はい、デジカメを買いました…ってか、買い換えました。
パナソニックのDMC-FZ200という機種です。一般的にはFZ200と言った方が分かりやすいでしょうか? 公式ホームページはこちらです。
見かけは一眼レフっぽいけれど、レンズ固定式のカメラで、ジャンル的にはコンパクトデジカメに属します。まあ、あまりコンパクトなサイズではありませんがね(笑)。
実は、このカメラ。私にとっては、5台目の愛機になります。
私がデジカメを買い始めたのは、割と早かったと思います。
昔からカメラや写真に興味はあったものの、フィルムカメラだとフィルム代とか現像代、プリント代などのランニングコストがかかりすぎるので、当時の私には、ちょっと手が出せなかったんですよね。でも、写真を撮るのはキライじゃなかったので、カバンの中にカメラを入れて、月にフィルム一本分程度の写真を取っていました。何を取っていたかと言うと…なんかつまらないモノをアレコレと取っていました。で、プリントして出来上がった写真を見て「なんで、こんな写真撮ったんだっけ?」と悩んでいたりしてました。
ところがデジカメだと、フィルムは要らないし、現像不要だし、プリントは必要なものを自宅でプリントアウトすればいいので、ランニングコストがほとんどかからないのですね。なので、デジカメが世の中に出た時には、すぐに飛びついたものです。で、つまらないモノをあれこれバシバシと攝っていたのでした。
私の最初のデジカメは、まだまだデジカメ黎明期でしたので、リコーのカメラ(DC-3Z)でした。あの頃は、カシオとリコーがデジカメのリーディングカンパニーだったんですよ、今じゃあ信じられませんが(笑)。今のリコーは自社ブランドではなく、2011年に合併したペンタックスブランドのデジカメを発売しています。ああ、私がリコーカメラを買っていたなんて、とんだ昔話ですね。
DC-3Zは、私にとって、始めてのカメラだったので、楽しくて楽しくて、たくさん写真撮ったなあ…。当時のカメラ雑誌にも投稿して、結構、賞をいただいたのは、懐かしい思い出です。
2台目のカメラが、オリンパスのCAMEDIA C-2000 ZOOMでした。この頃になると、いわゆるカメラメーカーもデジカメ市場に参入してきたのですが、フィルムカメラで苦戦しているメーカーが頑張っていました。キャノンやニコンなどは、まだまだフィルムカメラで頑張っていた時代です。で、せっかく買ったこのカメラでしたが、実はあまり長い時間使っていませんでした。このカメラはすぐに妻に譲り渡し(妻はそこそこ長い期間使ってました)、私は次のカメラに乗り換えました。
その次の3台目のカメラが、同じオリンパスのCAMEDIA C-2500Lでした。なぜカメラをすぐに乗り換えたのかと言うと…以前のカメラは、私には中途半端な大きさで使いづらかったからです。DC-3Zは、手帳サイズのカメラで、小さかったけれど、不思議に手の大きさにマッチしていて使いやすかったのですが、次のC-2000は普通のカメラサイズでしたが、なんかアレコレ小さくて使いづらかったんですよ。私の手の大きさに合わなかった…んですね。妻は不便なく使っていましたから、女性の手のサイズに合わせて設計されたカメラだったのかもしれません。カメラのデザインも曲線が多用された柔らかめのフォルムでしたしね。
で、私はC-2500Lに買い換えました。このカメラは、直線的なデザインだし、ボディもかなり大きめで、いかにも「男のカメラ」って感じだったんですよ。実際、これは使いやすくて良かったですよ。
ちなみに、このカメラから、レンズ固定式の(今で言う)ミラーレス一眼を使うようになった私です。このカメラも結構使いました、たぶん4~5年使ったんじゃないかな? 本当にたくさんの写真をこのカメラで撮影しました。でも、デジカメの性能アップの速度は速く、私も次第に大判写真を取る必要性に迫られるようになり、そうなるとこのカメラの画素数では足りなくなり、やがて次のカメラを購入した私でした。
次の4台目のカメラが、パナソニックのDMC-FZ10です。このカメラは本当に長く使いました。数えてみると、約10年もの間、愛用しました。
このカメラは、色調も素晴らしいし、暗いところにも強く、画素数も程良くて、熱い沖縄でも、寒いスキー場でも間違いなく動作した、私にはベストなカメラでした。欠点は、焦点合わせにやや時間がかかる事と、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが降りるまでのタイムラグがそこそこあった事ぐらいかな? なので、一瞬のシャッターチャンスを狙うような撮影には向かなかったけれど、じっくりカメラを構えて撮影する分には十分だったので、10年もの間、愛用しちゃったんだと思います。
