。
Y先生との発声練習は、単なるウォーミングアップではなく、発声のテクニックを磨いたり、私に身についた悪い癖を取り除いたりする、とても大切な練習なんですね。ある意味、レッスンのメインディッシュの一つなのかもしれません。
今回学んだ事は、メロディーを歌っている時の音程の変わり目で声の音量を変えずに歌う事。音程が変わるたびに、声をブチブチ切らないで、レガートに歌えばいいだけの話ですが、私はそれが上手にできていないというわけです。どうも音程が変わるところで、イチイチ声がブツっと切れて、歌い直し(音程の取り直し)をする癖がある[ポップス系の歌手はたいていこういう歌い方をするので、私の歌い方はポップス寄りの歌い方、と言えるのかもしれません]ので、声や息を流したまま、音程だけを変える練習しました。
意識すればできない訳じゃないのだけれど、意識しないとできないはダメですね。
次にやったのは、子音の音程を高めにとって歌う事です。私の発声では、母音に比べて子音の音程が低い事が多く、そのためにしゃくり上げて歌っているように聞こえるのだそうですが、クラシック系の歌い方では、母音に比べて子音の音程は高く取るのが常識なんだそうです。ここでもまた、私はクラシック的に非常識な歌い方が癖になっているわけです。これは、意識してもなかなかできません。子音の音程を高めに歌うのって、案外難しいじゃない?
声を伸ばしていると、段々声が閉じてしまうのも私の悪い癖です。声が内向きと言いましょうか、あまり前に声が飛んで行かないのだそうです。なので、もう少し声を開いて、声が前に飛んで行くように歌う練習をしました。もちろん、声は開きすぎてはいけないのですが、それにしても私の声は閉じすぎなんだそうです。
声が閉じてしまう理由の一つに、私の歌っている時の表情にも問題があるようです。これは意識しているわけではないのですが、私は眉間にしわを寄せ、まるで柳葉敏郎のような顔をして歌っているのだそうですが、それではダメなんだそうです。特に“眉間にしわ”は絶対ダメなんだそうです。
そこで、両方の頬骨をつかんで、強制的に思いっきり外側にグイーンと開いてみました(良い子は顔面骨折をするかもしれないのでマネしちゃダメよ)。すっごく痛いのですが、これをやってから歌うと、すごく歌うのが楽だし、高い声もスラスラ出ちゃいます。顔面を横に思い切って開くと、歌うのがとても楽になるのに、額にしわを寄せると言う、顔面を横に思い切って寄せて歌うのは、歌う動作的には、わざわざ難しくして歌うようなモノなんだそうです。
だから、額にしわを寄せて歌ってはダメなんです。むしろ、ニコニコ笑顔で歌う方が全然良い訳なんですよ。
そして、それと関連しているけれど、声を前に飛ばす練習も散々やりました。これも私には難しい。声を大きくするのと、声を飛ばすのは違うわけで、声を飛ばすには、しっかりした支えと、流れる息が必要になります。
声が飛ばなかったり、閉じてしまうのも、その原因を考えてみると、私の、息を省エネにして節約して歌う歌い方が、いけないんだなあって思います。確かに、息を節約して歌えば、長いフレーズも楽に歌えるけれど、その分、声は飛んでいかないのです。そして、息を流し続けるには、支えが必要なわけで、ほんと、私の場合、一にも二にも、支え支え支えってわけです。
それに加えて、毎度の事ですが、クチの奥を開くことも散々注意されました。毎回注意されても、全然できるようにならないのは…本当に申し訳ないと思う一方、一度注意した程度ですぐにマスターしてしまったら、先生もさぞ教えがいがないだろうと、勝手に同情しています(汗)。
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コメント
お久しぶりです。
コメント書き込むのは約2年ぶりかしら。
私、凝りもせずに今でも声楽を続けています。
還暦にはコンサートでも・・・・と思っていました、かつては
残念ながら、はかない夢と消えて行きそうです。
とても間に合いません
ところで眉間にシワ。
私もよっています。
真剣になるとどうしても・・・・
おまけに息も倹約。
レガートにできない
時々ずりあげる。(=子音を高くとれない)
レベルは違えど、同じことで
悩んでおります(もちろんこちら初心者です)
ただ一つ誇るべきは
体の厚みです。
横幅より厚みのほうがあるかもしれない
之を有効利用できる日は来るのでしょうか?
その日がくるのを期待して、続けますて参ります。
老いた犬さん
還暦にコンサートは間に合わないかもしれませんが、秋の文化祭などの一般公募の演奏会に参加して歌っちゃうというのはありなんじゃないですか? 私は、ここ2年ばかり、そういう一般公募の演奏会(ってか発表会)に参加してますが、これはこれで楽しいですよ。ただ、1~2曲程度しか歌えませんが(笑)。役所に問い合わせると教えてくれると思います。
さて、眉間にシワはいけないそうです。息も倹約してはいけないのだそうです。難しいですね。その対策のために、私はなるべく姿見の鏡を見ながら歌うようにしています。これは結構効果があると思います。姿見ではおおげさでも、手鏡程度でも鏡を見ながら歌の練習をするのは、良いと思います。ぜひ、お試しあれ。
>之を有効利用できる日は来るのでしょうか?
絶対にあります。カラダは厚い方が良いのですが、合わせて、重い方が良いのだそうです。軽くても筋肉質なら話は別ですが、同じ程度の筋肉量で同じ程度の声楽テクニックなら、重い方が声が飛ぶそうです。だから、声楽家の卵たちは、必死になって体重を増やそう増やそうとするんですね。ま、我々アマチュアは、体重を増やす前にやることがたくさんありますから、体重に頼るのは最後の最後でいいのですが、でも今の体重は有効利用しないと損だと、私は思ってます。
転んでも、ただでは起きない、ふふふ(笑)。