ちょうど、このカメラが発売された頃は、パナソニックやソニーなどのカメラメーカーではない電機メーカーがデジカメ市場に入り込んだ時期でした。庶民に手の届く価格のデジタル一眼が登場する直前の時代でした。ちなみに、このカメラは、当時のパナソニックのフラッグシップモデルでした。
あれから10年。デジカメ界も大きく変わりました。デジタル一眼レフが庶民の手の届く価格帯に降りてきて、デジカメでもレンズ交換が可能になり、多くの老舗カメラメーカーが淘汰廃合されて無くなってしまいました。
私はカメラメーカーとしてはミノルタが好きだったのですが、ミノルタがソニーに吸収合併されてしまった時は「カメラ専業では会社としては生き残れないのだな…」と何となく思ったものでした。その頃は、次にデジカメを買うなら、ミノルタのデジタル一眼レフだと思っていたので、ミノルタが無くなってしまった今、私が買うべきデジカメは、ソニーのαシリーズだなって、なんとなく思っていました。
…と私がグダグダ考えているうちに、時代は一眼レフではなく、ミラーレス一眼の時代になっちゃいました。始めて店頭でミラーレス一眼を手に取った時に思った事は「これ、レンズが交換できるだけで、今使っているDMC-FZ10と同じモノだな」っ事です。
もちろん、DMC-FZ10とミラーレス一眼には、レンズ交換の可否以外にも、CCDサイズの違いや、カメラとしての基本性能の差もありますが、何と言っても一番の違いは、その価格です。ミラーレス一眼だと、レンズセットで購入しても約10万円しちゃいますが、DMC-FZ10の後継機なら、4万円あればお釣りがきます。つまり、半額以下なわけです。私はカメラ小僧ではないので、そんなに高いスペックのカメラは必要ではなく、DMC-FZ10並の性能があれば十分なので、その時、次のカメラはミラーレス一眼でなく、DMC-FZ10の後継機で良いものがあれば、そいつにそのうち買い換えようと思いました。
ですから、毎年毎年、新型が投入されるパナソニックのDMC-FZシリーズでしたが、新型が発表されるたびに、買い換えを考えながら「まだいいかな…」と買い換えを先延ばしにしていた私でした。
ところが今年、DMC-FZシリーズの新型であるDMC-FZ70が発表されて、危機感を覚えました。と言うのも、このカメラ、それまでのDMC-FZシリーズから、大きく方向転換したデジカメだったからです。
と言うのも、このカメラ、今までのDMC-FZシリーズに代々引き継がれてきた、ライカレンズの搭載を止めちゃったんですよ。もちろん、DMC-FZシリーズに搭載されていたライカレンズは、本家本元のライカレンズではなく、パナソニック製造のライカブランドのレンズでした。ホンモノのライカ製造のライカレンズでは無いものの、ライカが品質保証をし、ライカブラントの使用を許可したレンズを今まで使っていたわけですが、今度の新型のDMC-FZ70のレンズは、ライカブランドではないレンズになりました。つまり、ライカが自社ブランド名をつける事を許さなかった、ライカの品質保証のないレンズに変わったのです。
実は、今までのDMC-FZシリーズに搭載されていたレンズは、高倍率ズームであるにも関わらず、全域でF2.8を保証する明るいレンズだったのです。なにしろ、このシリーズが発売された当初はフラッグシップモデルでしたから、レンズも最高に奢っていたわけなんです。
やがてパナソニックも一眼レフを販売するようになり、DMC-FZシリーズはフラッグシップの位置から降りることとなりましたが、それでもライカレンズ搭載の伝統は続いていたのですが、それが今年の新型からは、ライカレンズの搭載を止めたのです。
今度の新型に搭載されているレンズは、今までのものよりも、より高倍率ズームレンズになりました。その代わりに、高倍率時には、レンズの明るさがF5.9まで暗くなってしまうという普通のズームレンズ(それでもスペック的にはかなり素晴らしい事は認めます)になってしまいました。
レンズの明るさと倍率を天秤にかけた時、今までは明るさを優先してきたDMC-FZシリーズだったのですが、今年からは倍率を優先する事に方向転換をしたわけです。おそらく、そのために、ライカブランドの使用を取りやめる事になったのでしょう。
これに危機感を感じた私は、急いで昨年の機種であるDMC-FZ200を購入したわけです。
レンズ固定式のカメラにとって、レンズの性能こそが命でしょ? 一眼とは違って、レンズ交換できないのだから、よりレンズにこだわるのは当たり前じゃないですか? 高倍率? 写真さえ鮮明に取れていれば、トリミングすれば、同様の効果は得られるので、大差がなければ、高倍率など無視しても問題ないスペックです。なので、私は入手困難になる前に、ライカレンズを搭載した、最後のDMC-FZシリーズであるDMC-FZ200を購入したのです。
このカメラは、以前のカメラの後継機とは言え、私にとって10年ぶりの新型カメラです。
以前のカメラに大きな不満はなかった私ですが、実際に新しいカメラを手にとって撮影したところ、その違いに驚いています。やはり10年という時間は、デジカメを大きく進化させてますね。
欠点だった、合焦時間ですが、驚くほど速くなっています。もちろん、今どきの高性能一眼レフカメラほど速くないでしょうが、私には十分な速さでピントを合わせてくれます。ズームの倍率が両方に広がっていますので、今まで以上に便利に使えますし、暗い所もさらに強くなっているし、手振れ補正もより強力になっています。起動も速いし、画像確認の液晶画面もフリーアングルで使い勝手良い(実は新型であるDMC-FZ70は液晶パネルが固定なんです)し、バッテリーの持ちもなかなか良いし、大容量SDメモリカードが使えるのがうれしいです。
今までのDMC-FZ10には256MBのSDメモリカードを使っていたので、100枚前後攝ればカードがいっぱいになっていたのです。そのため、よく撮影しながら、データをパソコンやモバイルHDDに移さないといけなかったのですが、今度のDMC-FZ200には、32GBのカードを差してますので、10000枚程度の撮影なら十分間に合うので、事実上、どんなに撮影してもカードがいっぱいになる事がないんですね。撮影可能枚数を気にせずに写真が取れるのは、うれしいことです。
あえて欠点を言えば、連写モードでない限り、一枚取ってから、次の写真が撮影可能になるまでの時間が、少々モッサリしている事かな? まあ、最初から短い時間感覚で写真を撮るつもりなら、連写モードを使えばいいだけの話なんだけれどね。あと、撮った写真の周辺部にゆがみが目立つのも、人によって気になるかな? まあ、ズームレンズなら、どれもこれも周辺部がゆがむものだけれど、このカメラで撮った写真のゆがみは、気になる人には結構気になるレベルのゆがみかもしれません。まあ、もっとも本体込みで3万円台のレンズだからね。一眼レフ用の交換レンズで、同じようなレンズを買い求めると、10万円前後するわけだから、そこんところは『ゆがみもこのカメラの味!』と割り切るしかないですね(笑)。
たぶんDMC-FZ10を10年使った私ですから、今度のDMC-FZ200も10年ぐらい使うんじゃないかな? 次に私がカメラを買い換える時は、どんなカメラが流行っているんでしょうね。それもまた楽しみです。
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コメント
こんばんは。
デジカメですか~最初はCASIOのQV-10でした。今から17-8年前でしょうか…今から見ればデジカメとも言えない代物で、たしか35万画素くらいだったかな~実用にも鳴りませんが、それでも飲み会みたいな場所でも楽しめた者でした。
次に購入したのがOLYMPUSのC800L。曲線を活かしながらもずんぐりしたデザイン、+チックながら、中国人が喜びそうなゴールドボディ点でも80万画素とL版出力には耐える解像度と、当時初めて発売された写真画質プリンタEPSON PM700Cと併せて写真やいらずの環境を構築できました。
外次はSOYのDSC-S75だったかな…300万画素でスゴイ!と感じ、また大きめのCCDで接写ではボケも表現できました。
その後は…あまり覚えていません。DSC-U1みたいなデザインで買ったりもしました
現在は、NIKON D3とD3100、CANON 40Dとちょっと前の一眼を使っています。正直、画素数は1000万画素程度で十分、その分、暗所性能・対ノイズ性が高い方が良いと考えています。そういう意味でコンデジは使わなくなりました…。ただ、最近のムービー性能はすごく興味アリ…もう少し様子見て4K/8K機種買うかも~今は非現実的なお値段です。
…カメラにこだわる者、レンズの重要性は極めて承知しておりますが、ライセンス生産のブランドレンズってどうなんでしょうか?
ソニーもカールツァイスを使っていました。ま、今も一眼はそうですが、これってライセンス料が発生するだけな気がします。レンズの「味」という感覚的なものもすごく大事ですが、コンデジでほぼボケもない写真ではどうなんでしょうか…・単純に歪みのない高解像度のレンズなら日本のメーカーの設計の方が優れている気もします。あまり焦らなくても…とも思いますが、カメラなんて使ってナンボ、理屈は買うときの動機付けだし、使い倒しましょう♪
暗いレンズもありですよ。ニコンの大三元(14-24, 24-70, 70-200mm/F2.8)もすばらしい写真を作りますが、便利レンズの18-200mmも動きもの用のΣ50-500mmもf5.6とか6.3とかですが、解像度はスゴイです。経験でタムのはちょっと残念でした。Σはすばらしいです。勿論純正は良いです♪
すみません、長文になりました。
紅葉の季節もそろそろ終わり…何とか日帰りでも京都に行きたいと思案中です…
ニューなカメラの作例なんかも密かに期待しています♪
ぼーさん
>ライセンス生産のブランドレンズってどうなんでしょうか?
別にどうという事もないでしょ(笑)。ただ、ブランド名を乗れるか名乗れないかの違いを私は問題にしているんですよ。“全域F2.8”だからブランドを名乗れた、“全域F2.8”でなくなったからブランドを名乗れなくなった…と私は解釈しています。
>暗いレンズもありですよ
いやいや、コンデジ界では無しですって。そうでなくても、CCDが小さくて、画質的にも問題があるのに、そこへ持ってきて暗いレンズはダメです。CCDの性能不足は、レンズの明るさで補わないと…。
なんて書くと、私がいかにも写真にこだわりがあるかのようにな書き方になってしまいますが、実は私、そんなに写真にこだわりはないんです。だから、今でも平気でコンデジが使えるんですね。でも、どうせ使うなら、画質の良いコンデジの方がいいかなって思っているだけです。
それに一眼レフは、たとえミラーレスでも重いんだよね。大きいカメラは平気な私ですが、重いカメラは、ちょっと厳しいかなってマジで思っている私です。コンデジは軽いからね。
>コンデジでほぼボケもない写真ではどうなんでしょうか…・
最近のコンデジは、ファインダーをのぞきながら、ダイヤルでボケの調整ができるんですよ。あれって、どういった仕組みなのか、私には分かりませんが、そこそこにボケた写真が撮れるのが、最近のコンデジですね。面白いですよ。
ま、きっと、私も、次はおそらく、ミラーレス一眼を購入することになると思ってます。
私はキャノンの一眼レフで、すとんさんのおっしゃる「なんかつまらないモノをアレコレと取っていました。で、プリントして出来上がった写真を見て「なんで、こんな写真撮ったんだっけ?」と悩んでいたりしてました。」(すっかりそのままお借りしてますょ)
道端の木の葉っぱ一枚とか、通り雨の雨だれのあと、とか、溝に落っこちている石ころとか・・・あとで悩むものばかりです。撮った本人は「アートだぜい」のノリでしたが、他人さまからみたら何がおもしろくて高いカメラで石ころや葉っぱにフィルムを散財しているのだろうか、と不審に思われたでしょうね。
いっとき熱病のように写真撮ってましたけど、さーっと熱がさめて、デジカメの時代になったらすっかりシラーっと白けております。でも・・・軽くて小さくて、きれいに撮れるカメラ、一つはほしいなあ、とは思っています。今回の記事、いろいろ参考にさせていただいて購入を考えてみようと思いますが、小さなメモリに千枚も二千枚も撮れちゃうなんて、考えただけでぞっとします。
だりあさん
>小さなメモリに千枚も二千枚も撮れちゃうなんて、考えただけでぞっとします。
言われてみれば、確かにそうかも。フィルムの世界だと、多くても36枚だものね。私はフィルムの時はあまりマジメに写真を撮っていなかったので、そういう感覚は薄いのですが、フィルムからやっている人から見れば、千枚も二千枚も撮れたら、確かに違和感バリバリかもしませんね。
ウォークマンで、カセットテープを交換しながら音楽聞いていたのに、iPodになったら、交換どころか、iPodの中の音楽をセレクトしながら聞いちゃうわけで、世界が全く変わっちゃいますね。たぶん、そんな感じなのかなって思ってます。
ちなみに今日は、意味もなく、クリスマスツリーをバシャバシャ撮って遊びました(笑)。クリスマスツリーは接写もおもしろいし、全体をとってもイケるし、なかなか万能な被写体です(笑)。